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オーストリア/夏恒例!ウィーン市庁舎前広場のフィルム・フェスティバル

ほとんど休む暇なく、常に大きなイベントが開催されているウィーン市庁舎前広場(Rathausplatz)ですが、7,8月は特に有名な野外フィルム・フェスティバルが開催されます、観光客やウィーン人に人気のスポットとなっています。

私も夏には必ず一度は友達や家族と立ち寄り、外でディナーを楽しんだり、そぞろ歩きをしたり、上映の無い時間帯でもワクワクした気分になります。

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市庁舎前広場は、このフィルム・フェスティバルの時期には、こんな風に様変わりします。

市庁舎のすぐ前に巨大スクリーンが立てられ、その周りを囲むように椅子が並べられています。

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巨大スクリーンを抱くようにして建つウィーン市庁舎

ここで上演されるのは、フィルムと言っても映画ではなく、クラシックのコンサートやオペラが大半であることがウィーンらしいですよね。他にも、オペレッタやバレエ、ジャズやポップスのコンサート、子供向けのプログラム(ディズニーのファンタジアなどクラシック寄り)など、色々な種類の音楽が楽しめる趣向になっています。

例えば、2014年のフィルム・フェスティバルの初日は、オーストリアのポップスター、ファルコの、伝説的野外コンサートの映像で幕を開け、翌日はオペラ「リゴレット」、3日目はアメリカのエンターテイナー、サミー・デイヴィスJr.のライブ映像と言った感じのプログラムです。


フィルム自体は日没の時間に始まるため、日が長い7月はスタート時間が8時半を過ぎることもよくあります。みなさん、食事を楽しんだ後ゆっくり映像と音楽を楽しむんですね。

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この大量の椅子も、フィルムが始まるころにはいっぱいになります。

そして、市庁舎からブルク劇場の方に進むと、両側にはインターナショナルな料理を提供する26の屋台が並び、テーブルでは人々が思い思いの料理を前におしゃべりしています。

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こちらがブルク劇場側。かなり気温が低い日で早い時間でしたが、人出も多かったです。

屋台の種類も様々で、ギリシャ料理、ブラジル料理、インド料理、ペルシャ料理、イタリア料理からオーストリアのワインバー、ビールスタンド、伝統的オーストリア料理までより取りみどり・

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色々な種類の料理が楽しめ、目移りしてしまいます。

こちらの屋台は朝11時から夜中まで営業していますので、フィルム目的でなくても気軽に食事を楽しめますし、フィルムが始まっても映像を見ないでおしゃべりに興じている人たちもたくさんいます。

メインの広場から少し離れると、こんな感じで木陰で静けさを楽しめるスペースもあります。

このフィルム・フェスティバル、8月末までウィーンの市庁舎前広場で開催されていますので、フィルムに興味がある方もない方も、一度覗いて見てはいかがでしょう。夏休みのウィーン人の生活が垣間見れるかもしれませんよ。

(2014年7月執筆)



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