「未経験から挑む、地域主体の場づくり。」ONE_THROW 代表・東海林 佳介
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「未経験から挑む、地域主体の場づくり。」ONE_THROW 代表・東海林 佳介

コーヒースタンドを起点としたサービスを展開するHYPHEN TOKYO。

OPEN NAKAMEGURO〔東京・中目黒〕等直営店運営の他にも、クライアント様の「やりたい!」に寄り添い、コーヒースタンドをきっかけとした場づくりのプロデュースやサポートも行っています。

▼ HYPHEN TOKYOとは
コーヒースタンドを起点とした場づくり。
私たちは、人が往来する為に必要な機能はコーヒースタンドだと考えます。
その機能が内包された場は、つまりカフェ。
HYPHEN TOKYO ができることは、「統一感のあるチェーン店」のように、店舗設計や運営方法を一定のフォーマットで固めて、「個性豊かな個店」のように、そこに関わる人のアイデンティティで変化が生まれる仕組みをつくること。
幅広い世代や属性の方が集い、誰でも日常の一部として利用できて、個人・法人問わずPRや表現の場として活用されるカフェの新しい在り方。
そんな多様性を持った、ヒト / モノ / コト の個性が最大限に発揮できる場所を一つでも多くの地域に展開していくことで、そこにしかない価値を生み出していきます。

そこで今回は、2021年8月に開業を予定している ONE_THROW〔川崎市・宿河原〕代表・東海林 佳介 さんにインタビューをさせていただきました。
HYPHEN TOKYO は開業 〜 初動の運営サポートを担当。

 ONE_THROW とは一体どんな場所なのか。

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ONE_THROW の所在地は、JR / 南武線 宿河原駅からほど近い線路沿い。駅前の商店街を抜けてすぐの住宅地エリアに位置します。
※ 開業は2021年8月予定。
クラウドファンディング 実施中!

要素としてはバスケットコートとキッチンカー式のコーヒースタンドのみで、一見斬新に見えますが "近所の空き地" のような、どこか懐かしさも感じられる場所です。

開業を決意した裏に「 人々が自然に繋がれる場所を持ちたかったから。 」と話す東海林さんですが、前職は港湾関係の会社でフォークリフトの運転手として働いていました。

全くの異業種からの転身 / 未経験領域での起業ですが、東海林さんを突き動かすものは何なのか。そして場づくりを通して何を実現したいのか。その背景を探るべくお話を伺いました。

誰かの "きっかけ" をつくりたい。

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私たちHYPHEN TOKYOと東海林さんとの出会いは2020年夏。
TARP to TARP 〔横浜市・馬車道〕さんから東海林さんをご紹介いただきました。当時はまだ物件が決まっていない段階でしたが、間もなくして出店場所が確定。

以降は開業に向けて 立ち上げ - 運営 に関わるソフト面をHYPHEN TOKYOが担当し、ハード面は地域に根付く設計を得意とするツバメアーキテクツさんにお願いをいたしました。

当初は漠然と「 人々が自然に繋がれる場所を持ちたい。」という想いで動き出しましたが、次第に本来の目的が見えてきました。

それは「 誰かの "きっかけ" をつくりたい。日常が少しでも豊かになるきっかけ。人と人が自然に繋がる場所をつくることで、何でもない日々に色を添えたい。」というものでした。

転機になった出来事。 

そもそもなぜ港湾関係の会社から、"場づくり" という未経験領域での起業を決意したのでしょうか。

遡ること2019年、東海林さんは TARP to TARP というお店に出会います。

「 そこはキャンプのお店なんですがカフェとしても営業していて、見ず知らずの人達が集まっていて、そこに通うようになって人と話すのはこんなにも楽しいんだと気付きました。2019年は人間関係が少し上手くいかなかったタイミングで、人と繋がることを避けていた部分もあった。でも TARP to TARP に日常を豊かにする方法を教えてもらいました。」

2016年頃から趣味でキャンプ始めた東海林さん、偶然行ったお店がきっかけとなり、「 人と繋がりが持てるってこんなにも満たされるのかと。他の人たちにもその感覚を体感して欲しい。 」と思ったそうです。

そして自分自身でも同じように、誰かのために貢献できる場所をつくることを決意しました。その時に一番に背中を押してくれたのも TARP to TARP の須山さんでした。

なぜ宿河原に出店を決めたのか。

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東海林さんの地元は横浜駅からほど近くですが、宿河原との出会いは高校生の時でした。

「 自然が多くて空気が綺麗なところだなって、今でも鮮明に覚えていて。」

「立地として商店街の中にポツンとある空き地とか線路沿いでやりたいと考えていたので、 "宿河原" に場所が見つかった時にはとても印象がいい街だったので即決でした。」と語る東海林さん。

近隣住民の方へ ONE_THROW の説明をして周った時は、反対されるんじゃないかという不安もあったそうですが、皆様とても優しい方ばかりで、より一層この地に貢献していきたいと感じたそうです。

バスケとコーヒーが与えてくれたもの。

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実は、東海林さん自身に影響を与えたものは他にもあると言います。それはONE_THROW の要素でもあるバスケとコーヒー。

