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96日目 シーズン報告会から始めよう

恭子さんの母と二人で新幹線に乗り広島へ、そして広島からバスで浜田へ。神戸に滞在してくれていた義母も今日で帰郷。私は今日の夕方に開催されるベルガロッソいわみのシーズン報告会に参加するため一緒に浜田へ向かった。明日、明後日は只本屋島根浜田店の仕事、12日は神戸の塩屋で始めた空き家対策モデル事業の視察で尾道へ向かう。いつもは広島駅の構内をゆっくり見る時間もないという義母のために土産物売場をしばし散策した後、浜田へ向かうバスに乗車。車中からサンフレッチェ広島の新スタジアムが見えた。バスにフリーwi-fiがあったのでNHK+で天皇杯決勝を観ていたが、なかなかすごい試合展開になっていた。横目で追いながら昨日届いたばかりの「異端のチェアマン」を読む。こちらも1章からすごい内容。

ベルガロッソいわみは中国サッカーリーグに所属するJ1入りを目標に掲げるクラブチームである。5部に相当するリーグに所属している。只本屋島根浜田店は今シーズンから育成サポートのスポンサーになった。(かなり少額なのであしからず)またシーズン中のホームゲームで開催されたBe市に2度出店し、2度目は神戸からフリーペーパーカーで乗り付けて出店している。

義母の車を借りて島根県立大のホールで開かれる報告会に向かうと、入口で「天皇杯を観てておくれました」「どっち勝ちました?」「言わないー」といった会話が聞こえてきた。ベルガロッソは今年の天皇杯で島根代表になり、初戦を突破すればパナソニックスタジアム吹田でガンバ大阪と対戦する組みあわせだったので期待していたのだが、負けてしまった。来年は頑張って欲しい。

報告会では成績報告と代表挨拶の間に選手私物の抽選プレゼント企画があり、ユースの子どもに試合使用スパイクが当たったり、今年初めて観戦した子どもがすっかりサッカーにはまっているという親子にウェアが当たったりしていた。こういう地道な取り組むが地域に根付いていく一步一步になる。地域密着と言うのはやさしいが成績も追求しながら地盤をつくるのは茨の道。特にプロスポーツ不毛の地(ベルガロッソのウェブサイトにも書かれている)でそれを成し遂げるのは並大抵ではない。だが、そこにドラマが生まれる。サッカークラブの価値は所属するカテゴリーでは決まらない。サッカークラブ地域のインフラであり、コミュニティであり、教育であり、エンタメであり、希望になり得る。

今シーズンからベルガロッソはチーム名を「はまだ」から「いわみ」に変更し、石見地方全域をホームタウンとした。いつの日かここに集まった約100名ほどの人が「いわみ」初年度のことを誇らしく振り返る日がくるかも知れない。今日スパイクをもらったユースの子どもがJリーグ昇格に導くゴールを決めるかも知れない。

ちなみに、私はプレゼント抽選に外れた。それでいい。
私自身はセレッソ大阪サポーターなのである。

20231209

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