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2022年9月 関西での記録②
9月某日 有馬温泉にて
有名な温泉と聞いてパッとその名が頭をよぎる。
折角近くまで来たのだから行ってみた。
温泉に入るのは結構好きなのだ。
有馬温泉は金の湯と銀の湯という2つの外湯があり、周辺を観光客向けのお店が立ち並んでいる(少し歩くと太閤の湯もある)。
私は今回金の湯を選択した。
二つの湯に入れるお得なチケットもあったが時間もなかったので遠慮させていただいた。
脱衣所で服を脱いで浴場へ入る。
まずは身体を洗うためシャワーを浴びようとすると、スタッフと思われるオジサンが近づいてきた。
「あのぉ、タオルを持って入って来てくれませんか。そのまま出ると脱衣所の床がビショビショになるでしょう?タオルで身体をしっかり拭いてから出て欲しいんです」
「あ、わかりました」と言い、渋々タオルを取りに行く。
「なんだかなぁ」と心の中で呟く。
どうやらこのオジサン、脱衣所の床が濡れるのが相当気になるらしい。
ドアの所に足拭きマットはあったが、神経質なタイプなのだろうか。
それとも単純に私が無神経なのだろうか。
見ているとオジサンはシャンプーの残量を気にしたり、散らかった洗面器をすぐさま整えたりとキビキビと動いている。
そして私のような無法者(タオルを持たずに入ってくる客)を見つけるとすぐに注意をしに行く。
「なんだかなぁ」といった顔持ちで客はタオルを取りに行く。
我々はこのオジサンに監視されている。
私も湯に浸かりながらオジサンの行動を監視していた。
9月某日 京都にて
京都に来たのは中学生以来だろうか。
といっても清水寺近くのお土産屋さんでの記憶しかない。
多分いろんな有名な寺とか回ったはずだが、あまり記憶がない。
私はどちらかと言うと観光地よりローカルな街中を歩いている方が好きなタイプである。
そう、京都街歩きをずっとしてみたかったのだ。
京都駅から岡崎公園の方まで歩いてみる。
歩くことは好きだが思ったよりも距離がある。
途中でバスに乗ろうかと思ったが、どのバスに乗ればいいのかわからないため諦める。
そんなこんなで歩いていると目の前にどこかで見たイメージがある(ネットサーフィンしている時)。
偶然たどり着いたのがあの『カオスの間』である。※見出し画像参照
入館料500円を払い、中を見させてもらう。
どれもこれも素晴らしい。
完璧でキレイなものではなく、古くて壊れかけのもの、ジャンクの姿であることが美しい。
普段はノイズミュージックを流しているようだが、丁度スピーカーが壊れてしまったようで、オーナーお気に入りのノイズミュージックは聴けなかった。
その代わりに古い蓄音機でクラシックを流してもらった。
まるで古い映画のエンドロールのように、目の前の光景が見えてくる。
オーナーいわくここには若い人と外国人しか訪ねてこないらしい。
珍しいものと面白いものが見ることができる。興味のある方は是非行ってみて欲しい。
9月某日 大阪にて
帰りの梅田からの夜行バスまで時間があったので『アトリエ三月』に寄ってみた。
神戸のイベントのパスが2枚余っていたので、時間があれば渡しに行こうと考えていたからである。
到着したのはちょうど営業終了時間。
オーナーの原氏にも会うことができご挨拶ができた。
そしてこの日は作家の水野魔利枝氏がママ役となる『スナック魔リエ』の日だった。
開けにくい栓抜きを使ってお酒を作るママ。
最初私を含め2人しか客がいなかったが、時間が経つにつれ気付いたら人が増えていた。
ほとんどが作家として活動している方々である。
ふと思ったが、今東京でこんな風に若い作家同士が気軽に集まる場所はあるのだろうか。
ある程度オープンにしていて、ジャンルレスでとなると中々見当たらない気がする。
そもそもこういうギャラリー自体少ないと思う。
アトリエ三月はコミュニティがよくできていていいなぁと感じた。
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