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コスパ”は”最強/EDIFIER NeoBuds Pro 2

完全ワイヤレスイヤホン(いわゆるTWS)欲しいなぁ……と思い、何ならBOSEのQuiet Comfort Ultra Earbuds買おうかなんて考えてたんですよ。11月末には27,000円ほどの投げ売り状態になっていたこともあったので。ただ、「接続が不安定になる」「異音がする」というレビューをよく見かけたのもあり、うーんどうしようかと悩んでいたら、いつの間にか売り切れてました……やってしまったっっっ

それからいろいろ探しているうちに、こちらの商品を見つけました。それが、EDIFIER NeoBuds Pro 2。

購入時は15,990円でした。正直、企業からの案件によるレビューばかりが検索で引っかかっていたので、本当に大丈夫か?と思いましたが。今のところは買ってよかったなぁ、と。
結論から先に述べますと、コスパ”は”最強なのですが、もっと予算がある人は、ちゃんとしたモデルを買った方が満足できると思います。良いところもちゃんとあるんですが、残念な点もガッツリあるTWSなので……。

良い点

・値段の割には音が良い

ちなみにこんな感じ

音の傾向はドンシャリ気味。イコライザでフラットにして聞いてみましたが、高音は固いけどしっかり出ていて、低音はパワフルで解像度の高い音。中音は弱め。高音については、個人的には悪くないんだけど微妙、という感じでして。というのも、たとえばバイオリンの透明感のある音の描写は、以前に書いたFinalのZE3000とか、WH-1000XM5がめちゃくちゃ良くて。本製品は、どうも伸びきらない感じがするんですよね。まぁ、右がずっと耳鳴りしてるような耳でもあるので、自分の聴力の問題も否定できないんですが。
しかし、この値段帯でLDACに対応してるし、10mmドライバーの力強い音が聞けるのは、かなりお得。2万円台くらいのイヤホンなら勝てなくもないんでは。持ってないのでフワっとしか言えませんが。

・最初はそこまで思わなかったけど……イヤーピースで大化けしたノイキャン

届いたその日にノイキャンを使ったら、「昔買ったウォークマンに付属してた、スカスカノイキャンの有線イヤホンと一緒やん」と思ったのですが。1度イヤーピースを変えて、通勤時の電車内で使ってみたところ、高音はそこまで消えずとも、中低音はかなりキャンセルされてました。しかし、ノイキャンしつつ音楽聴いてても、アナウンスがめちゃくちゃ刺さったので、そういうものなのかな?と疑問に思い、もう1度イヤーピースを調整したところ、大化け。苦手だった高音域が、体感6~7割ほど消えました。
大化けした結果かなり雑音が消えたため、外したら「こんなにうるさかったの!?」と驚かされました。耳栓としての使用も必要十分なレベルに仕上がったなと思いましたね。よほど大声かつ間近で会話されてなかったら、ちゃんと聞いてないと何の話をしてるのか分からないくらい、人の声も消えます。
ただ、ノイキャンTWSをこれ以外持っておらず、比較対象がWH-1000XM5しかないのと、正直言って外でヘッドホン使いたくない(高かったし……)のでXM5がどれくらいキャンセルしてくれるのか不透明で、この製品のノイキャンの強さがどれだけすごいのか語れないのが残念です。
一応、ノイキャンTWS持ってる友達に協力してもらって、どんな感じだったかを聞きましたところ、「かなり消えてるけど、圧迫感が強い」と言ってました。
この値段でこのノイキャンはすごいのではないでしょうか。アマゾンのレビューには「QCUEより消えてる」ともありました。さすがに、それはどうだろう……?

・オプションも充実

いろんな言語に対応した説明書、充電用のケーブル、こんなに要る?と思ったイヤーピース、持ち運びに便利なポーチ付き。


残念な点

・バッテリー全般

ANC利用で4時間は仕方ないとは言え、使ってなくても5.5時間はちょっと……ZE3000にも負けてるのが……。加えて、ケースの方もあっという間にバッテリーを消費するので、週3くらいで充電してます。これが結構不便ですね。
ZE3000よりもケースが大きいので、もっとバッテリー積んでおいてほしかったなぁ。

・アプリとBluetooth接続と通知

こちら、EDIFIERのアプリなのですが。アプデで改善しているものの、日本語が不安定。”たいごうだんまど”って何???また、自分が普段から使っているSONYのHEADPHONEアプリに比べれば起動も遅く、Bluetooth接続できてるのに検知しないってのが数回に1回は起こります。
また、左右のバッテリー量をポップアップ表示してくれるのはいいのですが、その表示が結構多く。そんなに要らんて……ってなります。
あと、下から本製品の画像付きのクソデカ通知で「接続してください」と出ることもあります。やってるっちゅうねん。このクソデカ通知、無視をしても、接続ボタンを押して完了させる工程を経ても、また出てくるから本当にウザい。逐一Bluetoothの解除と再接続をやってます。

・イヤホン側からの操作問題

TWSはイヤホン側から音量調節や曲のスキップ/バックが選べ、基本的にはイヤホン側の操作だけで解決することが多いと思うのですが。本製品はアプリで左右別に操作を振り分けられるものの、それぞれ2つまでが限界のため、イヤホンだけで完成しないのが残念。
左→ノイキャンや外音取り込み、曲のバック
右→音楽の停止、曲のスキップ
という設定でやってますが、音量調節だけはどうしようもないので、スマホの音量ボタンを使ってます。これ、咄嗟に音量下げたい時に逐一スマホを触らないといけないのが残念なんですよね。この辺は、もう少しどうにかならなかったのかなぁ……。


まとめ

先述したように、本当にコスパ”は”いいです。音はドンシャリながらも力強く、LDAC対応で高音質に音楽を楽しめます。また、価格帯を考えたら素晴らしいノイキャンで、さすがに公式の「-50dB」は大袈裟ですが、かなり雑音を消してくれるのは間違いないです。
しかし、そこにいろいろ振り切りすぎて、他が残念なのがね……。特にバッテリー周りは、どうにかならなかったか。同じTWSのZE3000が結構長持ちするほうだったので、なおさらそう思ってしまいます。加えて、ワイヤレス充電やマルチポイントに非対応なのは、自分は気にしてませんが、使う人には気になるかも。
また、耐久性なども気になりますね。今後、どれくらい故障せずにそのままでいてくれるのか。もうBluetooth接続があやふやなのは諦めますが、さすがに半年で音が聴こえなくなったとかは、やめてほしいなぁ。

たとえばそこまで予算がないとか、強いノイキャンを使ってみたい!という人にはオススメできる製品です。が、そうでないなら、もう少し上の価格帯のTWSをお勧めします。自分は不満点も含めて納得して使ってますし、今のところは本製品に満足してますが、他の人がこれに納得できるかと言われると難しい……。

もしTWS探しの参考になれば幸いです。