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私的台湾旅行記:1日目:成田空港から台湾桃園国際空港へ

※一覧は上のリンクからどうぞ。2016年10月26日~30日の話なので、記憶はものすごく曖昧です。細かい部分はフィクションだと思ってください。1台湾元は4円弱くらいだったと思います。


なんで台湾にいくことになったのか(ここは読み飛ばして大丈夫)

2016年の夏頃だったかな。友人から台湾旅行に誘われた。いやこの当時はまだ友達と呼べる関係でもない人に。
そもそもは2015年11月にコミティアという同人誌即売会があって、その打ち上げを一緒にしようといっていた人が「その日は漫画家のしりあがり寿さんの事務所でやるカレー大会だった」と思い出し、じゃあ私が麺を打つのでカレーラーメンで勝負しましょうとなったのが発端だ。

そこからの流れで2016年4月に事務所で出張製麺会があり、その会の仕切りをやっていた小松ヌンチャクさんから、ちょっと台湾にいかないかと誘われたのだ。まだ会って3回目くらいだった気がするが、よくわからないけど楽しそうだから「行きます」と答えたのである。

で、2016年10月26日から、小松ヌンチャクさん、宮崎吐夢さん、河井克夫さん、川崎タカオさん、あきやままみみこさんというメンバーで、台湾旅行に行くことになった。私はそれぞれの方と2~3回会ったくらい。人生いろいろあるなと思った。

旅行の話は一部ウェブメディアに書いたが(私がフリーライターなので)、記事にはならないような移動中のアクシデントとか、毎日何を食べたかとか、どこに泊まったとか、そういう話も書き残しておきたいなということで、ここに記録する。途中でキーボードが止まるかもしれないが。

またみんなで海外をフラフラしたいなという希望を込めて。

夜の成田空港に集合した

この旅の幹事的な役割を担う小松さんがチケットの手配をしてくれた、成田空港発のバニラエアー21:40発という格安チケットで出発する。行き先は首都の台北市から40キロ離れた桃園市にある台湾桃園国際空港。もっと便利な台北松山空港というのもあるが、台湾行きの安い飛行機はだいたい成田空港から台湾桃園国際空港に着くらしい。

台湾までは約4時間のフライト。出発の時間がやたらと遅いのは、その時間はチケットが安いことと、そして小松さんのとある希望があるからだ。
チケット代を聞いたとき、台湾まで飛行機で行く方が、新幹線で大阪に行くより安いんだと驚いた。飛行機は意外と水で飛ぶのかもしれない。

安い飛行機の搭乗口は空港のはじっこにありがち。
第三ターミナル、遠いなー。
がんばって歩いたよ。
LCCが並ぶ成田空港の第三ターミナル。
とりあえず発券手続きに並ぶ。
LCCは荷物を預けるのが別料金ということで、機内持ち込みのみで済ませる作戦だ。
三日前くらいに買ってまだ読んでいない台湾ガイドブック。
小籠包食べたい。
空港って変な店が多いですね。
チェックインの受付に到着。
この箱に入るサイズで合計10キロまで持ち込みOK。重さをはかる体重計がアナログだ。
飛行機の出発が30分遅れるそうです。何時に着くんだろ。

受付を無事に済ませて、空港内の食堂みたいなところで、リーダー的存在の小松さん、宮崎さん、河井さん、川崎さんと合流。あきやまさんは諸々の都合で別便で明日朝到着とのこと。

小松さんがリーダーなのは、私を含めた他の人が「まかせる!付和雷同だから!」といいがちなメンバーだから。宿なども基本的に小松さんが決めてくれた。

第三ターミナルの食堂。
テーブルの左から川崎さん、宮崎さん、河井さん。
小松さんも到着。
機内食はでないらしいので、適当なパンを食べる
もうみんなビールを飲んでいる。河井さんがエッグベネディクトを食べていて、かっこいいなと思った。
宮崎さんはワインまで飲んでいた。優雅だ。
小松さんからもらった写真を見たら、私(左)もビールを飲んでいた。

