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私的台湾旅行記:2日目の9:六合夜市とテナガエビ釣り

※一覧は上のリンクからどうぞ。2016年10月26日~30日の話なので、記憶はものすごく曖昧です。細かい部分はフィクションだと思ってください。1台湾元は4円弱くらいだったと思います。

六合夜市がすごかった

台湾旅行の夜といえば、どんなガイドブックにも必ず載っているのが「夜市」である。この夜市の概念をよくわかっていなかったのだが、台湾各地にある特定の通りが、夜になると大規模な屋台村になるようなものだった。夜市によって営業日が決まっていて、ほぼ毎日台湾のどこがでやっている。

日本の花見や祭りに出る屋台といえば、お好み焼き、たこ焼き、焼きそばなどの炭水化物や、綿あめやりんご飴などの甘いもの、最近増えたフライドポテトや肉の串などが定番。雰囲気重視の食べ物というのが正直な印象。

正直台湾の夜市もそんなに期待していなかったのだが、これが想像の何倍もバラエティ豊かなラインナップ(小吃:一品料理)かつ日本の感覚からすれば半額程度の値段で、そりゃみんなが勧めるよねという楽しさなのだ。治安が悪いということもなく、そりゃもう最高なのである。

祭りの屋台のように一見さん相手の期間限定出店ではなく、同じ場所に同じ店が常時出続けることで、そのクオリティは維持されているのだろう。雰囲気としては全盛期の博多の屋台が近いかもしれない。行ったことはないけれど。

檳榔を噛みながら夜市に向かう。手に持っているコップは唾を吐くためのもの。
昼間は普通の通りなのだが、日が暮れると夜市になる。
昼間はこんな感じ。

コンビニで飲み物を買う

事前情報によると台湾の屋台にはお酒があまり売っていないという話なので、コンビニで適当なお酒を買う。日本でもおなじみのセブンイレブンやファミリーマートが町中にあり、共通の消費もたくさんありつつも、あくまでもここは台湾。旅行中に一日三回くらいコンビニに入っていたと思う。

コンビニ大好き。
日本じゃないですよ。
日本のビールも普通に売っているがちょっと高い。
買うのはもちろん台湾のビール。おっと青島ビールは台湾じゃなかった。
お疲れ様でございます。それにしても長い一日だな。

こんな店がありました

それではビール片手に買い食いしながら、ダラダラと夜市を見て回りましょう。

そしてまた次回の台湾旅行のために、わからなかった文字を確認していきます。見返すと食べたいものがたくさんあるけど、年々胃袋が小さくなっているのよね。

「蚵仔煎」はカキのオムレツ的なもの。
「花枝」はコウイカ類。
「蝦仁」は小エビ、ここにはないが「明蝦」はクルマエビタイプ、「龍蝦」はイセエビタイプ。
「虱目魚」は私がこの旅で研究しているサバヒー。「肚」はハラス部分。
「鱔魚意麵」はタウナギの麺料理。これは次回の台湾旅行で食べ歩くこととなる。
台湾では珍しいストレートな下ネタ、「大雕焼」の「雕」はワシ・タカ類。
色ごとにフレーバーが違い、そのご利益も違うらしい。
誰が買うんだろうと思ったら宮崎さんが買っていた。
死んだ顔で黄色をお買い上げ。
臭いと思ったら臭豆腐。本当に臭いのね。後ろの機械で作っているかな。
高級鉄板焼きみたいな店もありました。
路面店が拡張する形で屋台を出しているらしき店もあり、ゴージャスな魚介類が並んでいる。店で食べられるのかな。
憧れていた胡椒餅だ!
赤肉は犬肉ではなく豚の赤身肉。
タンドール窯みたいなもので焼いている。
おいしそう!
胡椒が効いた焼き肉まん的なものらしい。おいしい!
紅油妙手はやっぱりピリ辛ソース和えワンタンらしい。
サバヒー、どっかで食べなくては。
「大腸包小腸」ってなんだろう。
あきやまさんが買った。
台湾のホットドッグといわれるもので、もち米の腸詰に薬味とソーセージを乗せたものらしい。
注文をすると焼き直してくれる。何らかの薬味。
おー。
肉に肉ではなく、もち米と肉なのか。
おいしいそうです。
菱角はヒシの実。
「芭樂」はバーラー。グァバ。ハヤトウリかと思ったらフルーツだった。食べてみればよかった。
「肉螺炒」はカタツムリ炒め。外来種のアフリカマイマイか輸入物。
ネギの肉巻きだ~。松坂牛?
「媽」はおばさん。「雞爪凍」は有名なニワトリの脚(モミジ)のお店。「凍」は冷やし固めたゼラチン質。「呉おばさんのゼラチンたっぷりニワトリの脚」みたいな意味だろうか。
「泰国蝦」はオニテナガエビ。釣り堀で釣るテナガエビはこれ。泰国は原産国のタイで、台湾で養殖している。「鹽烤蝦」は塩焼き、「蒜泥」はニンニクペースト。
釣りたいので我慢。
「酥炸」は衣をつけてサクッと揚げた、「大魷魚」はヤリイカ。沖縄?
「螺」は巻貝。この小さい貝をどうやって食べるのだろう。鳳螺はバイガイ。

