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裏山スタジオ建設②

あっという間に季節は進む。
季節を追いかけるのが僕たちの暮らし。
追いつくことはない。

写真は1月の半ば。

裏山にスタジオを建設する。
全て自分の手で。

材料は基本的にはこの場所に生えている杉と檜を使う。
我が家の元持ち主が50年前に植え、整備してくれていた木々。
大切な財産を受け継ぐ。
血のつながりのない関係で会ったことも勿論ないんだけれどこうして長い時を経て手渡されたモノがあるのは不思議でどこかあったかい感覚がする。

きっと昔はこんな受け渡しが当たり前に合って、“私”に縛られすぎずに土地や物を護っていたんだろうなあ。
きっと僕が手を入れ変えていくこの山もいつか誰かに渡る。
その時までしっかりと山を護りたい。

我が家の山にはこうした立派に育った木々が大量にある。
まずはこの場所から。


一人で木を伐採していく上に50歳の木々たちはかなり立派で長いものは30メートルくらいあるんじゃないかと思うものすらある。

昔の田んぼに立っているのでほとんどフラットなんだけれど安全上のことも踏まえて〝チルホール〟という道具を使う。
チルホールは鉄のワイヤーの滑車の装置のようなもので人間の力で動かすんだけれど僕らの何十倍もの力で引っ張ることができるようにする道具。チルホールで力をかけることとチェーンソーで切ることを交互に行いながら大木を伐採していく。

それでも命の危険はいつもある。

だからしっかりと五感を総動員しながら作業に当たる。
微かな木の割れる音を聴きながら、いつも退避できるところを見つけながら。
手の感覚や身体の感覚を確認しながら。


自然のモノにはすべて採り旬というものがあって、タイミングを間違うとすべてが台無しになってしまうことが多々ある。

杉・檜の伐り旬は冬の間。
2月に入るまでに一気に切り進めたい。
この頃はヨーガの伝達の合間でも時間を見つけて伐採に行っていた。
慌てずに。整備や準備を頭に入れて。

どこまで伐採するかは処理することができるかとのせめぎ合いで、今年は45本伐採をした。
45本も処理できるかは、、、、だけれど。
それでも今年のうちに大枠の形を作り始めたいので少し無理でもこの本数に。
こうして見てもすごい迫力で、木々の持っている生命力みたいなものが凄まじいんだと肌で感じる。

大切に使おう。


ここからが大変な作業。
でもここで一つのブレイク。
あ~安全に伐採できて本当に良かった。



僕は今はヨーガの伝達の中でもかなり直接の智慧の方にある伝達をしているのでアーサナなどの身体を使うことを教えることも励むこともだいぶ少なくなった。
それでもこうした山のことや農作業などを日々行う暮らしは都会に比べると爆発的に身体を使って暮らしていることになる。

その暮らしに身体を最適化させるための調整をすることが日常なので、実は今が最も身体を理解しているし扱えている。

暮らしの身体。
最適な体。

身体の調整はただの段階で正しく知る為の智慧に辿り着くことが大切なヨーガの道。


近日またお知らせができそうですのでまたまたすぐに◎



この建設シリーズもスピードアップして記録していきたいこの頃。

ではでは、こちらは小雨の一日。
静かに過ごします。

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