ちっぽけ

降らない。

雨。

しれっと梅雨に入ったと聞いたのが6月14日。
もう10日が経った。

雨がほとんど降っていない。

田んぼに野菜畑、穀物畑、栗、果樹と我が家は全てが土と水の世界。

当たり前だけれど雨が降らなければどうにもこうにも回らない。

去年も梅雨が2回にわけてくるという謎の気候でオロオロした僕たちは今年はさらにオロオロとしている。

自然という大きな力に今はまだ僕らは守られているけれどこれからどうなるのだろう。

この山を守りたい。

本当はこの山の国を守りたいのだけれど、あまりにちっぽけな1人の人間にそんな大それたことはできない。

それを痛いほど知っているから。

だから僕たちは協力する。
力を合わせて、知恵を合わせて。

この辺境の山奥に住む僕たちはまずはこの山が守れることを優しくみんなに伝えたい。

1人じゃダメなんだ。

我では何も動かない。

私のこととあなたのことが優しく重なっていくとゆっくりゆっくり動いていく。

そんなことをずっとしてきた。
ヨーガってそんなことなんだよ。

ヨーガの形が消えて溶けた僕のようにあなたのヨーガもきっといつか溶けていく。

それまでどうか続けてほしい。

我の世界で我を膨らませるだけのヨーガではなく、優しい世界であなたと溶けあうそんな練習に変わっていきますように。