それにしてもオニテナガエビの屋台が多い。ブクブクを入れて生かして売っている。生きたエビを焼いたら、そりゃもううまいだろう。超大型は一匹で、大型と小型は一串に何匹か刺さっているようだ。

釣り堀を待たずに食べたくなってきた。
釣り堀に行かない川崎さんが購入。
超大隻!
おいしそう!
生きている!
おいしいそうです。
お馴染みのサトウキビ汁。一回くらい飲めばよかった。
「杏鮑菇」はエリンギ。「菇」がキノコ。「鹽酥」はサクサクに揚げた塩味(といいつついろいろ入る)。
エノキもありますね。
買った。おいしい!
気に入った二人。
テナガエビのオスは手が大きい。
「鳥蛋蝦焼」はウズラの卵とエビを焼いたもの。
たこ焼きの機械かな。
おもしろい。
マヨネーズやスパイス、そしてパイナップルが乗る。
「米糕」はおこわ、「四神湯」は薬膳スープ。「蚵仔煎」はカキのオムレツ的なものでしたね。
小さな蝦なので「蝦仁」、イカの「花枝」、カキの「蚵仔」。
言葉が分かればこういう店がたのしいんだろうな。
手前はシロギスかな。たのしそうだ。
あー。
三角魚、気になる。

阿輝海産がおいしかった

食べ歩きもいいけれど、そろそろ腰を据えて食べましょうと、「阿輝海産」という店舗併設型の屋台にお邪魔した。なぜならトイレのある場所が恋しくなってきたからだ。

サシミ!
注文すると作ってくれるらしい。
とりあえず台湾ビールで乾杯。
トイレもあるし天国だな。

ここにメニューがあったのかまったく覚えていないのだが、誰かがどうにかして注文した料理がでてきた。写真を見返してもなんだかよくわからないものもあるが、きっとおいしかったのだと思う。

この葉っぱはなんだろう。
魚の団子スープかな。
蚵仔煎だろうか。
たぶんそうだな。
ここで憧れのサバヒーをようやく注文。肚の部分ですね。
揚げ焼きにしてあるのかな。
スパイス塩でいただく。

サバヒーは脂のあるホッケのようで、ハラス部分だからかノルウエー鯖より脂が強い。汽水域の魚だからか淡水魚っぽい苔を感じさせる香りがする。アユとかアメリカナマズが近いかも。スパイス塩は八角と化学調味料が入っているのかな。食べたことのない魚でちょっと驚いたが、なかなか癖になる味だ。

サバヒー、おいしい。
木瓜牛奶はパパイヤミルク、芒果牛奶はマンゴーミルク。もう覚えましたね。いくら覚えてもパパイヤとマンゴーは間違えるのですが。
「野生深海大石班斑」は天然のハタの仲間、タマカイらしい。
かっこいい。
部位ごとに売られている。
肝とか皮とか。巴はアゴ。
いろんな魚がいますね。
「胖」は太る。丸々としたカキ包み。
蝦入りもある。
誰かが食べていた気がする。
夜市の反対側で一休み。
カラスミ屋さん。「烏魚」がカラスミの親であるボラなのかな。烏魚とは何か。「gizzard」は砂嚢、砂肝。
一串単位でも売られていた。
ネギと大根がセットでうれしい。
粒々!
烏魚腱はこれか。
胃袋か浮袋っぽいな。
お土産を買う秋山さん。
私も買った。さっき冷蔵庫をみたらこれがまだあったぞ。
烏魚腱を買ってみた。
ビーフジャーキーのようでスパイシー!
海産物のお店。
ハマグリとかもおいしそう。
いろいろ入った海産粥。
河井さんは「愛玉子」。ゼリー状のものは「愛玉冰」。
かわいい。
おいしいですよね。
かき氷屋さんかな。
小豆などの豆が乗るらしい。
犬さん。
本当に楽しいんですよ。
「竹蛤」はマテガイ!
沙母はメス、沙公はオスのノコギリガザミらしい。
キティちゃんがんばって。
鴨の頭屋さん!いろんな部位があって、頼むと揚げなおしてもらえるらしい。
でた、タウナギ!「青蛙湯」はウシガエルらしいです。
タウナギはとても赤い。
サバ。
この店、さっきも来ましたね。
このエノキがうまかった。
もう一度買いました。
エリンギ。
檳榔。
神奇パチンコ。
犬さん。
ということで適当に解散。

テナガエビを釣るために明星釣蝦廣場へ

夜市を堪能したところで一旦解散。真夜中っぽい雰囲気だが、なんとまだ現地時間の九時過ぎなのだ。私は小松さんを誘って、この旅一番の目的であるテナガエビ釣りの釣り堀「明星釣蝦廣場」へ

台湾にちょっと慣れたところで、夜のエビ釣りへ。
おっかない!
でも楽しかった。

この話はデイリーポータルZに寄稿したので、そちらをご覧ください。超おもしろかったです。最高すぎて、この次の台湾旅行では、なんと台北、台中、台南、高雄とテナガエビ釣りツアーをしたのでした。

そしてようやく思い出したけど、夜市の話は「みんなのごはん」に書いたんだった。まあいいか。


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