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ハイフレックス型授業のポイント&おすすめツールは?

ハイフレックス型授業とは、授業を対面およびオンライン(遠隔)の両方で提供するスタイルの授業のこと。新型コロナウイルス感染症拡大を機に、急速に広まったこの授業形態には、「生徒が事情・状況に応じて受講スタイルを選べる」という大きなメリットがあります。今回はハイフレックス型授業実施のポイントやメリットと注意点、またハイフレックス型授業を行うにあたりおすすめのツールについてもご紹介します。

ハイフレックス型授業のポイント

ハイフレックス型授業をする際に押さえておきたい2つのポイントを解説します。

トラブル発生時に対応できる準備・体制を整えておく

ハイフレックス型授業ではさまざまなトラブルが起こりえます。

<ハイフレックス型授業・トラブル例>

  • 動画が視聴できない生徒が出てくる

  • 機材がうまく作動せず、授業が遅れる

  • 対面授業の現場で体調不良者が出る

例えば、動画を視聴できない場合の対応方法を事前に生徒へ共有しておく、余裕を持った授業構成にしておくなど、トラブルに対する準備・対策を事前に練っておくことが大切です。

予習動画を共有する

2つ目のポイントが「予習動画を共有する」ことです。予習動画は数分~5分程度の短いもので構いません。授業のポイントを簡単にまとめた動画を、生徒に事前に視聴してもらうことで、授業の理解スピードを速める効果が期待できます。実施できる教育現場では、ぜひ予習動画の活用を検討してみてはいかがでしょうか。

ハイフレックス型授業のメリット

ハイフレックス型授業のメリットを3点解説します。

生徒は事情に応じて受講スタイルを選択できる

ハイフレックス型授業の最も大きなメリットが、「生徒・学生が自身の事情に合わせて、受講スタイルを選べる」ということ。例えば、大雨・大雪時や家族に体調不良者がいる場合には、生徒は無理せず自宅からオンラインで授業を受けることができます。
また従来であれば難しかった、以下のような生徒もオンラインで授業を受けられる可能性があります。

  • 不登校になってしまった生徒

  • 入院している生徒

  • 家庭の事情で登校できない生徒

学校側にとってハイフレックス型授業の導入は、「学習機会をより多くの生徒に提供できる環境を整える」という意義もあるのです。

学習効果の向上が期待できる

対面授業とオンライン授業とのメリットが組み合わさることで、生徒の学習効果の向上も期待できます。

ハイフレックス型授業であれば、例えば、実験器具を使う授業を対面で受けてもらったあとに、実験器具の使い方や実験結果などについて、録画で生徒に復習してもらうことができます。また、外部の先生にオンラインで参加してもらうこともできるでしょう。

このように生徒の理解度をより深められる工夫ができる点は、ハイフレックス型授業の大きなメリットです。

フルオンライン授業の移行がスムーズになる

一度ハイフレックス型授業を導入していれば、感染症拡大や天候不良などにより対面授業の実施が難しい場合に、スムーズにフルオンライン授業へ移行することができます。機材の準備やオンライン授業用の教材作成、生徒への各種説明などを慌ててする必要がないためです。また、教員としてもハイフレックス型授業に慣れていれば、突発的にフルオンライン授業をすることになったとしても、授業の質が低下する事態を防ぐこともできるでしょう。

ハイフレックス型授業のデメリット

続いて、ハイフレックス型授業を行う際に注意しなければならないことを3点解説します。

機材を用意する必要がある

ハイフレックス型授業実施にあたっては、学校側・生徒側の双方で機材の準備が必要です。具体的には学校側は以下の機材を用意します。

  • マイク

  • Webカメラ

  • 配信用パソコン

  • 教員用パソコン

  • プロジェクター

  • スクリーン(ホワイトボード)

そのほか、カメラを設置する三脚や手元を映す書画カメラなども必要に応じて準備しましょう。生徒側の準備としては、通信環境の整備のほか、パソコンなどの用意が必要です。

このように準備の手間のほか、金銭的な負担が学校側・生徒側にかかってしまう点は頭に入れておく必要があるでしょう。

生徒によって理解度の差が生じるリスクがある

対面授業とオンライン授業とでは、受講している環境・条件が異なるため、生徒間の理解度に差が生じてしまうリスクがあります。

例えば、通信環境が十分ではない家庭の生徒がオンライン授業を受けた場合、動画や音声が途中で切れてしまい、授業についていけなくなってしまうかもしれません。

また、実験器具や工作キットなどを用いた実践的な授業については、対面授業を受けた生徒の方が理解度は深くなると考えられます。とくにオンライン授業を受講する生徒に対しては、細かな配慮が必要になります。

教員の負担は増える

ハイフレックス型授業において教員は、対面授業とオンライン授業の生徒、両者に目を向けなければなりません。とくにオンライン授業を受講している生徒の様子は見えづらく、生徒の理解度を随時確認したり、場合によっては異変が起きていないか気を配る必要があります。慣れてくれば問題ないかもしれませんが、少なくとも導入初期には負担を感じることが多いでしょう。

ハイフレックス型授業におすすめツール


ハイフレックス型授業の実施におすすめのツールがYealink(ヤーリンク)MVC840 Microsoft Teams Room systemです。
このツールは大規模な教室・会議室向けに設定されたシステムで、セットには「MCore mini-PC」「タッチパネル」「UVC84 4Kカメラ」「VCM34アレイマイク」「MSpeaker IIオーディオシステム」の5つが含まれています。特徴は以下のとおりです。

  • 専用タッチパネルでスムーズに授業を開始できる

  • VCM34アレイマイクで、教員の声をオンライン授業の受講生にもクリアに届ける

  • UVC84 4Kカメラには12倍光学ズーム・4Kセンサー搭載。高品質な映像を表示する

同ツールを使うことで、オンライン授業の受講生との対話・接続もシームレスに行うことができます。

Yealink(ヤーリンク)の事例紹介

まとめ

  • ハイフレックス型授業の最大のメリットは、生徒が事情・状況に応じて受講スタイルを選べること

  • ハイフレックス型授業実施時には予習動画を作成・共有しておくことも有効

  • ハイフレックス型授業おすすめツールはYealink(ヤーリンク)の「MVC840 Microsoft Teams Room system」

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