問題

　状態を孵化する、額を詰る、すべを　知る
　耳に花を宿す、瞳の花を耳に話す、久しく置く。

　6、そのつぎを左に置く、そしてまた、左が来る
　雨に濡れて、雪が溶ける、溶けた雪が雨に濡れている、そのような図を書いて濡れて、溶ける。
　耳はまだ開かないでいる、それを眺めて知る。地中を深く抉る長いものを確かめるように、宙の深さを食べて味見、視界を覆う卵白の全てを（よく掻き混ぜたあとで）他のことに使うだろう、そうやって、生きた心地をまだ噛み砕けずに老ける。畢竟の度合いをしっかりと下げる食べ物のおにぎり、理解を求める太った田んぼにトラックで入社する。そんな田舎くさい風景を焼いて、焼き芋を食べたい、そんな夢みたいなことを言って、私はどこぞのユートピア主義者ではないか。一体の帳尻を合わせて、勢い任せに吹っ飛んだ乱暴者の顳顬（こめかみ）が回ってる、想像力をこえるカエルの脇を乾燥させて食べる中華料理の話を耳に与えて眠る。布団がやさしく歌い、まくらが離れた場所から親族を貫く。わたしは起きない、ゴーヤに乗ったまま、振り落とされて、落下するリンゴのように眠ったまま、どこまでもアリス。物語のなかのベッドから起きることがない。枕カバーが親族を貫いちゃって、それでもわたし起きない。踏んだり蹴ったりの夜にも輝く、北斗七星のシチューの湯気、とってもきれいで涙が凍るんじゃないかな。日記と呼んだものを閉じて、温かい息を閉じる。ランドセルはどこへ、フィンランドへ。フィツジェラルドは、どこへ、山へ。山はうみへ、または墓へ。へは、へははへ、はへへ。

　中級魔法使いになった、めざといルンプロの春。端的に述べたうどんを啜る。もっと、もっと食べさせてくれい、と、思う。この小屋には窓がないので、空気がとてもいい。私はほこりだからね、何度も言いますが、ありがとう、窓のない小屋のような空気、それを吸う前にうどんがあって、それが私に啜られる、そして、わたしはそれをもっと、もっとと思う。怒らないから聞いて、ふんぬと、言うのを聞きおよんで、海に行って記憶を投げて。ほんとに。忘れてほしいことだけを忘れない、すっぱいお湯に漬物が泳ぐ、赤い漬物、青い漬物はない、黄色はある、緑はない、ピンクはまぁあるよね、恵比寿駅にも。褌（ふんどし）だけは取らないでほしかった、まだ取られてないからそう思うんだ。自分で納得したまま、勢いで自撮りを魔法の箒で飛ぶ、お尻が間に合わない！待って、待って、お願い待って、魔法の箒よ、言うこと聞いて。褌だけはお願い待って、取らないで欲しかった、でもね、それはまだ取られてないから。月がきょうも増えない。

　そればかりか、釣りがきょうもあり、土がいまも見える、手はいつも動き、布が汚れる。紙は1枚のとき2枚や8秒ではないし、6年後も1枚。地球が回っていて、明日、一回だけ止まったりしない。ドアが開き、窓が閉まる。文字が昨日からずっと読めて、でもすごく速く動いていると、同じスピードで動いてついていけない限りは読めない。種子が葉っぱになって死んでも生き返らない。でも、三角形の内角の輪が120度。

　これはどうせ詩だ。文字言葉の言語発話文字言葉やし、言葉や。せやかてしかし、北西にある森の奥深くにな、まだ誰も知らない種族の原住民がみんなで眠ってバレないようにな、夢を見てんねんな。その夢はわれわれには見えはるし、その夢をしゃべることができる、つまり読むことができる。子供は少しずつそれを学んでいけるし、老人は忘れていける。泣ける笑える酔える飢える書ける溶ける住める告げる分け与える結える吠えるたまに増える。だってボートがなければ海にボートを浮かべることすらできないのだから。海がなければ埃もないのだし、秒がなければ蜂は飛ばない。なんか詩の論理哲学論考みたいですね、とスイミング教室の先生が話しかけてきました。私はとっくにスイミングというやつを忘れてしまったし、教室からは出ていたので、むにゃむにゃと返事をするでもしないでもないような音を発してお辞儀をしてほんわかとしてみた。ようするに、様子を伺ってはやくバイバイしたいのですね。この私というキャラクターについて、3万字以内のアニメ批評を書いてください。