娘が学校に行かなかった日の夜桜散歩と未来の約束
朝。
隣に寝てる次女に声をかける。
「朝だよー。おはよー。起きる?」
次女が私の首に腕を巻き付けてきてハグ。
そして首を左右に振る。
私「起きないの?」
娘「起きない!今日は学校に行きたくない何かがあったはず。」
私「何かって、ナニ?笑」
娘「忘れちゃった!笑。あ、連絡帳見たらわかるよー」
連絡帳をひらいてみる。
4時間目、運動会の練習。
これか?
6時間目、道徳。
こっちか??
私「体育か道徳か、どっちか?」
娘「正解!どっちも!さすがママ!笑」
長いこと学校生活から離れていたせいもあって体操服に抵抗がある様子。
運動会に出る気はないらしく、いまから徐々に休んでいって、欠員でも大丈夫なポジションを狙っているらしい。
策士…。笑
まあ。
ここまで毎日通学していたので、正直、もったいない!と思ってしまった母ではある。
が。
次女は、そんなことどうでもいいらしい。
子ども本人がこだわらない記録に親がこだわってもロクなこと無い。
ということを経験から知っている私。
「嫌なことでも頑張ってやらないと、ちゃんとしたオトナには、なれませんよ!」
なーんて言う気は毛頭ない。
新学期、ここまで頑張ってきたんだから、息抜きも大切でしょう。
息を詰めて走り抜いてぶっ倒れられるよりは、たまにサボりながら、ぼちぼち生きて欲しいっす。(長男はぶっ倒れたからね…。)
私「じゃあ欠席の連絡しとくねー」
娘「お願いしまーす。てか私も起きるわ!」
そこからゴミ出しを手伝ってくれ、私に朝ごはんを作ってくれた。
くずる孫くんを抱っこしてあやしながら「行ってらっしゃい。気をつけてねー」と出勤する私を見送ってくれる。
職場から次女にラインを送る。
「どんな道を通ったとしても、あなたは素敵な人間のまま成長するから大丈夫。自分のことは自分で決めながら楽しく生きてね。でも、なるべくなら、今のあなたの良い部分は保ちながらオトナになって欲しいな」
と、次女から返事がきた。
「私の良いところって、どんなところ?」
次女の姿を思い浮かべながら返信する。
「自分のことを自分で決める決断力と行動力があるところ。ひとのために何かしようと思う気持ちがあるところ。困っている人を自然に助ける行動ができるところ。」
「がんばります!」と返事がきた。
仕事を終えて帰宅。
私「ただいま!」
娘「おかえり!お風呂、入れるよー。」
私「ありがとう!嬉しい!!!」
娘「今日お散歩で夜桜を見に行かない?」
私「いいねぇ!私、ビール飲みながら歩こうっと!」
娘「ママ…。昨日飲み過ぎたって言ってたよね?ご機嫌に酔っぱらって夜中に辛いラーメン作ってたよね??」
ぅぅぅ。
バレてる…。
私「いや、作ったけど自制してひとくち食べただけでやめといたよ?」
娘「フードロス!!!」
おっしゃる通りで…。苦笑
娘「でも、私がオトナになったら、ふたりでビール飲みながら夜桜、見よう?」
おお!
それはそれは。
なんて幸せな提案だろう。
将来の楽しみができたな。
実現させたいなぁ。
私「頑張って長生きするね!」
娘「あと50年は生きてね?」
それは無理!笑
でも。
うん。
愛されてるな、私。
将来の約束が叶う日も幸せだろうけれど。
いま、今日、ここにいる私も、幸せだ。