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【短歌一首】 さざ波の川の橋吹く南風素肌にシャツの熱く膨らむ

さざ波の
川の橋吹く  
南風
素肌にシャツの
熱く膨らむ

日曜日の午後14時ごろにスーパーへの買い物ついでに少し離れた川まで散歩に出かけた。空気はわりとサラサラしているが、顔や首や腕に降り注ぐ日差しがとても強い。大気も熱く、少し動いているだけで汗が吹き出してくる。

川沿いを歩く

最も気温が暑くなる時間帯のせいか、普段は多くの人がウォーキングやランニングをしている川沿いの道も全く人影がない。

橋の上から南の方角を臨む

橋の中央付近で立ち止まり、じっくりと南の方角を観察。 橋のたもとでは大して感じることはなかったが、橋の真ん中あたりではかなり強い南風が吹きつけてくる。風は湿った海の匂いもまとっている。

風には強弱があり、ときに買い物袋が飛びそうになるくらいの突風がくる。川面に立っているさざ波も風の強さに連動しながら大きさを変える。

橋の上から北の方角を臨む

橋の反対側へ行き北の方角を観察。南からの強風が作り出すさざ波が、川の流れに逆らって上流に向かおうとしている。川の流れとさざ波の力が拮抗。やはりこの日の南風はかなり強い。

熱い強風を受けて、着ているTシャツが大きく膨らむ。汗をかいている素肌に直接風が触れると熱い風でもそれなりに心地いい。一瞬、涼しく感じる。シャツと一緒に持っていたレジ袋もパタパタと音を立てて大きく膨らむ。

水面の光が眩しい

誰もいない橋の上で、14時の暑さと南風をしばし味わう。(熱中症には注意しながら。) 強い風を受け続けていると汗も少し引いたような気がする。

そう言えば、買い物袋の中には肉や野菜やヨーグルトなどの生ものも入っている。これ以上の長居は無用。

猫間英介



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