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ひょうたんじま’22 4月(三陸地おこの活動報告)

 気付けば地域おこし協力隊の活動2年目に突入しました。1年目の昨年4月は、何もわからないままGWの仏像展覧会に突入していました。
 良い意味でも悪い意味でもせわしなく過ぎた日々は、余計なことを考えずに大槌に入り込めていった機会だと思います。
 2年目はもう少し形にできるものを増やしていきたいと思います。

1.桜の開花情報「🌸おおつち桜だより🌸」


 思いつきで「🌸おおつち桜だより🌸」を開設し、とりあえずつぼみの状況を投稿するために現地確認、撮影をした4月上旬でしたが、その後思わぬ展開に...
 第3週の前半、初夏並の晴天が数日続くと、それまで少しずつ膨らんでいたつぼみが一気に開花。開花だけでは済まず、数日でほぼ満開。
 週一でゆるゆる更新していければと思っていたのに大誤算。その週も現場確認、撮影に走り回る羽目になりました。
 🌸満開🌸になった大槌の桜でしたが、次の週には雨が到来、落花、葉桜へ一気に向かってしまい、楽しんでいただける時間を逸してしまいました。それでも、個人の方が投稿するSNSでいくつか花見を満喫されている姿が見られたのは嬉しいですね。

 そして4月26日。満を持して新山高原にも足を運びました。盛岡だけでなく大槌にもある石割桜。そして、町指定文化財にもなっている「金糞平の山桜」をそれぞれ現地調査。
 「新山高原の石割桜」は新山高原入口の明神平にある桜なので、観光客にも足を運んでいただける桜です。26日時点では、桜の木、桜の周りのツツジが生い茂った状態になっており、肝心の石割部分が見えずらい状態でした。また、鳥居や表示板も朽ちてしまっており、修復が必要な状態でした。

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<整備前>枝ぼうぼうの新山ツツジと朽ち果てそうな鳥居

 しかし、4月28日。小鎚住民や有志の方のおかげで、観光客の皆さんにも来て楽しんでいただけるような状況になりました。
 城山公園の整備もしかり、大槌ではボランティアをかって出てくれる町民によりかなりの環境が保たれています。町の状況を考えれば、それが必要な現状があることを十分理解した上で感謝したい気持ちです。

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石割桜の周辺の整備や鳥居を修復する皆様

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<整備後>石割桜が顔を出し、鳥居がリニューアル

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大槌の「新山高原の石割桜」きれいに見えるようになりました

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今年は開花してくれそうです。5月中旬ころでしょうか

 さて、日を戻して4月26日。この日は時間があったので「新山高原の石割桜」のほかに、町指定文化財「金糞平の山桜」へ向かってみることにしました。
 「金糞平の山桜」「新山展望台」から更に奥の市境の方まで向かう舗装のない奥地。ナビを見ながら山道をゆっくり進みます。およそ4kmほど進むと分岐点があり案内標識が。

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「金糞平の山桜」への案内標識が…

 ここまで来ればあと少しと進んでみるとさらに険しいダートコースになり、愛車(業務兼用)の底やバンパー、サイドを擦りながら標識からさらに数キロ走っての現地到着となりました。初めて拝見する「金糞平の山桜」。存在感のある大樹でした。

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やっと来ることができた「金糞平の山桜」

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案内板

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車との比較でその大きさがわかると思います

 大樹には、樹木医による治療が施されているような痕跡があり、町の天然記念物に指定された昭和63年ころから、この山桜がいかに大事にされていたかがわかる気がします。それにしてもこの山奥は、ちょっと観光で訪れられる場所ではないので、観光客へのPRはしにくい文化財です。
 まず、一般車両では現地に辿り着けるか分かりません。また、現地は携帯の電波が圏外の場所になるため、万一の場合は新山展望台まで戻るしかありません。現地に向かうには、四駆の軽トラックかオフロード車両が必要になります。
 ということで、「金糞平の山桜」は、「🌸おおつち桜だより🌸」の更新をお待ちいただければと思います。ページでは基本1枚しか掲載できないため、満開の桜が撮影できた場合には、別途SNSなどでも発信していければと思っています。

2.大槌駅発「駅からハイキング」


 JR東日本が企画している「駅からハイキング」に、大槌町でも三陸鉄道大槌駅からのハイキングコースを4月18日〜6月30日の期間にエントリーしています(平日のみです)。協会観光コーディネーターの服部さんと助手小國さんが手がけ、すてきなマップが出来上がっています。

〇コース名
「眺望抜群&自然いっぱい!城山公園と湧水ハイク」
〇主なルート
大槌駅出発〜役場から城山方面〜城山公園散策路〜城山城跡〜大ケ口経由〜源水・イトヨ生息地〜郷土財活用湧水エリア〜大槌駅着
大槌町を一望できる城山ハイクと大槌が誇るきれいな湧水地を満喫できる
約6.5km、2時間30分コースとなっています。

 こちらのコースは「みちのく潮風トレイル」のコース重なるところが多く、4月27日、環境省の自然保護管、レンジャーがコースに併せ巡視を行うというので同行させていただきました。実際の設定コースの逆回りだったのですが、ちょうど桜満開の時期でもあり、とても素敵な景色を見る事ができました。また、環境省の方と歩いたことにより、野草などのことを知り、新たな発見もありました。
 そんな巡視ハイクの模様は、別の記事にしていますので、ぜひそちらをご覧いただければと思います。

