朝の楽しみ
朝陽が昇る。
僕らの谷は、〝谷〟なので太陽は山の合間から姿を現す。
僕が朝過ごしている自宅のスタジオは離れにあって、朝陽向きではなく後ろの山に向かって建っている。
だから、裏山にある育苗スペースに陽が射し込むのを正面に見てる。
最近はこの光がお米の赤ちゃんたちに届くと僕は急いでお米たちのところへ向かう。
上手く説明出来ないのだけれど、毎朝「おーーー!今日も世界と向き合うぞ!」なんて大それたことをいつも想う。
あまりにキラキラしているこの凝縮した命の集団に圧倒され、ただ喜ばせてもらう。
僕はヨーガの探求を長くしてきた。
自分の中に起こされることやその奥にあるほんの少しだけどんっとある感覚を見続けてきた。
そして、僕らの持っている五感のただシンプルな働きに触れた時、人には大切な喜びが起きることを知っている。
よくわからない人。
全部置いて、着の身着のまま、見においで。
頭の中の素敵な計画も大事な思い出も。
無くならないからそっと家に置き去りにして。
ただただ見てみると良い。
ただただ感じてみると良い。
きっとあなたは喜びと一緒にいることを知るから。
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