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自己紹介 〜“氷河期世代の半生”とは

はじめまして。
氷河キコと申します。

昭和50年代に神戸の一般サラリーマン家庭に生まれ、
公立の小学校(市立)・中学校(市立)・高校(県立)・大学(国立)で教育を受けた平々凡々オンナどす。

いわゆるロストジェネレーション、氷河期就職組。
この層がどういった時代を生きてきたか、軽く振り返ってみると…

小中学校  →   
“24時間働けますか”がCMで大流行の社会にて、父親不在家庭で育つ(早朝から深夜まで仕事)。
ヤンキー文化も流行していて、その対抗策として学校は暴力制裁あたりまえ。
女子が先生にお腹蹴られて吹っ飛んだのを見たことあったなぁ〜。
部活は入るの必須、家に帰るのは18時で、あれは“生徒に自由時間を与えない”方針だったんだな。

高校時代  →   
世の中はバブル後期。女子大生ブーム。
世の中が浮かれているのをテレビで見ていた。
オシャレしたくなり3cmヒールを履いて赤いリップを塗ると、「お前は夜の女か!」と父親に怒鳴られる。
マクドナルドでバイトはじめたら、親に「飲食業は水商売と同じや!」と怒られて1週間で辞めることに。
田舎の昭和サラリーマン親父の古臭い認識に振り回されまくり。
そのまま地味な高校生活を送っていたので、この時代の記憶があまりない。

大学受験  →
センター試験直後に阪神大震災。
家が壊れ、お風呂にも入れず、配給に何時間も並ぶ毎日。
周りは受験どころじゃない雰囲気だし、
希望校の願書もどうやって手に入れたらええんじゃい!という超逆境だったが、なんとかかんとか大学生に。

大学時代  →
世の中は女子高生ブームで、女子大生になったのに主役感はなく。
あれ?テレビで見てた華やかな世界はどこに…。
ルーズソックス一度履いてみたかったよう(泣)
ポケベル全盛期。大学3年生でガラケーに移行。
パソコンは、大学の視聴覚室に数台入ってた程度。


就職時  →
超氷河期。
有効求人倍率0.48倍は戦後最低だった。
特に女子は、エントリーシート(手書き)を送れども送れども、なんの返事ももらえない。
今でいう「お祈りメール」も来ない放置状態。
理不尽極まりないこの1年で、私の性格めちゃ悪くなったと思うわ。
大学の先輩のコネで、なんとか東京の会社に滑り込む。


就職後  →
上京。
最初の上司に「関西弁は出さないほうがいいよ。関西弁嫌いな人多いんだよね」と忠告される。
あまりに率直に言われたため、かえって好感をもってしまったが、しかし昭和の集団就職の時代ならいざしらず、21世紀にもなってもそんなこと言われちゃうんだなーすげーと感嘆。
&ひねくれ者の私は、「おお、じゃあ関西弁で通したろやないけ」と思ったりしたが、どうも周りの言葉に流されるタイプのようで、関西弁を維持するのが困難に。
同期が極端に少ないため仕事量ハンパなく、終電で帰れたらバンバンザイな毎日。
朝出社したら床で寝てる人多数のイカれた職場だったが、若かったし、毎日が文化祭みたいで楽しかった。
しかし、不況は続き、福利厚生がどんどん削られていく。
入っていた社員寮は1年で閉鎖に。

30代  →
下の世代がたくさん入ってきて、リーダー的な役割に。
先輩はバブル世代、後輩はゆとり世代、価値観が真逆だがどちらも自由さでは負けてない2つの世代を繋いでプロジェクトを進めるのがしんどい。
上も下も人数多いから、砂時計の境目みたいな立ち位置なんよね。
時代も劇的に変化する中、ポキっと折れそうなり。


40代  →
なんとか管理職にたどり着く。
が、なんだか年功序列は崩壊していきそうな気配。
そして、いまになって残業を厳しく取り締まるってな方向に。
喜んだのもつかの間、管理職には残業などという概念はないらしく、働き方改革の対象外なんだとさ!
平社員から引っ剥がされた業務は、我らが現場にいる下っ端管理職がやることに。
つまり、誰よりも長時間労働しとるよ。(←イマココ)


どの時代でも、横槍が入るし、主役になれない。
そんなわたしたち。

でも、ムカついてるかというとそうでもなく、
30代半ばあたりから、「自分たちは損な人生を送るんだな」と自覚し受容し、悟りにも似た穏やかな境地になっとる(悲)。

そして、正社員になれて結婚もできた私はまだマシで、就職時にめげてバイトや派遣のまま結婚も諦めた人たちもたくさんいるのが現実。

私たち世代のあまりの惨状に慌てた政府が、「就職支援」とか「妊活に補助金」とかはじめているが、恩恵があるのはやっぱり下の世代。(40代だともう遅いの)

おそらく年金制度は、私達が受給するくらいのタイミングで破綻するに違いないと確信している。
そしてそのときも私たちはこう言うのであろう…「うん、やっぱりね!知ってた!」


そんな哀しき40オンナです。
以後、よろしくお願いいたします。


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