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ひょうたんじま’23 3月(三陸地おこの活動報告)

 月の前半は通常の事務作業とは別に、確定申告に追われて過ごした日々でした。せっかく電子申請まとめたのに、マイナンバーパスワード忘れるとは。。。
 大槌に移住して3月で2年。復興支援で過ごした2年を加えると大槌町に4年いることになります。三陸の小さな町に昔から暮らす町の人は、不便ないなか町としての認識が大きいようですが、移り住んだ私にとっては、10分圏内で大体の用事が住んでしまう過ごしやすいコンパクトタウンだと思っています。
 この2年、現在進行形の大槌の中にいるとともに、業務柄、昔の大槌についても人より多く触れてきましたので、震災前の大槌、もっと昔の大槌に想いを馳せることがあります。と言ってもそれほど多くはないですが…
 2年目最後の報告になります。新メンバーに文才の富んだメンバーが多いので、自分の文章見るたびに悲しくなりますが、無い”才”は振れないので、そのままストレートに報告したいと思います。駄文ご容赦ください。

1.事務所引越し

~ 3月18日(土)~

 これまで駅、活性化センター、そして、大槌孫八郎商店と分かれていた大槌町観光交流協会ですが、このたび新居がみつかり、晴れてお引越しとなりました。新居は大槌商工会の駐車場・倉庫のお隣。こちらが全職員の居城となり、駅は三鉄業務、観光案内所、大槌孫八郎商店リアルショップの前線基地なります。
 引越し1週間前に腰に爆弾(ギックリ腰)を抱えることになり、重量物資搬送を担う男達が、老体、爆弾持ちの老体、貧弱という構成になり絶望的なところ、地おこの若き勇者2人が参加してくれ、また、手配したトラックの運転手さんがスーパーサイヤ人だったため、結果的に予定より早く終了することができました。
 以後、新事務所での活動となります。

移転案内のチラシ(表)
チラシ(裏)にはメンバーの似顔絵(きっしー作)


2.SL銀河 特別招待イベント

~ 3月21日(火・祝)~
 今年6月をもって運行を終了する「SL銀河」。そのラストシーズンを迎えるにあたり、特別招待イベントがあり、ありがたいことに一席をいただきました。当日の乗車場所は遠野駅。銀河鉄道999、宮沢賢治の銀河鉄道の夜が好きな者にとってはこの上ない至福の時間となりました。
 車窓から見える景色はゆったり流れ、SLの姿を観ようと沿道で待っている人と手を振り合い、汽車の旅とはこういうものかと噛みしめるように味わいました。
 実際にはディーゼル車両のアシストを借りての運行らしく、老朽化で仕方ないのかもしれないですが、乗っているだけで幸せを感じられるこの夢の乗り物の終了はほんとに残念です。

このフォルム、芸術的。
石炭くべてみたい
客室のシートは背もたれが90度ながらクッションがしっかりしていて座り心地がいい
客室の一角には宮沢賢治コーナー
スタンプ台も雰囲気があります。
3枚もの記念乗車券をいただきました
売店でいただいたコースター裏には1枚1枚違う手書きのメッセージが。


3.震災語り部認定講座(基礎編)

~ 3月26日(日)~
 大槌町主催の震災語り部認定講座に参加してきました。午前に基礎編、午後に応用編となっていましたが、午後予定があったため午前の基礎編のみ参加しました。
 1グループ5人ほどでの談話の中で、震災を語るには、被災者、行政、支援者など、その人それぞれの立場でのとらえ方、感じ方があって、伝えたいことが違うということを感じました。
 語り部として何を語るか、震災から12年経つ今、その語る内容も日々ブラッシュアップしていく必要があることを実感しました。


4.城跡・神社ガイド

~ 3月28日(火)~
 とうとうこの日が来ました。
 地おことして活動を初めて約2年。歴史コンテンツをとほぼ丸投げされ、現状に絶句驚愕し、コアな先生方(あえてそう呼ぶ)に翻弄され、求めなくても少しずつ蓄積された知識たち。それを「ガイド」という進んで名乗りたくない名前を使って、皆様にアウトプットする日が。
今回は、大槌城跡と大槌稲荷神社を見学先としてリクエストくださった皆様がいたことで、このガイドの実現に至りました。
 ガイドの模様は、協会HPに当日同行した協会の服部さんがブログを上げてくれていますので、そちらをご覧ください。
 初ガイドの感想としては、今回のツアー客から指定のあった場所のガイドだったため、こちらの説明に最初から耳を傾けてくれたのがありがたかったですね。実際には、回答にお茶を濁さざるを得ない質問もあったので、もっと引き出しを作らなければと感じました。ただ、今回の経験は、アレルギー化していたガイドへの抵抗感が少し緩和したことが一番の収獲だったのかなと、考えています。

大槌町観光交流協会HP ~ひょっこりおおつち~

城山公園桜広場(大槌城跡)にて説明板を使ってガイド
記念撮影「おおつちぃ~」(大槌城本丸跡)
大槌稲荷神社(二渡神社)石鳥居前でガイド
大槌稲荷神社(二渡神社)の社殿を前にガイド
降りかかる厄や災い、悩み事があったら「厄割の玉」ですっきり!(オススメ)


