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〝よく知らない〟というだけ

沢山の方がそれぞれの捉え方ではじめる。
そして、どこかでやめていく。

もちろん、長く続けている人もいるのだけれどそのキャリアと充足感が上手く折り合っているというわけではないのが現状です。

僕がヨーガと歩んできた長い期間において、ヨガという言葉の認知はずっと増加し続けてきた。
今もまだギリギリ増加の中にいるだろうか?

増えに増えたヨガ人口は、いくつかのメリットをもたらした。

  1. ヨガに触れる機会の増加

  2. コストの低下

  3. 華やかなイメージ

これらのメリットはサービスという観点においてはとても重要で、こうしてヨガはビジネスとして形を手に入れてきた。

つまり、ヨガは流行った。

そして、流行は衰退をいずれ連れてくる。
これは説明する必要もなくみんなの記憶の中にもこの急激な波の実態があると思います。

僕は、この流行を終わらせたい!わけではないんです。
むしろたくさんの方がヨガに触れて頂けることを本当に嬉しく感じています。

ヨガは《実践》なんですから。
どんな形であれ実践をし続けることで何かを得ていきます。

ただ、思い浮かべてもらえばわかります。
流行りモノをし続ける人はとても少ない。

でも、、、
ヨガはもう流行ってしまっています。

流行を終わらせるのではなく、〝流行から変化させていく〟しかないんです。

どうすれば??

その答えはでているのですが、一度〝流行〟の説明をしてみようと思います。

流行はどうやって起きていくのか。
それは、よくわからないけれどやってみるという流れの爆発です。

これ自体はスバラシイと捉えることもできます。

ただ問題なのは、そのやってみる人たちを教えている人もよくわかっていないことなんです。

これは僕自身がいわゆる“ヨガインストラクターの先生”と呼ばれる役割を長くしてきた経験からの話になります。

誰しも始める頃は初心者です。
長くヨーガの練習をしてきた人も教えることを始めた時は教える初心者になります。
ただ、教える初心者であってもその教えるヨーガ自体を“知っている”ことが大切なんです。

流行というものは、爆発的に受け手が増えることなんです。

それに答えるべき教える人たちがよく知る前に爆発した受け手たちを教えてください!となるんです。
これがいわゆるビジネスにおいてのタイミングです。
このヨガビジネスを売りたい人にとってタイミングを逃すわけにはいきません。

これは“初物”という観点からみてもらえると一目瞭然です。
ちょうど今も新年ですが、初物のマグロなどが目が飛び出る値段で取引されているニュースをみなさんも見ているかと思います。

また、僕の様に農作物をつくっているとよく聞く話なのですが、早く出荷しなければどんどん安くなっていってしまうのです。
作物は自然の環境に寄り添って生育するのですが、ビニールハウスを使い、肥料や農薬を使ってどんどん早くできるようにしているんです。

これはその産業が長く続くためにおこなっていることではありません。
今、少しでも多く稼ぐために行われていることなんです。

売り手のためでも、買い手のためでもないこと。

流行はこうして終わっていきます。



では、本題に戻ります。

ヨガの流行をどう変化させていくのか。


答えは、

【よく知ること】です。


これは、教える人は当然のことです。

が、僕が今日言いたいのは受ける側であるヨガをはじめる人にこの良く知ることを勧めたいんです。


《ヨガの勉強》というと「あ~ヨガのインストラクターになりたい人のやつね」となってしまいますが、そうではないんです。

はじめる人がよく知っていくことで流行は変化すると確信しています。

ヨガは仕事にする!わけではなく、誰かを支えることが仕事になっていったものです。

ビジネスとしてはかなり“遅いモノ”で大丈夫なんです。


僕は、すべての人にヨーガを良く知ってほしいと思っています。

それは良く知ることでヨーガは実践が楽しく続き、続くことで一人一人が喜びを得続けてもらえるからです。


ヨーガは流行になってしまうのがあまりに勿体ないモノなんです。

今日まで2500年は繋がってきたであろうこのスバラシイ技術を流行にしてしまわないように。

僕はあなたがよく知るために残りの時間を精一杯使おうと思います。


最後になりましたが、
ヨーガは心のはたらきを知ることであなたの心と関連している感情を整え、身体を落ち着けるものです。

今の社会の速度、そして恐怖によってバランスを崩しかけている僕たちを支えられるのはそんなヨーガだと思います。


よく知る喜びをあなたと共に。



今日はいつもより長めの文章。
読んで頂けてありがとうございました。

では、今日も良い一日を。





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