↓ ◎駅からハイキング「城山公園と湧水ハイク」(大槌駅)~2022.4.20~

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当日は桜満開でした

3.協会HPの「食べるページ」リニューアル


 大槌町観光交流協会のホームページも昨年からリニューアルに着手し、宿泊するページや観光するページの充実を図っていますが、いよいよ「食べるページ」もリニューアル開始です。

現在の「食べるページ」

 昨年コロナ禍の飲食店を応援するために発行した「おおちゃん地元応援券」の勝手に応援隊となり、FBに自主投稿するために食べた食事をひたすら撮影していたのですが、この度、その「食べるページ」編集に関わることになり、そのストック達が有効利用できるかもしれません。
 現在絶賛、そのストックを使って、バックグランドで店舗ページを作成しており、GW明けから順次お店を訪問して、正式に取材し、紹介ページをアップしていこうと思います。

4.「みちのく潮風トレイル」の野営場を大槌に…


 環境省の方と「駅からハイキング」コースの巡視同行した際の話しで、「みちのく潮風トレイル」を歩くハイカーさんたちが、道中、自然の多いコース上ではなく、拠点となる町中に「野営場(テントなどを張って寝る場所)」を望んでいると話しを聞きました。このことは同行して話しをしなければ全く気付かなかったことでした。1000kmを歩くハイカーは、何日もかけて歩くため、なるべく装備を小さくし、現地調達できるものはなるべく現地調達、現地消費するそうで、そのため、野営する拠点をコース上の町の中心街に求めるとのこと。
 中でも、大槌は町中の狭いエリアに銭湯(ますと乃湯)、ランドリー、スーパー、ホームセンター、コンビニが揃っており、拠点としたいニーズがかなり高い場所の様です。
 現在、「みちのく潮風トレイル」では、みちのく潮風トレイルサポーターズという制度を設け、ハイカー向けにサービスを提供しています。サポーターズには、公共施設、個人店、個人の家、誰でも参加でき、無理せず出来る範囲のサービスを提供します。その中には野営場を提供しているところもありますが、事情により公にせず、サポートしている個人の方もいるそうです。
 大槌でもそういった場所を提供出来れば、ハイカーの方が大槌を拠点にして、銭湯や洗濯、食事をするようになり、雨天時には宿泊施設への宿泊も望め、交流人口も期待できると考えています。

 現在、野営場に使用できる場所について候補地の話しを、町・民1箇所づついただいています。町有地は近隣住民との調整を必要ですし、民有地も個人了承でOKながらも利用者の最低限のルールを決める必要もあるため、GWには間に合いませんでしたが、5月中にはいずれか野営地として、提供をできる運びにしたいと思っています。
 大槌町方地区周辺で、野営地として私有地の利用をOKしても良いという情報がありましたら、私の方まで連絡いただけるとありがたいです。

5.はたけ活動(2)


 3月から始めた畑づくり。耕し、石を拾って、堆肥を蒔いて、耕し、石を拾ってと繰り返してきましたが、4月は少しずつ畑らしくなってきています。といっても、自分は畑の部分は石拾い専門で、苗木の選定、育苗、スケジュール等はみんな伊藤君任せです (^_^;)。

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4月はひたすら石拾う前半戦

 そんな4月下旬、大槌や三陸ならではの大仕事、鳥獣害対策用の柵設置を行いました。なにせ素人手作りプロジェクト。費用もそんなに掛けられない。知恵を絞りながら出来る範囲で有効な対策を。そうして決めた方法での柵設置。当日は7人ほどのメンバーが集まって開始。なるべく自分たちだけでとがんばるものの、またもや佐々木さんが助け舟。柵の支柱の打ち込み器具や立て方、柵の作り方までレクチャーいただきました。おかげで何とか形になり、別動隊はじゃがいもの種付けとマルチ張り初体験で四苦八苦していました。

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一定の高さに揃え支柱を打ち込んでいきます

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マルチ張り初体験に四苦八苦

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2日かけて何とか形に

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おかげさまで畑っぽくなってきました

 その手作り感満載のはたけ活動に名前ができました。

 「Reファームプロジェクト」

 大槌町でも多い休耕地。担い手不足はもちろんですが、直近の問題は鳥獣害対策です。とにかく鹿が多い。下手すると人間より多くなるかも…です。
 その対策をするにはデンモクか強固な柵を作るしかありません。自分たちも実際に体験して分かりましたが、手作りでやるには重労働すぎます。かといって、業者などに頼めば、最低でも数十万。採算も合いません。
 そんな理由で、畑やりたいけどできないという農家も多いのが現状です。そんな休耕状態の畑を再生していく「Re(再生)Farm(農場)」、農場を再生していくプロジェクトへ繋げていくための第一弾の取り組みとして、今後活動していけたらと思います(説明あってたかなぁ…)。
 個人的には石拾い、くい打ち、網張りと実際の農業まわりのことばかりしかできない人間ですが、モットーの「楽しんでやる」を実践中です^^


~ 来月につづく ~


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~新しい返礼品ぞくぞく登場!~


■大槌孫八郎商店■


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