適当な時間になったところで、みんなで飛行機へと向かう。

いろいろルールがあるらしいです。
日本シリーズ第四戦。
普通は帰国する時間の便なので台湾の方っぽい人が多い。
人によってチケットの紙質が違って、フニャフニャの人(私)は、ピンとした人を羨ましがった。今考えると心からどうでもいい。
そして久しぶりに乗る飛行機へ。
なかなかの狭さだが飛行機というだけでもう楽しい。椅子がほぼ直角なので持参したエア枕をすると前かがみになってしまう。ぬいぐるみがわりに抱きしめて寝た。
なぜか奄美大島のパンフレットが。奄美大島行きだったらどうしよう。
さようなら日本。
LCCなのでサービスの機内食などは皆無。でも有料でいろいろある。
あおさ味噌汁、渋いな。こういうのを眺めるのが旅の醍醐味だと思うんですよ。
ちょっと気になるあんぱん。
救命胴衣の使い方を習ったら空へ。
飛んだ!何回乗っても飛行機が飛ぶのって不思議。
入国の書類を書くなど。職業欄をなんて書くと怪しまれないだろうか。怪しいところはないのだが。
新幹線みたいに機内販売がきた。

台湾に到着した

日本時間の26時過ぎ、台湾だと時差マイナス一時間があるから25時過ぎ、飛行機は台湾へと無事到着。寝られたような、寝られなかったような。

台湾は沖縄よりも南にあるので、10月でも半袖が似合う陽気だった。

無事到着。降りるときに椅子をリクライニングできることに気が付いた。
スマフォがネットにつながらにと不安な人種なので、レンタルWi-Fiを借りてきた。
こんにちは、台湾!
「消防栓の文字がちょっと違う!」とか、どうでもいいところでいちいち足を止める。

出国審査のところで、係の方に宿泊先を確認されて「え、高雄!遠いよー、ソーロング!」と驚かれた。
そりゃそうだ。今日(というか明日)の宿は、ここから南に350キロ以上離れた、高雄市に取ってあるのだ。

なぜわざわざ桃園経由の高雄行きなのか。それは小松さんが、「台湾の長距離バスは日本よりも進んでいて、とてもデラックスでゴージャスらしい」というネット記事をどこかで読んだから。
長距離バスに乗りたいがために遠くの空港にくるという小松ワールド。桃園行きの飛行機の方が安かったというのももちろんあるが。他のメンバーは付和雷同が合言葉なので、その件を特に突っ込まなかった。

台湾を九州に例えるならば、夜中に博多へついてすぐ鹿児島へと移動するような無茶である。高雄にも空港はあるので、高雄に行くなら最初がそっちを目指すのが正解だ(あきやまさんはそうしている)。結果的にその方が楽だし安い気もする。
だがしかし、正解だけが正しいとは限らないのが大人の旅なのである。

台湾の「元」に両替をしよう

台湾についてまずすることといえば両替だ。誰も台湾元(以下、元)の準備などしてきていない。こんな夜中でも空港にある銀行窓口は営業していて、ある人は日本円を元に換え、ある人はクレジットカードのキャッシング機能で元を用意する。

元を余らせても困るので、私はとりあえず4万円を両替した。三泊の滞在中にいくら必要なのか、よくわかっていない。

こんにちは、台湾。
服装がバラバラ。
両替をしましょう。
かっこいい椅子。
台湾銀行は行列ができていた。
少し歩いたら空いている窓口があった。
旅慣れた男の小松さんはカードでキャッシング。両替手数料よりもキャッシングの金利の方が安いらしい。
四万円を両替。11754元になった。
台湾で使えるお金ができたので、とりあえず飲み物を買う。
見慣れたコーラの横に異国情緒が。
おそらくスポーツ飲料であろうドリンクを購入。

