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ルームシェアと男心、粋と無粋とおっとっと


"はじまりはルームシェア"

僕は小学校の頃からの友達ともう約4年ほど一緒にルームシェアをしている。

きっかけは彼が手助けやものをくれるときなど、何かをさりげなくしてくれるとき、「粋やろ?」と言うのが口癖になっていたことからである。

「いや、粋やろ?っていうてんのがもう無粋やねん」と僕は毎度答え、粋と無粋について考えるようになった。


"粋と無粋ってなんやねん"

と考えた時、"粋"なことで僕がすぐに思いつくのが『侘び寂び』である。

夏目漱石でいう「月がきれいですね」の台詞なんかもそうだ。

今の時代には似つかわしくない考え方だけど、なんだか男心にもちょっと似てる気がする。弱音を吐いたり、潔くない、ごたくを並べる様なのを男らしくない!"無粋"って捉えがちかもしれない。ちょっと頑固で強がることを"粋"と捉えるのが多分オールドスタイル。


"〇〇は粋か無粋か"

1.サプライズ
例えば好きな女の子にサプライズで何かプレゼントをする。これは僕にとって"粋"だ。

受け取る女の子が事前にそれに気付いてしまったとする。しかし、気付かないフリをして受け取ったとしたら?

それは女の子の方が"粋"だと僕は思う。

しかし、「知ってた!」なんて言ったら台無し。
"無粋"である。

またサプライズを女の子は知らなかったとした時、あげた方は「よし成功だ"粋"なことをした」と思ってたとしよう。

しかし、彼女はそのプレゼントを一ミリも欲しくなかった。

彼女はそれを口に出さないが、それは果たしてどっちが"粋"だろうか。

某CM風にいうと 
そこに愛はあるんか?って感じ。


2.詩とnoteと職人

例えば僕のあくまで偏見で、西野カナの歌詞はちょっと"無粋"だなと感じるものが多い。直接的な表現が多いからだ。こうやってツラツラ考察を書き出すこのnoteもまさに"無粋"。しかし等身大と言い換えることもできる。

職人さんというのは僕の中で"粋"である。寡黙で多くを語らず、作る物に思いを込める。

できあがった"モノ"を見てくれれば分かる!モノが語るから俺は多くは語らねぇ!てやんでぇってのが僕の勝手なイメージ。

ポルノグラフィティの新藤晴一さんの詩の例え方や言葉選びがさりげなくて大好きなのだけど、晴一さんや職人さんが自分の詩やモノについて全部説明し出したらどうだろう?"無粋"だなぁって思っちゃうと思う。


"結局なんなん"

ルームシェアの話に戻ろう。
僕と同居人はとても仲がいいが、お互いにほぼ正反対の性格をしている。僕が性善説なら彼は性悪説、感情論と理論、ビートルズかストーンズかってな具合だ。笑

そうやって議論しあって、最初の"粋"だ"無粋"だ!って話をよくよく考えると僕はこういうふうに捉えてる。

"粋'は伝わりにくいもの
"無粋"は伝わりやすいもの

"粋"は好きなもの
"無粋"は嫌いなもの

上では言い切ってるけど表と裏の様にはっきりしたものじゃない。意地をはったり、素直になったり、ちょっと見せたり、ちょっと隠したり。。。自分の中でせめぎ合ってる感じ。その境界は"多分"とか"ちょっと"の匙加減だから人によって曖昧で、だから"なんとなく"である。

言葉を尽くしても伝わらないこともあるし、
言葉足らずで伝わらないこともある

言葉を尽くして分かり合えることもあるし
少ない言葉で全部伝わることもある

あなたの思う粋と無粋はなんだろう。



ここまで読んでくださってありがとうございます。

僕はこのノートでごちゃごちゃいいながら、色々こじつけて今のところほとんど同じ話を繰り返してる。無粋だぁ 笑

noteを書くことを決めてから最近毎日、ほぼ日刊イトイ新聞の今日のダーリンを読んでいる。

糸井さんは『言葉はそんなに便利なものじゃないよ?』1+1=2のような記号とは違って、色んな受け取り方があるんだというようなことを以前話してた。

僕の中で糸井さんは"粋"な人なのである。


まぁ"粋"か"無粋"かどちらかなんてぶっちゃけどうでもいいんです。笑 


おっとっと……これはちょっと言い過ぎかも。


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