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自転車に乗るときのウェア選び

自転車に乗るときのウェアに必要なこと。

快適性が大事

フィット性能が高いことが大事、少ない力で追従して肌に密着してくれることが大事だ。コンプレッションタイプとはいえ密着力が強いと動くときに伸び縮みする力を奪われてしまうので要注意だ。

通気性が十分確保されていること

筆者の場合は特に汗かきで寒がりなので特にウェア選びには慎重に気を使っている。夜中に寒くなってしまい動けなくなってしまったことがきっかけで繰り返し対策をしてきた。通気性が十分確保されていることは本当に体力の温存に効いてくる。ライド中に登るときにわざわざ脱いだり着たりするのが面倒になってくるし、蒸れて汗で濡れてしまうことがよく起こる。

濡れてしまっても寒くないウェアとは?

ウェアは濡れてしまうと重くなってしまう。特に汗で飽和水量でたれてきてしまうときや雨の後の自然乾燥に頼る事になるので、保持される水量限度は低いほうが良い。

素材には主に親水性(水に馴染む)だったり疎水性(水を弾く)素材があるのだが、主に肌に密着する面は疎水性の素材を使っているものが望ましい。
ポリプロピレン(PP)主にポリバケツや洗濯バサミなどで使われる素材だ。この素材はよく水を弾くのでドライメッシュインナーやインナーの裏地に使われている。
ナイロン(ポリアミドPA) 強靭で長持ちする素材だ。アウターに使っている事が多くとレーパンがこれだと擦れても穴が空きにくい。
ポリエステル (PE)化学繊維のメイン素材である。安くて大半は素材はこれが主に使われる
アクリル 安い温かい系をイメージしたものに使われている。毛糸のセーターの安いのはこれだ。欠点は素材自体が重いのに濡れたら乾きにくいのにさらに重い。自転車には不向きだから避けよう。
レーヨン 親水性で水が乾きにくい。これも安い素材なので格安ウェアに使われていることが多いので素材チェックして使うのは避けよう。

防水ウェアの種類

ゴアテックス これは防水膜としては有名テフロン(PTFE)多孔質膜を布地に貼り付けて通気性を確保している。テフロンフライパンに微細な穴が空いてても水が弾く理論だ。

ゴアテックス ウィンドストッパー 同様にテフロンだが穴の数を増やして防水性よりも通気性を優先させたもの。

e-Vent 同様にテフロン系だが ウィンドストッパーとゴアテックス防水の中間的性能の立ち位置。

自社製のテフロン系防水ウェア に関してはゴアテックスよりも防水性に劣るがeVentより通気性に劣る程度のものが多い。テフロン防水膜ウェアに関しては7年ぐらいは使えるし、皮脂がついても剥離が始まることはない。シールテープ製品は洗濯時は洗濯機で洗わないように。

ポリウレタンコーティングの防水ウェア テフロンは接着するのも弾きやすすぎて難しいので加工がかんたんなポリウレタンは安いグレードのウェアに使われる。欠点は3年ぐらいで加水分解してしまうことだ。加水分解とはいえ油、いわゆる皮脂に弱いのでハンドクリームをつけたり柔軟剤を使って洗濯することは極力避けるべきだ。それでも通気性の良いものはゴアテックスより通気性をよく感じるものもあるが大半は通気性が悪いものが多い 防水性能より透湿性能を見て買おう。

温度帯によって着るものを使い分ける

インナーウェアの影響のあるライドとは何か?

①雨ライドであること
②夜間ライドで15℃未満になるが15時間以上に及ぶ可能性があること
③寒暖の差が大きなライドになること。昼18度朝-5度など
④山岳ライドであること


冬用インナーウエア

冬は余計に難しく立ち止まると寒いし走り出すと暑いものだインナーウェアに影響が大きい。
これらのウェアで寒くないとはどういうことかを考えると寒いというのは濡れたウェアが乾くときに発生する気化熱であるため。保水量が少なく時間経過ごとに早く乾くのが望ましい。

↓ミレーメッシュ 乾134/濡181g
見た感じあたたかそうでないしが高強度の雪上ライドでは汗をたくさんかくのでおすすめだ。

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↓Q36.5 長袖乾108/濡159g
程よい柔らかな密着力が得られてとても快適だ。

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↓アークテリクス PhaseSV初期型厚手 乾180/濡242g
汗が肌に触れない表面PPパイル加工が素晴らしく汗冷えを感じにくい。かれこれ12年ほど使っているがロゴが剥離した以外は生地はいたって変化が見られない。内側のパイル部分が少し毛玉っぽくなってきた。
他社でもいいのでこれの後継作ってください。

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↓アークテリクス PhaseSV後期型厚手 乾149/濡191g
少し薄めに作られた後期型は効果がその分落ちた。脇の通気性が良くなっている。

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↓ジオライン中厚手乾154g/濡202g
高機能ウェアであるが素材が全部均一である為、汗をかいた後はヒヤッと感じる。あまり寒さは防止できていない。素材は臭くなりやすくマジックテープで容易にほつれる。

