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最近遊んだ・遊んでるゲームをピックアップしてレビュー(2022年11~12月編)

メジャー作品

ドラゴンクエストトレジャーズ

 ドラクエ11の人気キャラであるカミュとマヤ兄妹の幼い姿を描いた作品です。異世界で地面や各地からお宝を発掘しつつクエストを進めていく探索型3DアクションRPGになります。もともとモンスターズシリーズ新作として制作されていた作品なだけあり仲間モンスターを集めて一緒に戦う楽しみもあります
 正直、探索型3DアクションRPGとしてもモンスターズの継承作品としても完璧な作品とは言えないと思います。戦闘はわかりづらいところもありますし、探索も十分楽しいものの、ワンパターンな作業に感じることもあるしもっとこうしてほしいと思うところはあります。モンスターの種類も多くはありません。
 ただし今作のそれを補って余りある特徴として手に入るお宝が全てドラクエ由来のものだということがあります。ドラクエの武器や防具、キャラクターやモンスターの像、アイテム、そしてかつて稼働していたドラクエのDCGであるライバルズのカードなど。長年積み重ねられたドラゴンクエストの歴史が今作には詰めこまれています。このお宝を見ながらニヤニヤできる方、「てんくうのベルだ!やべぇ!!」とか言える人にとっては評価が急上昇する作品、つまり、僕には最高のゲームだということです。
 ただ裏腹に、アクションでありながら難易度は高くないのでドラクエに若い世代が触れる入門編としても可能性がある作品だとは思います。
 なお、前述したドラゴンクエストライバルズに関してはサービス終了に伴い記事を書いているので良ければお読みください。

龍が如く・極

 今まで龍が如くシリーズはプレイしていなかったのですが、XBox Game Passで遊べるので試しに1のリメイクである今作を遊んでみました。もっと早めに遊んでもよかったなと思うぐらいには面白いです!ゲームパスはいいぞ。
 とにかく神室町というロケーションが最高で、あの街のごみごみして猥雑で怖くて、だからこそ人と人の感情や熱、喜怒哀楽が交差する場所となる、そのドラマには魅了されます。実際私がああいう場所で生きていけるかは別として、憧れの気持ちは抱いてしまうんですよ桐生ちゃん!
 アクションも爽快さがあり適度に骨があり楽しめます。ミニゲームや食事なども、この街で生きている感覚を高めながら楽しむ
ことができます。「メスキング」とかいう強烈すぎる自己言及パロディにはさすがにびっくりしましたが…。
 今は時間のある時にストーリーを進めながら他のサブクエもやっています。まだポケサーとか全然できてない…。

インディーゲーム

Dicey Dungeons

 いわゆる「Slay the Spire」型のローグライクデッキ構築型ゲームですが、ターンごとに振られるダイスの目に応じて使えるスキルが変わるという特色を持っています。
 キャラごとにダイスとのつきあい方が全然違って(高い目があればいいってものでもないスキルがあったり、プログラム?でダイスを生産するようなキャラが居たり)個性が楽しめたり、ゲーム全体がショー形式になっていて全体にポップなノリで軽い気持ちで遊べます。ただ難易度は結構高かったり運負けが起きやすいのであまりイライラせず遊んでください!
 それ以上に今作が最高なのはとにかくBGMです!エレクトロやチップチューンでありながらビッグバンド的だったりストリングス的なサウンドがかっこよかったりグルーヴ感がやばくて、もうとにかく「最高」という言葉がこれほど似合うゲームBGMもなかなかないでしょう。これを聴きながらプレイしていると本当にアガります!
 そしてなんと作曲者様の公式youtubeにサウンドトラックがあるのでぜひ聴いてみてください!