たまたま小銭のなかった宮崎さんが、両替機で小銭を作ろうとしたところ、なぜか謎のカードが出てきて悩んでいた。
どうやら100元分の通話ができる電話のプリペイドカード(違うかも)を買ってしまったようだ。台湾について早々「さようなら俺の100元……」と悲しそうな宮崎さん。

でもこのたまたま手に入れたカードの存在が、旅先で我々のピンチを救ってくれることになるかもと盛り上がる一行。だがよく考えると、もしこのカードが必要になるときが来るとすれば、財布や携帯をすべて失ってどうにもならなかったときなので、出番がないことを祈りたい。そもそも使い方がわらないよね。

謎のカードを買ってしまったらしい。
そもそもこれは両替機なのだろうか。
旅って色々ありますね。

さらに「急用でシンガポールから沖縄に行く途中なのですが、台湾のお金がなくて水を買えません。水を汲む空のペットボトルか、水を買うための20元を、このお土産に買ってきたシンガポールのカップラーメンと交換してもらえませんか?」と、謎の青年がやってきた。空港の時点でいろいろあるな。

これに対して「わらしべ長者のスタートだ!このカップラーメンが日本に帰る頃には宝物に化けているかも!」とおもしろがった小松さんが、20元を渡していた。ちょっと寸借詐欺っぽいが80円で笑い話を買ったと思おう。

彼は無事に沖縄へ帰れただろうか。

タクシーで台北へ向かいたいのだが

これからはるばる高雄へ向かう訳だが、もう夜中なので電車もバスも動いていない。そこでタクシーで台北へと向かい、そこからデラックスでゴージャスだと噂の長距離バスで高雄を目指すのだ。

空港からタクシーに乗るくらいはスムーズにできそうなものだが、ここでも後の笑い話となるエピソードが待っていた。

タクシー乗り場はどこだろう。
こっちでいいのかな?
普通の時間ならタクシーじゃなくてバスや電車があるらしいです。
なかなかタクシー乗り場が見つからない。
あった!

不思議なことにタクシー乗り場が見つからなかった。夜中なので人の流れがなさ過ぎて、進むべき方向が分からなかったのかもしれない。

しばらく迷っただいぶ先で、どうにかタクシー乗り場を発見。我々の人数は5人なので、定員が5名のタクシーだと乗れない(運転手を入れると6人になるから)。そこで6人まで乗客を乗せられるワゴンタイプの車を選び、運転手さんに「台北のバス乗り場まで!」と行き先を告げる。

台湾は六人まで乗れるタクシーが結構ある。

だが運転者さんは困った顔をして、とりあえず二台に分乗しろと強く勧めてくる。一台だと狭いからということだろうか。エコノミークラスの飛行機が平気なメンバーなので、たとえ窮屈でも問題ないのだが。

台湾でどうかはわからないが、タクシーでボラれるというのはよく聞く話なので、ここは慎重に話を進めなくてはいけない。ここで言われるがまま二台に分かれるのは何となく危険な気がする。

交渉がんばって!

なんやかんや交渉をした結果、「わかったからとにかく乗れ!」という感じで一台に乗車。そしてタクシーは一分もしないうちに停車し、我々を下したのだ。

そこはタクシー乗り場だった。どうも空港内で迷ったために変な場所に出てしまい、客待ちをしているタクシーの後方で交渉をしてしまったらしい。運転手さんは「ここで乗せることはできない。正式な乗り場まで乗せてやるから2台に分乗しろ」ということをいっていたようだ。

運転手さん、ボッタクリと疑ってごめんなさい!
私たちがボンクラなだけでした!

無料で運んでもらってしまった。空港内の写真を見返すと「計程車(タクシー)」の案内がないところを歩いてますね。
ここが正しいタクシー乗り場らしいよ。てへぺろ。

こうしてどうにか無事に一台のタクシーへと乗り込み、現地時間の午前二時過ぎに、ようやく台北へと向かったのである。運賃は1120元でした。

ようやくタクシーに乗れた。
台湾のタクシーはとても優良でした。

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