介護職はスキルアップが必要!
介護職員は常にスキルアップを心がけなければならない。スキルを高めることで、要介護者により質の高い介護を提供できるようになるからだ。
そもそも介護職員の仕事は、要介護者に食事や排泄などの介助を行う身体介護がメインだが、身体介護には様々なスキルが必要だ。例えば要介護者の身体を抱えて車椅子に移乗させる場合、人力で安全に業務をこなすのは素人には難しい作業なのだ。通常は、要介護者1人を移動させるのに、2人以上のスタッフが必要とされる。2人が息を合わせてタイミング良く効率的に移乗させないと、転倒などの事故を起こすリスクを免れない。
こうした身体介護には特殊なスキルが求められるため、介護資格の取得者だけが身体介護を行える。身体介護に必要な介護資格として、介護職員初任者研修と介護福祉士実務者研修が挙げられる。どちらも民間資格で、民間のスクールに通い、講義を受けて実習に参加すれば誰でも取得できるだろう。資格取得に必要な費用は3万円から8万円程度で、講座修了には1ヶ月ほどの期間があれば十分だ。民間の資格を得て更に実務経験を重ねれば、介護福祉士の国家試験が受験可能になる。このように資格を取得してスキルアップしていくと、給与が上がり、ケアマネジャーなど他の上級資格も受験できるだろう。介護福祉士も、現場で介助業務を行う点では、民間資格者と同じだ。
さらにこうした身体介護で必要な介護技術だけでなく、ホスピタリティを磨くことも大切である。それにより要介護者と信頼関係を築くことができれば、介護をスムーズに行えたり、自分のやりがいに繋がったりするからだ。また信頼関係が築けなければ介護を拒否される可能性もある。ホスピタリティは介護を行う上で欠かせないものといえるだろう。ホスピタリティを磨く方法はこちらに載っているので、チェックしてみることをおすすめする。