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ウィーンでビール祭り「オクトーバーフェスト」を楽しもう!プラーターの「ヴィーナー・ヴィーズン」

ドイツのミュンヘンで開催されるビールのお祭り、オクトーバーフェストは世界的に有名ですが、ドイツ語圏では小規模オクトーバーフェストが各地で開かれています。

今日はその中でも、ウィーンのビール祭り「ヴィーナー・ヴィーズン」(Wiener Wiesn)をご紹介します。ミュンヘンのオクトーバーフェストに比べると規模は小さいですが、オクトーバーフェス世界の祭り・イベントトのように混み合ったり、席がなかったり、ビール祭りなのにビールにありつけないようなことはありませんので、ゆったりとお祭を楽しめますよ。

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ウィーン名物プラターの観覧車を背景にした、ヴィーナー・ヴィーズン会場

場所は、プラーターの観覧車の足元といっても良いロケーション。プラーター駅から歩いてすぐ、遊園地の入り口手前の大きな芝生のあるところです。街の中心からも10分で行けます。

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ヴィーズン会場の入口の門。

2015年のヴィーナー・ヴィーズンは9月24日から10月11日。今年で5回目を迎える、比較的新しいお祭りですが、毎年大きな成功を収め、年々訪れる人も増えています。

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日曜日の午前中でこの賑わい。皆さん朝からビール飲んで嬉しそうです。

3つの巨大テントはそれぞれビールやソーセージの会社がスポンサー。内部では朝から夜まで、ひっきりなしに楽団が演奏していて、飲めや歌えやの大騒ぎです。

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こちらは最大のテント。ソーセージメーカーのWiesbauerのもの。

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楽団の皆さんは、盛り上がるとテーブルに登って熱い演奏をしてくれます。お客さんもテーブルに登って踊ってもOKですよ。

会場は朝11時半から夕方6時までは入場無料。ふらっと立ち寄って、気に入ったテントで音楽を聞き、ビールでも頼んで、プレッツェルとソーセージをおつまみにいい気分になるのも楽しいものです。

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ビールとプレッツェルと白ソーセージ。白ソーセージはミュンヘン名物ですが、付属の甘いマスタードを付けていただきます。

なお、月、火曜日以外の夜6時半以降、各テントは有名歌手などがシュラーガー(ドイツ語圏の歌謡曲)を歌う、一種のコンサート会場となるため、テントには入場券購入が必要となります。

また、9日間にわたって、オーストリアの9つの州が、地方の民族衣装、食文化、音楽などを紹介するイベントもあります。野外のステージでは、昼間から色々な民族衣装に身を包んだ若者たちの民族舞踊のパフォーマンスも見られます。

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ザルツブルクの民族衣装に身を包んだ若者たちが、メイポールダンスを披露しています。

また、ウィーンではあまり見ることがないオーストリアの民族衣装も、このヴィーナー・ヴィーズンでは至る所に見られます。パフォーマーや楽団でなくても、一般のウィーン人が衣装箪笥から民族衣装を引っ張りだし、ディアンデル(長いスカートにエプロンを付け、胸元の空いた女性の民族衣装)とレーダーホーゼン(革の釣り半ズボンで男性の民族衣装)に身を包んでやってきます。

お上品なクラシックやオペラの世界ではなく、オーストリアの庶民文化に触れる、とっても良い機会です。民族衣装を着て、オーストリアのビールとソーセージと音楽に酔いしれてみてはいかがでしょう。

(2015年9月執筆)


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