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↓ジオライン厚手 乾198/濡242g
厚手になってもさほど効果は感じられない

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↓極暖ヒートテック 乾297/濡432g
アクリルを使用しているので重たく、汗を掻く可能性があるライドには向かない。そして他の倍ぐらい重たい。水分も他の3倍ぐらい溜め込んでさらに重たい。

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乾燥速度と吸湿量の確認

上記のインナーを洗濯して脱水を行い元の重量にも戻るまでの時間経過確認してみた。

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室温は20度湿度24%部屋の無風のベランダに陰干ししてから30分ごとに重さを計測した。

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結果は以下のようになった。

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極暖ヒートテックは明らかに吸湿量が大きく、時間も5倍近くかかった。
汗をかく領域で使うべきではないだろう。
おおむね30分で寒さが回復するところ極暖は汗冷えから回復するのに2時間半かかるのだ。
ちなみに水1g蒸発させるのに必要なカロリーは539カロリーである。74kcalぐらい奪われることになる。おにぎりの半分ぐらい損することになる。


夏用インナー

インナーウェアは夏は着なくてもさほど影響はないが撥水性のあるものを着ておきたい。直に夏のウェアを着る場合はかなり差が発生するためだ。
Dryメッシュ 51/61g
ポリプロピレン100%
だいぶ古くなってきて汚いがドライ度合いは一番軽くて重くならない。

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ミレーメッシュインナー

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Q36.5 65/81g

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Q36.5半袖 89/116g

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冬用ウェア

アウターウエアの比較で大きく差が出るので紹介しよう

カステリ ロッソコルサ 
このジャケットは袖、胸にそれぞれベンチレーションを開ける機能がついていて、背中の方の二箇所と、バックポケットの③箇所がメッシュになってつながっている。
この機能のおかげで完全開放すれば18度ぐらいでもライドが可能だし、完全に閉め切れば-8度での運用が可能だ。
これほどまでに涼しい冬ジャケットは他に出ていない。
かさばるので主にこの気温の範囲内のときに使う。
寒さが予想される超ロングの時には携帯。

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エチュオンド 
主にウィンドストッパープラス 起毛であるが脇の部分だけ通気性のある生地でできている。
十分寒さをしのげるがクライム時は暑く感じる
気温変動は少ないが寒い日むけ

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Rapha クラシックウィンター ジャケット
やや雨具よりである。
夏の北海道で雨具の下に着込んで熱すぎないことが利点であった。
冬では強度がそれなりないと寒い

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7Mesh コアジャージ
フロントだけWindstopper リアは普通の布地である。
こいつが極めて冬に快適だ2~15度ぐらいでは十分使える範囲だ。
背中が蒸れないことで、汗冷えが最も少ないジャージである。
私の中では基準となる。
冬場や秋春の日中向け

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Rapha クラシックウィンド ジャケット
防風機能のない極薄の高密度生地である。
ポイントは高密度なゆえあまり風が入ってこないけど涼しい蒸れない点である。夏真に持ち歩く山岳下山携帯ジャケットはこれ。

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夏用ウェア

夏用ウェアに求められるのは何か?
こちらは素材の使い分けでかなり影響している。
良いウェアになると部分ごとに布地の素材が変更されていてフィットしやすくなっている。ALEのウェアは一本先に進んでいる。
全面、側面、肩まわりと、太ももの当たりなど全て違う生地で構成されている。
温度管理能力が高く寒く感じる場面が少ない。実際、雨のなかを延々走ったり汗だくのあとに山をウィンドブレーカー無しで下ったとしても他にくらべて寒く感じないのだ。そのため体力を温存しつつ走行できるので食べる量も減らすことが出来る。

フロント側はやや通気性の良い生地を用いていて、サイドは珍しい三角形状のパターン。これがねじれに対して良く追従してくれるし肌面は微細なパイル構造なので汗で密着しないでハイデニールなので密度が高く空気を侵入せずとも乾くのがはやい
レーパンがわも高密度なのびる生地なのだが高密度ゆえに寒さを感じにくく濡れていても快適なのだ。

この先執筆中のためしばらくお待ち下さい。

ALEのジャージイタリアのメーカーなのであまり目にすることは少なかったがなかなか良い仕上がりですごく丈夫だ。(ただしグレード低いVerは買う意味がなく普通でした)


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裾の部分画像21

裾の部分はシリコンゴムの糸が編み込まれており
ドットペイントタイプのように水ぶくれにはならない。

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レーパンおサイド部分は手袋の甲にも使われる生地ではあるが水を含んだときに冷たく感じにくい。

レーパン

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レーパンはかなり個人の乗り方に左右される。
どっかり座っているタイプの人であればパッドが厚いほうがいいし、でなければ体感で支えればいいので重視しなくても良い。
疲れにくさについてバランスが良いと思うのはEXEONDだ。
生地の伸び具合が程よく固くないのが良い。
Q36.5


雨具 準備中

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レッグカバー 準備中


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防寒手袋 準備中

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アンダーウェア 準備中

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防寒シューズ

準備中

持っていくもの選定

準備中

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