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海の健康も、人の健康も守る商品を選ぼう

海を守るため、ノンケミカルの日焼け止めを推奨する地域が増えている


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気になるニュースからピックアップ。

「タイは国立海洋公園内で、サンゴ礁に有害ば化学物質を含む日焼け止めの使用を禁止した」

2021年8月4日に決定したそうです。


日焼け止めの成分が海に深刻な悪影響をもたらすことは、ここ数年でよく議題に上がります。

タイで禁止されたのは、以下を含む日焼け止めです。


■オキシベンゾン
■オクチノキサート
■メチルベンジリデンカンファ
■ブチルパラベン

アメリカ合衆国のハワイ州では、2021年1月1日より、州内での「オキシベンゾン」「オクチノキサート」などの化学成分が含まれる日焼け止めの販売を禁止しています。

パラオでは2020年1月1日より、化学成分が含まれる日焼け止め製品の、輸入・販売・持ち込みが禁止されました。

持ち込みも禁されているため、入国時に持っていると没収されます。


去年も今年も、流行り病の関係で旅行に行く機会が無く、海と日焼け止めへの関心が薄れている人もいるかもしれません。

しかし、世界的にみても、「サンゴ礁に有害な化学成分を含む日焼け止め」の使用を禁止する流れは加速しています。


「有害な成分」と「禁止」の定義は国によって違いますが、島国である日本にももっと浸透してほしい流れです。


日焼け止めの違い

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ハワイやパラオは「サンゴ礁に有害な化学成分を含む日焼け止め」販売が禁止されるため、「サンゴ礁に有害な化学成分を含まない日焼け止め」が販売されています。

そもそも2つの日焼け止めには、どんな種類があるのでしょうか。

紫外線から身を守ることも大切です。

環境を守ることも大切です。

特定の化学成分が入れず、両方を守るとはどういうことでしょうか。

調べてみると、それは日焼け止めの仕組の違いによるものでした。


日焼け止めの紫外線を防ぐ理屈は、2種類あります。

■紫外線吸収型

■紫外線散乱型

<紫外線吸収型>は、紫外線吸収剤によって紫外線エネルギーを、熱エネルギーなどの別エネルギーに変換することで、紫外線の影響を防いでいます。

この紫外線吸収剤というが、「オキシベンゾン」などで、紫外線吸収剤を含む日焼け止めは「ケミカル」と呼ばれることもあります。

一方の<紫外線散乱型>が「ノンケミカル」と呼ばれています。こちらは酸化チタンなど、肌の上で紫外線を跳ね返す成分が含まれているため、紫外線の影響を防いでいます。


ただ、「ノンケミカル」だからといって、化学成分が含まれていないわけではないので、注意が必要です。

日常生活でも紫外線対策は大事です。

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海に行く時だけでなく、普段からサンゴ礁に有害な化学成分を含まない日焼け止めを使うことで、環境も人も守る活動に繋がるのは素晴らしいことです。


環境に優しい日焼け止めは、「サンゴにやさしい」「海にさやしい」とうキーワードが入っていることが多いですね。

日焼け止めを購入する際は、有害と指定されている成分の記載があるかどうか、裏面を確認して選ぼうと思います。


もしくは、ハワイかパラオ産の日焼け止めなら、確実ですね。

日本製の海に優しい日焼け止めが、より普及することを祈っています。


金賢守(キムヒョンス)

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