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オーストリア/クリスマスの到来を楽しむ、ちょっと変わったアドベントカレンダー

クリスマスから数えて4週間前の日曜日から始まるアドベント。
待降節とも訳される、この期間は、クリスマスを準備する、キリスト教の習慣から来ています。

オーストリアでは伝統的に、クリスマスまでの4つの日曜日に一本ずつろうそくに灯をともす習慣があります。
そのため、アドベントが始まるまでにモミの木の枝で作ったリースに4本のロウソクを立てたアドベントクランツを用意し、
食卓などに飾ります。街中でもこのアドベントクランツを模ったデコレーションがよく見られます。

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4つのキャンドルがアドヴェントクランツの目印。

他にこのクリスマスを待つ時期を盛り上げてくれるのが、アドベントカレンダー。
日本でもよくありますが、12月の日付を意味する1から25までの数字を振った窓を、毎日開けて行く、というものです。
窓の中には小さなプレゼントの絵が描いてあり、最後の24日にはひときわ大きなプレゼントが用意されている場合が多いです。

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アドベントカレンダーカードのすべての窓を開けたらこんな感じ。

ところが、アドベントカレンダーはカードだけではなかったんです。
この時期、カードだけではなく、色々な種類のアドベントカレンダーが出回ります。

まずは、チョコレートのアドベントカレンダー。
有名なチョコレートメーカーLindtのものもあり、家族向けから大人向けまで色々楽しめます。

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また、おもちゃ屋さんなどに行けば、中身は自作できるアドベントカレンダーの入れ物だけ売っていることもあります。

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それぞれの箱に、お菓子や小さいおもちゃなどを入れて、子供も一緒にアドベントを楽しむようにできています。
部屋のデコレーションとしても可愛いですね。

また、今人気なのは、ビールのアドベントカレンダー。

こちらは、5種類24本のビールが楽しめるアドベントカレンダー。
ドイツ製のようで、オーストリアのビールではありませんが、おじさんもアドベントが楽しめますね。

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オーストリア発のオーガニックブランド、ゾンネントアー(Sonnentor)のアドベントティーも素敵です。日違う種類のオーガニックのお茶が楽しめます。

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最後に、ウィーン最大のアドベントカレンダーは何でしょう?それは、市庁舎の窓に飾ってある24の数字です。

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少しこの写真では見えにくいですが、縦長の窓の所には1から24までの数字が振ってあり、毎日一つずつ数字がめくられて行きます。

そのほかに、企業はこぞってオンラインでアドベントカレンダーを作り、懸賞などが当たるようになっていたりします。

色々なバリエーションがあるアドベントカレンダー、ウィーンにいらした際には、お土産にぴったりかもしれません。

(2013年12月執筆)



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