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建築と花の今の関係

華道家として日々花をいける中で、建築と花の関係を考慮するのは絶対である。

文化としての生け花

常々思うが、文化という意味では個展的いけ花は成り立つ。なぜなら"華道"は花をいけるのが本来の目的ではないから。

もう一つの側面

ただ、いけ花には別の側面もある。それが建築である。

長年日本人の住空間には”床の間”がある。というかあった。

床の間の設えとして花が花瓶に挿され住空間を彩ってきた。人々は生活空間にわざわざ花を飾る場所を与え、型を作り、精神的な意味合いを与え、結果文化となった。流派の枝分かれは多少あれど、床の間前提には変わりなかった。

ただ、今はどうか。一定の西洋化の時代も終え、日本特有の新たな建築様式、それは折衷主義的なあらゆる文化をミックスさせた異質なものに成り代わりつつある。

建築と花の今の関係

2022年1月15日〜23日まで、華道家として初めての個展をやります。

会場は築90年の古民家を改修し、新たにアーティストインレジデンスとして生まれ変わった、まさに折衷主義な空間。日本的であり日本的でない。まさに今を表す空間。

建築といけ花の調和とは何を言うのか。

なるほど、こういう事か。そんな空間を作ります。

※下記イベントページ参照ください。

花を見るのも一つ。ただ建築としてみにきて欲しい。

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