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62日目 フォーラムから始めよう

若手の参加者を呼び込みましょう。45歳くらいの。その認識は甘かった。自治会でいう若手とは65歳である。いや、70歳でもおかしくない。来年開催する自治会フォーラムの打ち合わせで自分の認識の甘さを思い知った。確かに自治会長レベルで40代は絶滅危惧種。私が47歳なのだから私が自治会長をやるようなものである。

以前にある企業さんに向けたワークショップで円グラフを書いてもらったことがある。1ヶ月のなかで、どれだけ地域の活動に時間を使っているか?その時間は軒並み微々たるものでゼロに近かった。その実態のなかで地域への関わりを呼びかけている自覚をまず持ちましょう、という意図だったが、私自身そのことを疎かにしていたのだった。

当然だが、仕事、余暇、家族との時間、そういったものに加えて地域活動がある。社会構造が変わらない限りかなり難しい。地域に関わっていくということは、大げさでなく生き方を変えていくことと言える。悲観的なことばかり並べても仕方ないのだが、まずは現実認識を。

この日はもう一件、別の自治に関する相談案件のミーティングをした。置かれている状況は随分違うがこちらもまず現実認識を持たなければと、反省ばかりである。

地域に関わっていく仕事をすると、自分の暮らす地域に関わる時間が減るというジレンマもある。そういったジレンマを少しでも解消すべく、ユブネでは、いえ「家の困りごとを生業で解決する」というスタンスを掲げている。島根のフリーペーパー専門店や、塩屋の空き家対策事業や、奈良の移住起業支援などはその一例。住んでいる地域や地縁のある地域で仕事をつくることに注力している。しかし、それとはまた別のところに地域の自治というものがあり、解決の難しい問題だ。

私自身も住んでいる自治会では回覧板を回すことぐらいしか参加していないし、いま誰が自治会長なのかも書面上でしかわからない。生活する上では何の不便もないが、じつはその生活は誰かの負担の上に成り立っているのかもしれない。

今回の仕事は、私自身の自治への向き合い方を問う機会になるだろうし、それでよいのだと思い始めている。なぜなら私のような人が大半だからである。ちょっと違う視点での当事者意識を軸に提案を組み立てていけば糸口がみえてくるのではないだろうか。いま、もし、私が自治会長になったらどうだろう?何に困るのだろうか?誰に頼るのだろうか?どのように運営するのだろうか?

まず自分の住む地域の自治会長さんに話を聞きに行かねばならない。

20231106

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