『吾輩は猫である』を読みました。

noteに全然触っていなかったので、何かを継続的に投稿するべきだと思い。

読書記録を乗せてみようかな。

夏目漱石『吾輩は猫である』

言わずと知れた有名な、漱石先生の著作。

日本の学校で文学史を習うときには、必ず載っている漱石先生。

10代のときに一度通読しているはずですが、そのときは大変難しく、とにかく長く感じ、中身は冒頭くらいしか覚えていませんでした。

この度、オーディオブックで読み(聴き?)直し、ときどき該当箇所を青空文庫でテキストを確認しつつ、一気に読み終わりました。

非常に面白く、10代の頃との感想の差に驚いています。

10代の頃には、長い文章を読み通す脳の筋力が無かったことや、『吾輩は猫である』のなかで引用されたり下敷きにされている内容が分かっていなかったことが、大きいと思われます。

「小督の局も……」というくだりがあるのですが、これは『平家物語』を踏まえているわけです。それを、クソ真面目な顔で引いてくるところに笑いがあります。こういうことが、10代の頃は分からなかったわけです。

また、滑稽さの演出というものが常に「自分を突き放した、冷徹な目で見ながら、皮肉さを気取るわけではない」という精神性を伴うものであることから、子ども(10代)には分からなかったのでしょうね。

テキストで読む方はこちら

オーディオブックで聴くのもいいなあ、という方はこちらもどうぞ


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