傷をつけないための輪行
輪行したいけど傷がついてしまって悲しい思いをする。
傷をつけないための対策キーポイントについて解説する。
主に傷がついてしまう原因は機材同士の接触にあることが大半だ。
ここでは機材接触の対策について主に説明する。
便利な輪行だが機材を痛めてしまうことが多い
フレームと車輪ハブを接触させないことを考える。
フレームに車輪をくくり付けない。
別の袋に入れて運ぶ方法なのでまずぶつけない限りはフレームにダメージはいかない。当たり前なことですが大事な対策。
個別に運ぶことも検討。下手であってもすぐに完了でき、失敗はない。
車輪のハブに保護プレートを付ける。
フレームにハブが当たった時に傷をつけない。
(このパーツは新品ホイールや完成車にはじめからついているものです。クイック用とスルーアクスル用の二種類あります。)
このアイテムが最も車体を傷をつけない。
挿し込むだけで簡単に取り付け可能だ。
スプロケを車体側に入れない。
スプロケ保護用のカバーを付ける。30Tより大きいとカバーがつけられませんが、シャワーキャップでも良いです。
ディスクの場合はスプロケ側を内側に入れたほうが良いでしょう。
フレームの三角の中央にハブが来るように配置
車輪のハブがパイプに干渉してシートチューブ塗装にキズがつくことが最も多いです。
10センチ以上離すよう配置する。
リア三角にハブを入れない。入れるとRDと干渉し、ホイールに傷がついたりディレーラーハンガーが曲がる。
ホイールを持ってもずれないようにしっかり固定
案外紐は緩むので念入りにチェック。ゴムでも伸びるので注意。
ホイールだけ持って輪行袋を持ち上げてずれたらアウト。
クランク、ダウンチューブまたはトップチューブ、シートチューブの3点締めにする。
ホイールの中にペダルを入れない
ホイールのなかにペダルを入れないようにしてクランクの上にタイヤがかかるようにしてクランクも動かないように固定する。
中に入れてしまうとスポークが変形して長距離走行後に破断するリスクが上昇する。
ディスクローターは角の丸い製品
Campagnoloのディスクローターを使います。(他社も出してほしいです)
もし手で触ってしまっても切れにくく輪行袋も破れにくいです。
シマノに使うと微妙に厚いので調整がシビアになりますが、雨の日はこちらが汚れによる制動劣化しにくいです。
全部これにしたいぐらい気に入った。
フロントフォーク保護パーツ
輪行キットではなく、新車購入時についてくるパーツです。
輪行のときにはとても役に立つのですか、自転車屋さんは納車時に言わないと渡してくれないです。これはリム専用です。
自転車屋さんはお客さんに渡すときに輪行のときにお使いくださいと渡すようにしましょう。
クイック用の先端保護具は納車時に添付される物
RDが下向きにならない輪行袋
RDを曲げてしまう人がいつもいます。RD保護をつけていても大抵は曲がってしまうほどずれていることが多いです。
また肩紐外れて落としてしまったり、ぶつけたりして破損させる頻度を下げるようにしましょう。
飛行機輪行
・国内輪行
JAL/ANA は布の輪行袋で十分対応できることが多い。
ただし以下の事に気をつけよう。
RDは取り外す。
ブレーキレバーは縛ってブレーキをかける状態にしておく。
油圧ブレーキはスペーサを挟んでおく。
タイヤの空気圧は4気圧以下に落とす。(0にするとリム打ちパンクしていたり、ビードが落ちてシーラントが漏れる恐れがあるので与圧を残す)
格安航空では破損して高く付くので箱に入れるほうが望ましい。
ディスクブレーキスペーサーは新品付属品がつけはずしが楽だ。
・国外輪行
台湾はOS−500のようなソフトタイプで充分だ。
ホイールとの接触でクラックが出る可能性があるので半割れチューブウレタンを巻いておくといいだろう。
それ以外の国では頭の高さぐらいから落として運ぶ場合があるので
樹脂ケースに入れたほうがいいだろう。クロモリでも凹むし曲がる。
以下には過去にPBPに出場したケースに入れたときの参考の写真を載せておく。ケース内には着用後のウェアは重くなるので入れないほうが良い。1つ23kgの制限にかかることがあるし、重いほうが破損リスクが上がる。
突起パーツをまず取り外そう
RDやチェーン、ハンドルなどを養生して動かないように固定する。
両側にホイールをケースに入れて詰め込む
隙間には工具などを緩衝剤に入れて設置
このようにして運ぶ。新幹線の座席の後ろにも置ける
車輪をフロントのみ外す輪行袋を使う場合の注意点。
これを使うときはサドルを含む全てのパーツがはみ出ない輪行袋を買うか自作しましょう。私がこれを主に使うポイントは以下のとおりです。立てておいて縛り付けるが基本です。平置きして床面積を使わないようにする。
・混んでいない閑散区間を使う。が大半であるとき。始発や2-4両編成の区間とか。主に快速運用が設定されないような地域。
・自転車を複数台重ねたいとき。集団移動のときは前後に組み合わせる場合は小さくなることが多いです。
・満員電車に乗る区間が避けれない時。車輪を下にしてハンドルを上にして抱いて厚みをとにかく抑えて貫通路に入るか、ドアに前に立ってバックして乗ります。この場合両輪外しを車体につけるより邪魔ではありません。圧迫しそうなレベルの満員電車には乗らないでください。
ドア前にたってだかえながら最後に乗れる程度が限度です。
・新幹線の席の後ろに4台立てて置きたい時。両輪外しよりスペース効率はよいです。新神戸駅で停車すると荷崩れが起きることがあるのでしっかり紐で固定すること。
・スパイクタイヤやファットタイヤを使う時。太いタイヤで輪行するときは外さないほうが厚み方向が大きくならずに望ましい。
タイヤが太い場合は特に注意しよう。
・TTバイク
どちらの車輪を外してもDHバーよりも短くならないハンドルが曲がらないなど、平面すぎて車輪をフレームに固定できそうにないことが多いので車輪は単体のホイールケースに入れましょう。ホイール単体は網棚の上に置くことも可能ですが落下しないように固定しておくこと。
輪行はあくまで手段であり相手に迷惑を出きるだけかけないで運ぶ手段であり、輪行袋は人やシートを傷つけたり汚したりしないためのカバーである。
他人の輪行スタイルが自分のやり方にあってないから阻止したり晒したりするのではなく工夫について教え合えるようにすすめていこう。
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