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ウィーンのど真ん中で田舎気分を満喫!市庁舎前広場のシュタイヤーマルク祭り

毎年春になると、ウィーン市庁舎前では様々な無料野外祭りが開催されます。今日ご紹介するのは、そんな市庁舎前のお祭りの中でも特に雰囲気の良い、シュタイヤーマルク州祭り。


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多くの人でぎわうウィーン市庁舎前広場

グラーツを首都とするシュタイヤーマルク州は、ウィーンからの気軽な旅行先として人気です。自然とフレンドリーさがウリのこの州が、州おこしイベントとしてウィーンで毎年開催しているのが、このお祭りです。広いウィーン市庁舎前広場が、緑と自然いっぱいになるこのお祭りは、町のど真ん中で田舎気分を満喫できます。

今年は天気が良かったこともあり、週末の4日間で16万人の人出で、格別にぎわいました。

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市庁舎前広場からブルク劇場側も大賑わい。

シュタイヤーマルク州の名産品を出す屋台や、観光情報を集めたテントなどが軒を並べています。訪れた人たちは思い思いに、このイベントにために運び込まれた干し草の山に腰掛け、ワイン片手に気持ちの良い春の日を満喫しました。

こういう田舎風イベントには、民族衣装ディアンデルやレーダーホーゼを着用することが最近流行っているので、訪れる人たちの中にも民族衣装姿が多くみられ、気分が盛り上がります。

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野外ステージでは、民族衣装を着たバンドがオーストリアの田舎特有の音楽を奏でたり、ヨーデルの歌声が聞こえて来たりと、ウィーンの街中とは思えない田舎ムードです。

シュタイヤーマルク州は観光地として、週末の保養地としてウィーン人に人気なこともあり、色々な名産品や特産品が知られています。このお祭りでは、そんなこの地方特有の美味しい物、珍しいものも一度に楽しめます。

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週末イベントのための仮設とは思えない立派なログハウス風屋台が立ち並びます。

シュタイヤーマルク州の名産品で最も有名なのは、シルヒャーと呼ばれるロゼワインです。ロゼの中でも特に品質が良く、ワイン愛好家に好まれます。シルヒャーはセクト(スパークリングワイン)も有名です。

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シュタイヤーマルク州のハートのロゴのグラスに入った、シルヒャーのロゼワイン。

また、農作物の名産品と言えば、カボチャやリンゴ。特にサラダのドレッシングに独特の風味を加えるかぼちゃの種オイルは、シュタイヤーマルクの有名な特産品です。

他にもブフテルンと呼ばれる、アプリコットジャムを入れた大きくふんわりしたパンも、素朴ながらとっても美味しいです。

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中にママレードジャムが入った巨大ブフテルン

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シュタイヤーマルク州で有名なレース編みのパフォーマンスもありました。

この時期にウィーンに来られる方はぜひ、市庁舎前で何か素敵な野外イベントを開催していないか覗いてみてくださいね。また、グラーツ方面にまで足を延ばされる方は、シュタイヤーマルク州特有の美味しい名産品と田舎の空気を楽しんできてくださいね。

(2016年4月執筆)


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