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広大な敷地でたっぷり遊べる!ウィーンのオアシス、ドナウパークの魅力

前回の記事で、ウィーンで最も高い建物ドナウタワーをご紹介しましたが、今回はそんなドナウタワーが建つドナウパークをご紹介します。

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桜並木が美しいドナウパーク

ウィーン中心部から地下鉄で10分で来れてしまう、ウィーンのオアシスともいえるこのドナウパークは、市民の憩いの場として親しまれています。

国連都市やドナウ河、アルテドナウに挟まれ、元ドナウ河流域の湿地帯だったこの場所は、埋め立てられ、陸軍演習場、ゴミ捨て場などを経て、1964年のウィーン庭園博覧会で、巨大な公園としてオープンしました。

その後、教皇ヨハネ・パウロ2世がこの広い芝生でミサを行ったり、大きなファミリーイベントやスポーツイベントが例年開催されるなど、様々な催しものの会場になっています。

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ファミリーイベントの日のドナウ―パーク。背景中央に見える十字架は、ローマ教皇のミサの時の建てられたもの。

広大な敷地内には、ドナウタワーの他、何組ものサッカーの練習ができる巨大な芝生、テニスコート(整備状況はあまりよくありませんが無料)、巨大な子供用遊び場、レストラン、野外チェス盤、スケートボード練習場、ミニゴルフなど、ありとあらゆるレクリエーション施設が散らばっています。

公園内は自然も豊富で、ビオトープになっている湿地、ウサギやリスが住む林、バラ園など様々な表情を見せます。冬場は、雪が降ればクロスカントリーやそり滑りを楽しむことができます。

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雪に包まれたドナウパーク

教皇がミサを行った「教皇の芝生」と呼ばれる広場には、日本政府が寄贈した桜の木(ソメイヨシノ)が立ち並び、天気のいい日はピクニックを楽しむ人たちでにぎわいます。

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ドナウタワーから「教皇の芝生」と桜並木を見下ろして。

そんなドナウパークを楽しむのに最もお勧めなのが、ドナウパーク鉄道です。カラフルなディーゼルミニ列車が、25分毎に敷地内を一周します。そよ風に吹かれながら、ウィーン自慢の美しい季節の花を眺めるのは、ウィーンの遅い春の訪れを楽しむ最高のひと時です。

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ドナウパークを一周するカラフルなミニ鉄道。

このドナウパーク鉄道は、プラーターを走るミニ鉄道(関連記事:オーストリア/遊園地で有名なプラーター公園をミニ鉄道で巡る)と同じ系列ですが、プラーターのミニ鉄道の方が往復同じ路線を走るのに対し、ドナウパークの方はぐるっと一周回りますので、景色の変化を楽しみたい方はこちらがお勧めです。


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ドナウパーク鉄道の車窓からの景色。国連都市まで見渡せます。

ドナウパーク鉄道は、ドナウタワーとのコンビチケットもありますので、ぜひタワーに寄られた時には、鉄道で公園を一周して、のんびり過ごしてみてくださいね。

(2016年4月執筆)

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