フリーゲーム

※プレイした作品数が多いため、去年のベストフリーゲーム記事に書いた作品は除外した上で数作ピックアップしています。

ザ・ゴーストペインター

 アトリエを探索しながら絵具を集め、絵を描いたり物語を探していくポイントクリックアドベンチャーとなっています。
 とにかくデザインと世界観設計が美しく計算されつくしていて、スクショを見て素敵だなと思って人は絶対やって損はないでしょう。また、集めた絵具でキャンバスに絵が描けるようになり、その絵の内容によって物語が進んでいくというシステムが非常に斬新かつ面白く、絵の中の世界という設定があるにせよ絵によって世界に干渉した結果境界線がぶれるような頭がくらくらする感覚を覚えます。描いた絵をギャラリーに飾れるというシステムもとても楽しいしゲーム内容と合っています。全ての要素が噛み合った高クオリティな作品で、素直に言うとプレイした時「あっ実況すればよかった…」と思いました…(笑)

テスオワ・昼タベール

 盗賊都市マカタを舞台に、テスト明けの13時になるまでに昼食を食べないとゾンビになる…!という設定を聞いた時に感じるであろう「…どういうこと?」という思いをハイテンションとセンスのいいギャグと勢いで全部吹っ飛ばしてくれるコメディアドベンチャーゲームとなります。
 時間管理をしながら食料をどこかで手に入れて13じまでに食事をとるを目指していきますが、その途中各所でぶっ飛んだ展開を楽しむことができます。とにかく想像を超えます。いい意味でツッコミ続けながら、というかいくつかツッコミ切れないほどの展開が待っています。グラフィックやBGM、途中に挟まるおもいで帳などのデザインやセンスも素晴らしいです。主人公が素直にかわいいと思いますし、個人的にはコンビニ店員の顔がとても好きです。
 また、盗賊都市という設定がただのギャグではなく、それによって買い物などの行動に制限がかかるなどちゃんとゲーム性に影響していたりして、そのあたりの調整が超展開ながらもゲームの軸がぶれはしない今作を支えているのを今回再プレイして改めて感じました。

せんてひっしょう!

V.R.I.P

 ステレオグラムで立体視をして楽しむノベルゲームという、ありそうでなかった作品となります。
 立体視はきれいに見えるようかなり工夫と調整がされていて、小さい画面でも少女が近づいてくる姿は「おおっ」となりますし、3Dの効果が強く出る奥行き表現が何とも言えない切なさを残すストーリーと噛み合っている、超短編ですが印象に残る作品でした。超短編なのでストーリーはここでは言えませんがぜひプレイしていただきます。

A Room for You

※今作は実況禁止作品です。実況者の方はご注意ください

 テキストの中にある単語を調べるとさらに文章が出てきて、そこから情報やアイテムを見つけていくテキストベースの脱出ゲームとなります。
 一つの行動をするのに複数の単語や文章を辿る必要があり、ちょっとした移動や探索でもかなり手間がかかります。それゆえに課題を突破した際の達成感は素晴らしいものがあります。それが実際に監禁された時の緊張と緩和にも近いのかな?と感じられます。クリアした時の嬉しさはひとしおで、難しい知恵の輪を解いた時のような感覚です。ビジュアルで見せる作品が多い中、このような静かな作品をプレイしたいときもあるでしょう。

You Make a Space Cat

 クリックを連打して猫を宇宙高くへ飛ばす作品となっています。とにかく連打です。twitterで多くの方が記録を公開しているので挑戦してみてはいかがでしょうか?ちなみにこれが私の記録です。

しかし今作はこれだけではなく……いや、これは皆様がプレイして探してみてください。作品の概要欄にはヒントや答えもありますので…。
 去年のベストフリーゲームにあげた「宇宙のカタコンベより。」など、複数作品にわたる作者様の世界観をぜひ味わっていただければと思います。

おまけ

金曜の夜24時(土曜日の午前0時)から短編のフリーゲームを遊ぶ「フリゲ夜活」を配信しています

 今回の記事内で言えば「テスオワ・昼タベール」を実況しているのでよければ見てください!


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