「 バスケもコーヒーも自分に “きっかけ” を与えてくれた大切なもの。」

いざ場づくりを行うとなった時に、自分のアイデンティティを表現できる手段が "バスケットコート" "コーヒースタンド" だったと話す東海林さん。

小学校の時はサッカーに明け暮れていたそうですが、中学一年の時からバスケットボールを始めました。きっかけは進学した中学にサッカー部がなかったから。

「 何となくで選んだスポーツでしたが、バスケをやっていたから人と繋がることができた。」

20歳ぐらいの時にはバスケのチームを創設。活動を通して、楽しさはもちろん、仲間づくりの難しさも学んだそうです。

「 地元にもバスケットコートはあったけど、そこは気持ちが強い人が使えるもの。という印象でした。既存のコミュニティーの中に入り込むのは心理的なハードルが高い。バスケが好きで仲間に入りたいけど、躊躇してしまう。そんな状況もなくしたいんです。」

東海林さんのもう一つの願いは、バスケをもっと日常に近い存在にしたいというものでした。

「 自由に使っていいよ!にすると、誰でも使えるとはいえ入りづらさが生まれてしまう。本当の意味での開かれた場所にするためには、ある種の制限が必要だと感じています。」

普通の公園とは違うところを挙げるとすると、繋がりを大切にできる人しかいないという点。「 ONE_THROW のグッズを持ってる人だったら気軽に話しかけて大丈夫!という状況を作りたい。」と。

そして「 元々、誰かのために淹れるコーヒー、キャンプでも日常でも時間を共有している感覚が好きだったんです。コーヒースタンドがあることによってコミュニケーションのハードルも下がる気がします。」 と話す東海林さん。

何かを切り替えたり、何かが始まる時。そのきっかけとしてコーヒーはいつも身近にあったそう。

バスケができるコーヒースタンド / コーヒースタンドがあるバスケットコート。人によって見え方は変わりますが、どちらをとっても東海林さんにしかできない "場づくり" のかたちです。

ONE_THROW ができること。

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【 ONE_THROW 】というネーミングの由来は何なのでしょう。

「 1回投げるだけでもいいからおいでよ。」という気軽さはもちろんですが、その他にも意味が込められているそうです。

「 始めて誰かと話す時とか新しい一歩を踏み出すタイミングって、どこか特別で緊張感のある瞬間ですよね。バスケットボールの試合の中でも "ワンスロー" という言葉があって、相手からファウルを受けた時とかに与えられるフリースローの一種なんですが、打つ側はとてもポジティブな緊張感に包まれていて。そんな風にこの場所で繋がって何かスタートを切る瞬間に立ち会いたいという想いも込めて名前を決めました。」

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また現在の混沌とした時流の中で「 今の今は難しいかもしれないですが、この先もずっとリモートでもいいか。会わなくてもいいか。とはならないと思うんです。メンタル的に満たされるとか、豊かになるとか。そう言ってもらえる場所をつくりたいんです。」と語り、「 オンライン上でもコミュニケーションは取れるけど、温度感が伝わる接点が持つ可能性を追求していきたい。」と今後の場としての在り方も話してくださいました。

東海林さんの理想像。それは特別な場所ではなく、日常に近い存在になることだと感じました。

「 あそこに行けば、誰かしらかいるだろう。」

そんな感情の先に思い浮かぶ存在。

「 正直、使われ方はそこまでこだわっていないんです。そこでサッカーをしてもいいし。ピクニックをしてもいいし。バスケに限定しているわけではなくて本当に自由に使って欲しい。」

「 駄菓子屋さんとか地域の会館みたいなイメージで、気軽に行けてどこか安心感を与えられるような場所 」

東海林さんの言葉の一つ一つから、地域を主体にした場づくりを行いたいという想いを受け取ることができました。

今後やってみたいことは、縁日やマルシェなど。近くに住んでいたらフラッと立ち寄りたくなるようなイベントも画策中とのことです。

「 ONE_THROWがあることで、結果として地域が活気付いてくれれば。」

地域を活性化したい!と単純に意気込むのではなく、一人ひとりに向き合い、少しづつでも豊かな感情になってもらうことが、結果として地域が活気付くことに繋がっていく。

場づくりにおいて、全てが揃っている環境が必ずしも正ではありません。制限もある中で自分のアイデンティティは何かと自らに問い、誰かのためにと挑戦を続けていく姿勢が、その他の未完成な要素を補っていくのだと感じます。

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「 繋がりをつくれる手段が自分にとってはバスケとコーヒー。」

その言葉通り自らの体験を元に、街にそして人に、正直に向き合う東海林さん、そしてONE_THROW の今後がとても楽しみです。

8月の開業までもうすぐ。皆様も近くにお越しの際にはお立ち寄りいただき、One throw を体験してみてください。

クラウドファンディングのページも、是非ご覧いただけますと幸いです。


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" 表現の場 "として、街のコーヒースタンドを舞台にヒト-モノ-コトを繋ぐ。HYPHEN TOKYOの公式note。