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現場主義と現場任せ

『うちの現場は言われたことしかできない。
いや言われたこともできない。』
そんな声を聞くことがあります。

また、研修は人材育成の支援をしているなかで、
いくつかの研修会社を数年ごとにかえて、
いらっしゃる企業様に出会うことがあります。
経営層が言われることは、
成果が見られないということです。
しかしながら、研修会社に依頼しても、
動機やモチベーションを組織内につくりだすことは、
容易ではありません。

研修でできることは、具体的な方法や、
やりかたを学ぶことはできますが、
それを実際の現場や仕事のなかで、
活用するかしないかはそれぞれの、
組織の風土にかかっているのです。

『うちの現場は言われたことしかできない。
いや言われたこともできない。』ことと、
研修を繰り返しても、現場がよくならない
成果が感じられない本質の原因は、
同じことではないかと思います。

『言われたことしかできない』ということは、
自分たちで考え動こうとしない、
受け身の体質になっていることに起因しているのではないでしょうか。
そして、『言われたこともできない』のは、
そもそも『やらなければいけない理由』を
理解していないことではないでしょうか。

これこそ『現場任せ』の職場です。
つまり『やることだけ』を現場に任せているのです。

そんな職場は、研修で学んでも、
自分の現場にカスタマイズして
活用することはできないのではないでしょうか。

現場主義とはそれぞれの現場おこった問題を、
その現場にあった方策を考え実行し、改善することです。

現場任せとは大きく意味がことなっています。

現場で問題解決ができる組織にするためには、
能力よりも自分たちで解決する意欲と、
そのために何が必要なのか考え、実行にうつす、
忍耐力が必要でしょう。

具体的なやり方を学ぶより、
職場をそんな風土に変えていくことが、
一番ではないかと思います。

自社を振り返ってみませんか。





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