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フィクション(SF・ミステリー・ファンタジー)

このページでは、兵庫教育大学学部1年生(2021年)によるオススメ本の紹介記事のうち、フィクション(SF・ミステリー・ファンタジー)関係のものを掲載しています。
※凡例  ①著者 ②出版社 ③出版年

18『一九八四年』

① ジョージ・オーウェル
② 早川書房
③ 2009

「この本には、独裁制を批判的に風刺している表現が見られること、筆者が当時から約40年後の未来を舞台に書いた作品であることの2つが両立していることが魅力の一部だと考える。」(田中麟太郎)

19『図書館戦争』

① 有川浩
② 角川書店
③ 2006

「図書館戦争は笑いも涙も詰まっています。仲間との絆や友情に感動できるだけでなく、表現の自由とは何か考えさせられると思います。何度読んでも面白く、読むたびに視点や考え方が変わって楽しめるお勧めの本です。」

「私が読書にはまったきっかけの本です。検閲が厳しくなった日本で、本を守るために戦う組織「図書隊員」達のお話です。楽しんで読みながら、今自由に本を読めていることの幸せを感じます。読む年齢によって捉え方や考え方が変わる本なのではないでしょうか。」

20『最後の事件』

① アーサー・コナン・ドイル
② 筑摩書房
③ 1997

「シャーロック・ホームズの宿敵であるモリアーティー教授との最後の戦いが綴られています。高度な頭脳戦で最後に立っているのはどちらなのか? 他の作品を読んでなくても興奮すること間違いありません!」(西田遥貴)

21『ホワイトラビット』

① 伊坂幸太郎
② 新潮社
③ 2020

「私は、小説含め、本というものに疎かったが、そんな時に読んだのがこの本で、今まで読んだことがないぐらいの臨場感であったり、考えられない結末であったり、これを読むと本という価値観が一気に変わると思います。」

22『江戸川乱歩傑作選』

① 江戸川乱歩
② 新潮社
③ 1960

「この本では江戸川乱歩が、彼の書斎である暗く狭い“幻影城”で生み出した奇怪で誘惑的な短編を楽しめます。この本は、少年探偵団で有名な彼が好むもう一つの猟奇的で狂気的な世界への素晴らしい入口となるでしょう。」

23『陽だまりの彼女』

① 越谷オサム
② 新潮社
③ 2011

「この本の魅力は最初は主人公とヒロインが再会して関係を深めていく恋愛小説だと思ったが、ヒロインには様々な謎がありその謎が解けたとき全く別の恋愛小説になるところだ。ぜひ読んでみてください。」

24『流浪の月』

① 凪良ゆう
② 東京創元社
③ 2019

「一度読み始めるとこの本の世界にのめり込んでしまい、ページをめくる手が止まらなかった。善意は本当にその人のためになるのか。そして愛とは何なのか。一度手にとってみてほしい。」

25『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』

① 東野圭吾
② 光文社
③ 2020

「この本は推理小説です。主人公の頭の回転が早くテンポが非常に良く読みやすい作品になっています。また主人公の突飛な発想など驚かされる場面もたくさんあります。本を読むのが苦手だという人にもおすすめです。」

26『ウインクで乾杯』

① 東野圭吾
② 祥伝社
③ 1992

「この本は東野圭吾の初期の作品です。描かれている時代が古く、今では懐かしい単語も出てきます。内容は初心者の私でも読みやすく、衝撃のラストに驚きを隠せませんでした。」

27『疾風ロンド』

① 東野圭吾
② 実業之日本社
③ 2013

「この作品は『生物兵器』と『スキー』を掛け合わせた作品である。東野さんの作品の特徴であるラスト一頁まで気が抜けない娯楽快作となっているので、気になった方は是非手にとって見てみていただきたい。」(西田有吾)

28『ダイイング・アイ』

① 東野圭吾
② 光文社
③ 2011

「この本の魅力は、文章で書かれてある情景がまるで映画を見たかのように鮮明に頭の中に浮かぶ事です。東野圭吾さんの本はどれも読み入ってしまうものばかりですが、中でもこの作品中の言葉の表現は格別です。」(石塚咲)

29『夢幻花』

① 東野圭吾
② PHP研究所
③ 2016

「老人が殺された。よくあるミステリ作品の書出し。しかし度々入れ替わる視点から、突如始まる伏線回収には背筋が凍る感覚がした。その魅力的な展開に加え、時々主人公の発する現実的すぎる言葉が心から離れない。」

30『忘却のレーテ』

① 法条遥
② 新潮社
③ 2015

「この本はミステリー小説で、一番の魅力は各章の構成だ。また伏線が多く、その回収をするのも楽しい。回収をしていく中でこの本の構成の謎についてもわかっていく。最後に章を遡って読むと面白いかも?」(伊藤銀次)

31『リバース』

① 湊かなえ
② 講談社
③ 2017

「この本は今まで読んだ本の中で一番衝撃が強かった。驚きの結末を突きつけられた後も、話の中に何気なく隠れていた情報を見つけようともう一度最初から読みたくなってしまうのがこの本の魅力である。」

32『ドアD』

① 山田悠介
② 幻冬舎
③ 2009

「読み終わった後、犯人や動機、登場人物がどうなったのかは一切わかりません。こういう解決しない話を読んだのは僕はこの本が初めてでそこが面白いと感じたし、本嫌いの僕でもスムーズに楽しく読み進められました。」(宮﨑大吾)

33『その時までサヨナラ』

① 山田悠介
② 文芸社
③ 2017

「この本はすごく印象に残るような登場人物の設定が施されていてすぐに物語へと入り込むことができます。家族愛や人間の憎悪から生まれる勘違い、ハッピーエンドであるが少し悲しいような情緒深い物語となっています。」

34『儚い羊たちの祝宴』

① 米澤穂信
② 新潮社
③ 2011

「とても上品な語り口が特徴的です。短編集なのですが、どれも「最後の一言」に衝撃を受けます。主人公のお嬢様たちが繰り広げる、甘美で残酷な世界の虜になってください。ミステリーマニアの作者の細かい伏線にも注目。」(藤田芽衣)

35『映画 謎解きはディナーのあとで』

① 涌井学
② 小学館
③ 2013

「映画の内容をノベライズ化したもので船の上で行われる史上最大スケールでの謎解きです。映像で見るのも良いですが、自分のペースで読み進めていくことでじっくり謎解きしながら本の世界に入っていくことができます。」

36『後宮の烏』

① 白川紺子
② 集英社
③ 2018

「中華幻想譚の世界に浸ることができるほど妖艶さに満ちた本です。この本の物語もとても面白いですが、著者である白川先生の言葉の表現が、とても美しく、繊細なところに何よりも魅力を感じ、魅了されてしまいます。」

37『オオカミ族の少年』

① ミシェル・ペイヴァー
② 評論社
③ 2005

「殺された父親との約束を果たすため、様々な困難に立ち向かう少年トラクにたくさん勇気を貰った。動物を殺す生々しさ、民族同士の争い等、リアルな現実の厳しさもあり、オオカミとトラクとの絆に涙が止まらなかった。」


#本でつながろう  目次

|0| #本でつながろう
|1| エッセイ・ノンフィクション 
|2| フィクション(SF・ミステリー・ファンタジー)
|3| フィクション(児童・青春・まんが)
|4| フィクション(純文学・歴史・時代)
|5| フィクション(教養・自己啓発)

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