見出し画像

見学参加だってアリ!!運動会の楽しみ方-うちのムスメ流

この記事の続きです。

これから運動会が始まる、という時間に、私服を着た娘と車に乗って家を出る。
学校に到着し、他の保護者と同じように、娘と私も駐車場から歩いて校庭に向かう。

グラウンドの端に到着すると開会式をやっていた。
「運動会の歌」が流れてきて、私と娘で口ずさみ、ハモって楽しむ。
歌っているうちにだんだん気持ち良くなってきて声が大きくなる私。
娘に「そんなに張り切って歌わなくてもいーんだよ~。笑」と、たしなめられる。

そうこうしていると、娘の友だちの父母が隣に来た。
「おはよー。」と挨拶をしながら私の隣にいる娘に気がついて「あれ?」って顔をする。
「今日はね、娘は見学なの。」と笑顔で説明する。

「あ、そうなんだ。見学なんだ。まあ、色々あるよねー。」
とフツーに声をかけてくれる。
「集団に交じらない子ども」も認められている世の中だと肌で感じるこの瞬間。
素敵。

娘と2人で雑談をしていると、隣で聞いていたママ友に「親子って感じじゃなくて対等に話できてるのがすごく良いね。」と褒められる。

確かに娘とは妙に気が合う。
我が子と言えども、人間としてのおつきあいは対等にしようと思っている。
だからなのか娘は私といるときは、とても穏やかだ。きっと、お互いに居心地が良いのだと思う。

その後。
娘と2人で校庭を移動しながら、競技を見て楽しむ。
他学年の創作ダンスに「この曲知ってるし踊れるわ!」と客席で突然、一緒に踊り始める娘。

え?うわー、テンション高っ!
そして、超!自由。笑

恥ずかしいとか思う年齢では無いのか…?と思って見ていると
「ヤバ、急に恥ずかしくなってきた」と踊るのをやめた。
やっぱ5年生ともなればね。笑

顔見知りの保護者が通りかかって、かわるがわる娘と私に話しかけてくれる。
「うちの子も二年ぐらい学校行けなくてさー。」とか。
「見学に来ただけでも、たいしたもんだよ!」とか。
「見てるだけだって参加のうちだよ~」とか。
経験者は同じ痛みを抱えただけあって、本当に優しい。

一年生のとき仲が良かった親子も「見学組」で偶然会えた。
子どもたちは久しぶりの再会を喜び合いテンションあがりまくりで大はしゃぎ。笑
母親同士は、その横で立ち話。
「うちは○○の頃から行けなくなってねー」「うちは○○がきっかけでさ~」と、当たり前のように、不登校でいる子どもたちの話ができるあたり、時代は変わったと本気で思う。

「本人が好きなように生きれば良いと思ってさ。」
「そうそう!そうだよね。無理させて病んでもねぇ。」
保護者同士で、こういう会話が出来るようになったのは、本当にここ数年のこと。

時代は変化している。
不登校=後ろめたい
という時代は終わりつつある。

「学校に行かないと将来が無い」というような狭い世の中ではなくなってきている。

だから。
親は、もう。
子どもが学校に行かないことに苦しまなくていい。

友だちが好きでも学校が合わない子もいる。
家で静かに過ごすのが好きな子もいる。

親は。
子どもが学校に行かなくても幸せに生きていける環境を整えて、未来に希望が持てる状況を整えれば良い。

子どもが巣立つまで、もうひと頑張り。
そりゃ、たまにはしんどいこともある。

それでも。
笑顔で楽しみたい。
限りある子どもたちとの時間を。