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【積読消化】まとめて紹介・感想編

2019年の暮れ。ふと、自転車で自転車の後ろにぴったり張り付き、ひたすらベルを鳴らしまくる「自転車のあおり運転」というネタを考え、親や友人に言って笑ってもらえたことがありました。しかし、2020年2月ごろに、車道の対向車線に当然現れるという自転車の煽り運転をする『迷惑ひょっこり男』がテレビで紹介され、やってることは違えども、まさか本当にいるとは……と驚き。ちなみに、2019年9月ごろに逮捕されていた様子。でも、ネタを考えた当時はそのこと知らないはずだしなぁ……。

そんな、軽口が現実になった出来事を紹介したところで、本編。

今回は4冊まとめて書きたいと思います。


最初は『虚構新聞 全国版』。

「虚構世界の現実をお伝えする」ことでおなじみ、虚構新聞。その記事を2006年4月から2017年2月までまとめたのがこちらの本。最初から『ニホンザル 5年がかりで芭蕉詠む』という「どんなんやねん」とツッコみたくなるネタから始まり、その後も虚構新聞らしさ全開の記事が掲載されていました。個人的には『「名前覚えて」 ハリルホジッチ氏代表に苦言』が好きです。

また、よく話題に上がるのは、虚構新聞が書いた内容が実際に起こり、新聞側がお詫び記事を掲載すること。

去年にもやらかしました(やらかしたっていうのかなこれ?)

全部面白かったかと言うと、個人的には「これは安直かなぁ……」と思うものもありました。が、総じて楽しく読めたと思います。最後には、コメンテーターとして幾度となく登場している京都大学の坂本義太夫教授も登場するので、ファンの方はぜひ。


2冊目。『東大脳クイズ-「知識」と「思考力」がいっきに身につく』

今や飛ぶ鳥を落とす勢いのQuizKnock。クイズ番組で見かけない日はないと言っても過言ではありません。この本では、スポーツからイラスト・写真、ノンジャンルまで9種類に分けられた全348問が載っています。やっていくと「あれってそんな名前あるの!?」とか「聞いたことない!」という驚きがたくさんあり、夢中で全部解いてしまいました。結局、どのジャンルも正解率は半分かそれ以下でしたけども……。

つぶやきにも書きましたが、解けなかった問題を解きなおす暗記作業をしている最中、脳の上辺りがピリピリして、頭痛に近い感じになりました。アラサーになり、単純暗記を拒否するようになったのかもしれません。こんなんでこれから先の人生を送れるのか?先行き不安すぎる。

下手の横好きという感覚で、大して学が無いながらもクイズ番組やQKのHPを閲覧していますが、やはり知るのは楽しいですね。たまに解答者が分からない問題を先に答えられると、めちゃくちゃ嬉しい。まだまだエンターテイメント的な観点で、知識は魅力があるのかもしれません。


3冊目。『戦後新聞広告図鑑 戦後が見える、昭和が見える』

今でもお正月に放送されている『戦うお正月』の企画で、東京のある場所を写した古写真が、今のどこなのか探し当てるものがあります。あれが好きで、その興味ついでに買ったのがこの本。まぁ、しばらく積んだわけですが……。

銭湯研究の先駆者であり、同時に様々なパッケージの収集家でもある町田忍さん。昭和20年代から30年代までの、各種商品の新聞広告をまとめたものになります。この本を読んで、昭和30年に登場した東芝の”マツダラジオ”並びにマツダブランドが、ゾロアスター教の最高神”アウラ・マツダ”(アフラ・マズダー)から取られたものであるということを知りました。たぶんこの知識を披露することも応用することも、これからの人生で無いと思われます。

昭和の広告を見て、民間企業の競争によってさまざまな商品が出ているのは当然として、価格やオリジナル性の競い合いにワクワクしましたね。たとえばテレビ。

テレビの本放送は、昭和二十八(一九五三)年二月一日にスタートした。当初の受信契約者数は、全国でたった八百六十六名。大卒サラリーマンの初任給が一万五千円程度という時代に、一台約三十万もしたのだから、当然と言えば当然だろう。(中略)昭和三十三年当時の広告を見ると、ほとんどが七万円前後となっている。(p62)

わずか5年で8割近く値段が下がり、たくさんの人が街頭のテレビで見ていたころから、ご家庭で楽しめるようになるのですから、当時の企業や労働者の苦労はすごいものがあったのだろうなぁ、と。また、デザインがオシャレになったり、有線のコントローラーがついていたりと、各種様々な工夫をこらしているのも面白い。

今でもスマホが薄くなったりオシャレなカラーデザインで登場していますが、「カメラレンズが増えた」「新色が出た」「べゼルが狭くなった」辺りの差別化が多い印象です。どんなものが出るんだろう?というワクワク感も無くはないんですが、昔のガラケーにあった「これ要る?」という機能が、プリインストールされているアプリの方に集約されてしまったのが残念。特にスマホはコストと性質上、変なボタンつけたりできませんもんねぇ。自分は、未だにSO905iの背面についている有機ELで、画面を閉じても音楽が再生できる仕組みが忘れられません(懐古)。

そんなこんなで、昔の広告を知りたい方、特に60代から上の方はおススメです。懐かしんだり、こんなのあったんだ!という発見ができますよ。


最後は『漫画家と税金 確定申告やってみたー基本編ー』

今まで確定申告をなんとな~くやってきてたなぁ……しっかりこなせたら、かっこいい大人って感じがする!

というフワっとした動機から、作者の一色さんが担当のY田さんと共に、税理士の山内さんに確定申告について教えてもらうのが本作の内容。漫画家として仕事する上で、そもそも確定申告って何?という最低限のところから、「この状況ならどの勘定になる?」という話まで、細かく確定申告について描かれています。ケース別にキチンと絵で説明してるので、ザっと読んでもそれなりに分かるのが本作の良いところ。

自分は今年、親に付き添う形で税務署に行って確定申告しました。まだ簡単な所得税の申告だったので、大して入力する項目がなかったのが幸い。しかし、これがフリーランスや自営業になると、もっとたくさん入力しないといけないものがあるんだと思うと、大変だなぁ……と。

ちなみに、確定申告に関する相談には、国税庁のチャットボット「ふたば」があります。自分も自分の確定申告について、チャットボットで聞いてみました。そもそも無職だったので関係なかったです(オイ)。

今は確定申告ソフト『Freee』などもあり、一個人でもかなり容易にできるようになってきました。でも、例えばクイズ形式にして、実際に入力することで勘定が合ってるかどうか確認できるアプリとかあれば、より理解が深まりそうだなと思いました。結局、「このケースのこの金額を、どこに入力したらいいんだ?」という疑問がほとんどだと思うので。

自分はまだまだ理解が半端なので、めちゃくちゃお金持ちになれたら、税理士さんにお願いします。そんな予定まったくありませんが。


というわけで、4冊の感想を書いてまいりました。どれも気軽に触れられて、かなり楽しめました。

最後に愚痴を一つ。この前の休日、友人と久しぶりに軽く買い物と食事をしました。ずっとゲーム&筋トレ、読書やら動画視聴やらで過ごしていた自分には、近場とは言えどあちこち行ったのが非常に楽しかった。根っからのインドア、根暗だと思ってましたが、外出は素晴らしいものでした。

とにかく。

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> はやくコロナ禍終わって!!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

と、針吹き出しオチで終わりにしたいと思います。お読みいただきありがとうございました。

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