『神学・政治論』スピノザ著　を読みました。

光文社古典新訳文庫で、上下巻に分かれています。

はっきり言って難しい。

上巻には解説が無いので、途中で下巻の解説を先に読みました。

解説を読んで初めて、登攀のわずかな手掛かりを掴むことが可能に。

そもそも時代背景が分かっていない、スピノザの置かれている状況が分かっていない、スピノザに至るまでのキリスト教の蓄積が分かっていない、など、「分かっていないこと」が山積みなことが、解説を読んで分かりました。

『神学・政治論』の中身は、ほとんど分からなかったと言っても過言ではない理解度の私ですが、解説を読んでから、改めて通読し、スピノザが「無神論」を掲げていることが初めて理解できた。

翻訳・解説は、時代背景や思想史を踏まえてされるものであることに感服。

訳者・解説の吉田量彦氏に敬意を感じました。

『神学・政治論』（上）

『神学・政治論』（下）