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ウィーン人に人気のハイキングエリア、ラックス高原のロープウェイ

夏が近づき、山歩きが気持ちの良い時期になってきました。今回は「ウィーンの裏山」とも呼ばれ、ウィーンから車で1時間と便利な距離にある、「ラックス高原」をご紹介します。

シュネーベルク山と並んでウィーン人に人気のハイキングエリア、ラックス高原。アルプスと言うと近寄りがたい感じがしますが、ここではケーブルカーに乗ると、一気に標高1,500メートルまで連れて行ってくれます。山頂駅付近は高原になっていて、気軽な散策が楽しめる山です。

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オーストリアで一番古いロープウェイの乗り場。

入場券を買い、乗車時刻の書かれた整理券を受け取ります。乗り場駅付近にも軽いスナックを食べるスペースや子供の遊び場、お土産屋さんがありますので、30分ほどの時間は簡単につぶせます。

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いよいよケーブルカーの出発です。

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山頂駅に着くと、こちらもお土産屋やテラスカフェがあり、一服することができます。

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山頂駅からの眺めは、山頂駅の展望テラスから一望できます。

30を超えるハイキングコースが整備され、8軒の山小屋があるラックス高原は、さすがウィーンの裏山。それぞれのレベルに合わせ、ハイキングからクライミング、山小屋での宿泊まで、色々な表情の山を楽しむことができます。

山頂駅付近は比較的なだらかですので、初心者や子連れでも、厳しい自然の中でも快適に山歩きを楽しむことができます。なんと、ラックス高原はバリアフリーでもあり、車いすやベビーカーでもロープウェイに乗って、山頂駅付近で散策を楽しむことができるようになっています。

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山登りと言うより高原を散策するという雰囲気です。

足元には色とりどりの高山植物が茂り、ハイキングの足取りも軽くなります。この山脈では8月半ばから9月にかけて、オーストリア人でもほとんど見たことのない幻の花エーデルワイスを見かけることができるそうです。(エーデルワイスを摘むことは自然保護の観点から禁止されています。)

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山頂駅から景色の素晴らしいオットーハウスまで、徒歩で30-40分です。そのほかに、10キロ以上のハイキングコースも複数あり、本格的な山歩きを楽しむこともできます。どの道も道標や地図でコースが示されているため、初めての人でも迷う心配はありません。

高原の散策を楽しんだ後は、山頂駅付近に戻り、展望テラスでビールを一杯。

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下りのロープウェイからも、こんな息を飲む光景を見下ろしアルプスの美しさにため息が出ます。

山の国オーストリアでは、ハイキングのバリエーションも豊富。ラックス高原のように手軽に山を楽しめるところにふらっと来るのも、週末の素敵な過ごし方ですね。

(2016年6月執筆)


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