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私的台湾旅行記:2日目の1:台北から長距離バスで高雄へ

※一覧は上のリンクからどうぞ。2016年10月26日~30日の話なので、記憶はものすごく曖昧です。細かい部分はフィクションだと思ってください。1台湾元は4円弱くらいだったと思います。

長距離バスで高雄へ向かう

タクシー代1120元を割り勘で払って桃園空港からやってきたのは、台北転運站(臺北轉運站)。バスターミナル。ここからはるか南西にある高雄市へ、デラックスでゴージャスと噂の長距離バスで向かうのである。

バスターミナルのチケットセンターは地下にあるらしい。

地下にあるチケットセンターみたいなところに降りて驚いた。なんだここは、銀河鉄道999の駅か。台湾は宇宙だ。

すごいすごいと盛り上がる。

台湾は文字がだいたい漢字なので、だいたい意味が分かるし、地名も理解できるので大変助かる。どうやらたくさんのバス会社があるようだが、とにかく行き先である「高雄」という文字を探して、受付へと向かう。

もうお気づきかもしれないが、バスの予約をしていないのである。

「高雄行き、あそこじゃないかな?」
たまたま15分後に出るバスがあった。

日本でも長距離バスに乗る場合は、たいてい予約をするものである。それに夜中の三時みたいな電車が動いていない時間に出発するバスはない。

こりゃ朝までバスを待つことになるかなと思ったが、うまいこと3時出発のバスに乗れそうだ。すごい幸運、よくそんな時間のバスがあったな。

やれやれとバス乗り場へ向かう。
高雄行きのバスはここらしい。
時間通りにバスが来た。
高雄まで399元。さすが長距離バスが発達している国だけあって安い。いや安すぎないか?
適当に座ったらそこじゃないと注意された。長距離バスは指定席か。当たり前だな。
コンビニで急いで買ったサンドイッチ。上の写真は野菜だが、具は肉とチーズだぜ。

バスがイメージとちょっと違った

なぜ旅行の工程にバス移動が入っているのか、もう一度確認しよう。

一つ、高雄空港行きよりも桃園空港行きの飛行機が安かったから。
二つ、デラックスでゴージャスという評判の台湾の長距離バスに乗ってみたかったから。

この二つの理由から我々はバスに乗り込んだのだが、そのバスがこちらである。

ええと、ロケバスですか?

御覧の通り、椅子のシートがちょっと薄いバスだった。
四列ではなく三列シートではあるが、仕切りなどは当然ない。

よく考えれば当たり前の話だが、飛行機だっていろいろな航空会社があって、座席の仕様も様々なのだから、高速バスもまた然りで当然だ。宿でも食事でもそうだろう。それが資本主義の原則というやつである。というか日本の長距離バスだってそうだよね。

噂通りのデラックスでゴージャスな長距離バスもあるのだろうが、いくら台湾でもすべてがそうなわけがない。これは予約もなしに乗れる、変な時間に出発するエコノミーな長距離バスなのだ。ある意味、我々にピッタリである。399元は安すぎるなと思ったんだ。

さすがにちょっと目が泳いでいる小松さんをみんなでニヤニヤいじりながら、こういう旅もおもしろいですねとリクライニングを倒せるだけ倒した。

USBのコンセントがあった。持参したキングギドラみたいなケーブルで充電させていただく。
しばらく台北の車窓を楽しんだ。夜の台北はかっこいい。
サンドイッチのパンが独特だった。
電気こそ消えたが、誰もカーテンを閉めようとしない。そういうものなのかな。
途中のパーキングエリアにて、小松さんとバス。
朝5時に立ち寄ったどっかのバスターミナル。
この空気感、味わい深いぜ。
車内より。
みなさん、お疲れさまです。
そして朝が来た。寝られない。
はい、到着。
高雄バスターミナル。すっかり朝だ。
やれやれだぜ。

そんなこんなで朝8時に高雄へと到着。飛行機よりも長い5時間の移動。すでに家を出てから時計の短針が一周するくらいの時間が経っている。高雄はヨーロッパくらい遠かった。

台湾の長距離バスは想像とちょっと違ったけど、これはこれで楽しかった。こういう昔ながらのバスに乗れたのは、結果として貴重な体験だった気もする。自分ひとりが計画した旅なら、まず選択しない交通手段だ。

タクシー代と長距離バス代と体力と時間の消耗を考えると、素直に高雄に昼間到着する飛行機に乗ればよかったような気もするが、移動もまた旅の一部なのだ。

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