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お釣りの計算が早いコンビニ店員とわたし

コンビニでの出来事。

お腹が減ったので甘いお菓子が欲しくなり、アルフォートを手に取ってレジへ向かった。金額は106円。財布を見るとちょうどありそうだったので出したら、5円玉と10円玉を見間違えていたようで、トレーの上には111円が乗った。110円でいいかと思って1円を引っ込めた瞬間、店員さんの一言に面食らった。

「今の1円、出してください」

えっ、なんで??足りてるやん。すぐに、ああ、お釣りがキリのよい5円になるからか、と分かったけど、私が武士だったら一度引っ込めたものまた出したりしなくない?と都合の良いときだけ武士のふりをする私は

「いえ、それでいいです」

と言った。少しいやな顔をされながらお釣りの4円を受け取った。

日本人はお金を払うときにきっちり払うのが好きなのだと、前テレビで言っていた。外国人と日本人それぞれに、一定額の小銭とお札を渡して「これで4750円を払うとしたらどう出しますか?」とモニタリングをしていたのだけど、日本人は5050円だとか、5250円だとか、とにかくお釣りが細々しないように払う傾向にあり、逆に外国人は5000円札の人もいれば、5000円札があっても1万円札で払ったり、「足りればいいでしょ」の感覚の人がほとんどという結果だった。その外国人に、日本では5250円で払う人が多いんですよ、というと、まったく理解できないという仕草をしていた。

日本人はすぐに計算ができて優秀なのだ、ということをその番組では結論付けていた。そこは賛否両論あるだろうしどちらでもいいのだけど、私はわりと小銭を出すのが面倒で大きいお金で払ってしまうことが多いので、少なくともあのコンビニ店員さんは私のことをアホだと思ってる可能性が高い。いずれにしても武士になるのはけっこう体力がいるので早くFelica付きのスマホに変えようと強く思ったし、キャッシュレス化がどんどん進んで、未来の若者にすぐに計算できるとか昔の人かよ、と言われたりする世の中を空想しながら仕事に戻った。


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