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チョコレートがあれば、子供たちを栄養失調から救える。

1月4日、明日から仕事なので、まだ、のんびりとした遅い朝食をを摂っていました。TVからはアフガニスタンの経済封鎖の状況が。そして、栄養失調から合併症を起こした幼児が映っていました。

母親が途方に暮れていました。


しかし、片時も離れず、病院のベッドの傍らにいます。

医師は、子供の病状は一進一退で、病院の薬は底を突いたと言いました。
「自分には出来ることが無い。」とも。

父親は、医師から処方箋を得て、町中の薬局を回ります。

アフガニスタンでは、どこも、物資不足です。
簡単に、必要なものが手に入る状況ではありません。

数軒回った後、ようやく一軒、在庫のある薬局がありました。
購入できるだけのお金があったようです。
ひとまず、命はつなげたように見えました。

それぞれが、自分にできることをしています。
TVは、次のニュースを伝え始めました。

感染症の治療薬だけでは、元気になれない。

このニュースを見て、私は数年前、ココアで、治療をする外科医のドキュメンタリーを思い出しました。

「ココアがあれば、この子は、元気になるかもしれない。」

そんな考えが頭に浮かびました。

その医師の話はこうです。
それは、交通事故だか別の事故だか覚えていませんが、兎に角全身に打撲や骨折、内臓も出血だらけの瀕死のけが人の治療の話でした。

高度な外科手術で、骨もつなげた、出血も止めた。
本来なら徐々に回復してもよいはずなのに、なかなか経過が良くならない。
医師は、苦悶します。

そして、人工的な栄養剤だけでは、不十分なことに気が付くのです。
そう、何とか患者に栄養を取らせなければならない。
しかし、意識は戻ったものの、自力で咀嚼して、食事を摂れるような状況ではありません。

そして、医師は、ココアにたどり着きます。
ココアを食道につなげたチューブから、栄養剤と同様に摂取させました。
患者はみるみる元気になりました。

ココアは、紀元前の頃から、中央アメリカでは、薬や金、貨幣と同等の価値があるとみなされていた食品です。

その栄養価は、非常に高く、タンパク質、脂質、糖質、カルシウム、カリウム、鉄、亜鉛、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、食物繊維などなど多くの栄養素で構成されています。
近年では、活性酸素を中和するポリフェノールや、リラックス効果があるテオブロミンなども注目されています。

この食品には、子供や病人に特に必要な、ミネラルが宝庫に含まれています。しかもバランス良く。
骨を丈夫にするカルシウム、
細胞の新陳代謝を助ける亜鉛、
カルシウム調整に必要なマグネシウム、
血液の主成分となる鉄、
鉄と一緒に貧血防止となる銅など。

さっきの子供に「スプーン ひとさじ」のココアを与えることができれば、少しは元気になるかもしれない。
そんな思いが頭を占めました。

子供たちにココアを渡す方法はないのかしら。

気の毒と思う気持ちがあるのに、私にはすぐに何かをする方法が思い浮かびません。

ココアを買ったり送ったりの費用は、例えば、クラウドファンディング?

アフガニスタンの人々はココアを飲む習慣があるのかしら?

清潔な水やミルクはあるのかしら?

ココアは砂糖入り?砂糖無し?

そもそも、アフガニスタンに何かを送ることってできるのでしょうか?

アフガニスタンのことは、医師の中村哲さんのお話くらいしか知りません。

HOW TO SAVE THEM ?

CHOLOLATE FOR CHILDREN !!

COCOA!! COOCA!!

気持ちがあっても、どう行動に移せばよいかわかりません。

無力です。

この気持ちを忘れてはならない気がしています。

しかし、私の日常でその気持ちを持ち続けるのはとても難しい。
今朝は、外の気温は低いですが、南側のサッシから、まぶしい太陽が部屋を暖めてとても心地良いです。
休日の遅い朝食にイチゴを洗い、サラダにハムと穀物パン、コーヒーを準備しました。
このまま、この心地良さに溺れてしまいそうなので、シャキッとする為にコーヒーを選びました。

私には、ココアは選択肢の一つです。
ココアが無くても死にません。

この思い付きを忘れるのが、とても簡単な日常で暮らしています。

しかし、かの地には、ココアがあれば、助かるかもしれない子らがいます。

この気持ちが薄れる前に、ここに記します。



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