5.三陸ジオパーク認定ガイド交流会

~3月30日(木)~
 三陸ジオパーク南部ブロックの事業の三陸ジオパーク認定ガイド交流会が今回、大槌を会場として行われ参加しました。
 認定ガイドの試験に合格してから早1年。普通救命講習もやっと受講でき、この4月から正式にガイドとしての活動が可能になります。そんな自分にとっても、今回の大槌でも開催は、近隣のガイドや関係者の方との交流だけでなく、大槌のガイドとしての勉強もできて一石二鳥でした。

伊藤実知子ガイドによる講義「大槌のキソ」と題し、大槌のジオについて講義いただきました
会場内の様子
講義後はフィールドワークへ(御社地公園)
城山公民館脇では付加体の粘板岩を観察
城山体育館前の道路から町方を見ながら
この日の町方地区
八日町公園ではキッツと湧水についてガイドを
ひょうたん島(蓬莱島)を見ながら
昼食はさんずろ家で。私は名物いかめし定食をチョイス
午後はグループに別れワークショップ
ワークショップの〆は各グループ発表
発表に耳を傾ける参加者


6.藻場再生活動

(1)第29回 コンブ移植

~ 3月1日(水)~
活動時間 午後1時30分~午後4時
活動場所 吉里吉里漁港
活動内容 コンブ移植
傭  船 第七つつみ丸
参加人数 5人

 今回は吉里吉里漁港で育苗していたコンブのロープをフィッシャリーナ漁港に移植しました。育苗コンブもかなり大きくなっていて、船に引き上げるだけでも一苦労。手は磯の香りで一杯になりました。
 自分も水中でロープを引っ張るのを手伝ったのですが、全然動かないのと、この日水中の透明度が悪く、方向が判らず変な方向へ引っ張って注意されたり、新米はまだまだ覚えることが多いです。
 それでも、伸ばした育苗ロープに重しを設置する作業を手伝うこともできました。そして、撮れるときは記録写真(陸の上で)を撮ったり、スズメの涙ほどではありますが活動に参加している実感は増えました。

育苗ロープを回収
成長の早いコンブ、結構重い
かなりのボリューム
フィッシャリーナ漁港へ移植します
先日移植したウニ
先に移植したコンプに群がるウニ
コンブの育苗ロープを設置する
ロープの苗がしっかり根付いています
育苗ロープを浮かすためのスポアバック
ウニに捕食し尽くされた育苗ロープ(キタムラサキウニ恐ろしや)


(2)第35回 ウニ採取

~ 3月24日(金)~
活動時間 午前9時~午前12時
活動場所 吉里吉里漁港
活動内容 ウニ採取
傭  船 第七つつみ丸
参加人数 5人

 今回は藻場再生と畜養ウニの取組み周知を目的に、畜養したウニを町内の事業者へ無償提供しました。
 自分も畜養エリアに潜り、ウニ採取を行いました。ウニの畜養時期をエリアで分けなかったため、移植から日の浅く、実入りがこれからというものが多かったのが残念です。
 個人としては、ボンベの持ちが少しずつ伸びてきていることを実感できました。潜水時間が長くなれば、それだけ作業できる時間が長くなります。くまさんたちベテランの方たちにはまだまだ及びませんが、これからも地道に頑張りたいと思います。
 今回で令和4年度の大槌町藻場再生協議会の活動は最後となりました。といっても、4月からは令和5年度の活動が続いていきます。

畜養エリアのウニはまさにコンプ捕食中
かたい茎の部分もなんのその
陸ではウニ受取りスタンバイ完了
採取した畜養ウニ
実入りを確認します
畜養により実入りが良くなっています(もう少し時間があれば)


7.資格更新講習

 大槌で地おこ活動をしている中ではまだ日の目を見ない資格ですが、国家資格キャリアコンサルタントを有している自分。その5年に1度の更新が来年に迫っています。キャリアコンサルタントの資格を更新するには、更新日までに知識講習8時間以上、技能講習30時間以上を受講し修了証を受領する必要があります。
 せっかく取得した国家資格。今後、何らかの形で活用していきたいとも考えているので、まずは知識講習だけは済ませておこうと、11月に手続きし受講できる状態(eラーニング)になってはいたのですが、そのまま時は過ぎ、事項期限の切れる3月も下旬に。
 とにかく終了せねばと年度末駆け足で受講。何とかギリギリ間に合いました。eラーニングの1.5倍速ありがとう。
 とはいうものの、あと9ヶ月で30時間以上の技能講習を受ける必要があり、1講座6時間なので、5つの講習を受けねばならず…
 近場での講座はく、基本Zoomによるオンラインになるため、土日に時間が必要に。今年は旅行受入れやイベントが増えてくる状況でいかに週末の時間を確保するかも考えなければなりません。

知識講習の教材

以上

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■ 大槌孫八郎商店HP ■


★大槌町観光交流協会HP★





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