見出し画像

海にもゴミ箱を!オーストラリア発の「SAEBIN」の設置が広がっている

気になるニュースからピックアップ

画像1

今年8月に、海洋ごみ問題に取り組むためのクラウドファンディングがありました。

海洋ゴミの回収装置を設置するための資金を募り、目標の170万円に対し、179万円を越える結果となりました。


このゴミ回収装置は【SEABIN】という名前です。

水面に浮いているだけで、ゴミだけを回収する海のごみ箱


SDGsの目標14では、「海の豊かさを守ろう」とされています。


年々増えるゴミは、陸だけでなく海も同じです。

海の生き物がゴミを誤って食べて死んでしまうだけでなく、食物連鎖によって有害物質が濃縮され、私達の食卓に並んでしまうことも問題です。


細かいために、取り除くことが難しいマイクロプラスチックも、最近知名度が上がって来ました。


もちろん、問題なのはゴミだけではなく、工場や事故による油の流出も深刻です。


そんな海を見て、
「陸にはゴミ箱があるのに、なぜ海にゴミ箱が無いのか」
という発想から、オーストラリアで開発が始まったのが、【SEABIN】です。


SEABINは、オーストラリアの海を愛するサーファー2人のアイデアから始まり、それを形にするために、クラウドファンディングで資金を募りました。


その素晴らしいアイデアに多く人が賛同し、約2880万円もの資金が集まったそうです。


そうして作られた【SEABIN】は、見た目はバケツのようですが、
■浮遊ごみ
■表面油や汚染物質
■2mm~のマイクロプラスチック
を回収・除去することができます。


2mm~とはいえ、マイクロプラスチックまで回収できるのは画期的ですね。


仕組は、内部のフロート部分が水面を上下するこで水とゴミなどを吸い込み、ゴミだけがキャッチバックに回収され、水は排出されるようになっています。


まるで、ヒゲでオキアミだけを濾して食べるクジラみたいです。

または、台所の排水溝のネット。


もちろん、海だけでなく湖などでも活躍しています。

SEABINは設置をしたら、あとは内部のキャッチバックを交換するだけでいいそうです。

2014年に誕生したSEABINは改良を重ね、2021年3月時点では39か国、約860台が設置されているそうです。
(出典:https://www.goldwin.co.jp/hellyhansen/h2o-project/for/detail03.html

海に囲まれ、その海に流れ込む川や湖も多くある日本でも、設置が普及してほしいですね。

画像2

技術の進歩は必ずしも自然に優しいものばかりではありませんでしたが、今後は自然へも人へも優しい製品・サービスがもっと生まれていくことでしょう。

想いを掲げ、発信することで、より多くの力となっていくのはいつの時代も変わりませんが、国を越えて繋がることができるのは、ITの技術が発展してきたおかげでもあります。

持続可能な開発のための、これからの技術の発展が楽しみです。


金賢守(キムヒョンス)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?