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発達障害と毒親

私の小学生からの友達がいる。中高生同じ学校に通い、大学は別だった。しかしながら、共に医学部に進学し、交友は続いている。友達は医学部を何度も留年している。

友達は、もともと、時間にルーズであったり、置いてあるものを落ちてるといい勝手に持ってきてしまったり、電車で出かけるときは自分で時間を調べられないために誰かがピックアップするか、時間を調べて送ってあげるということがあった。でも、高校時代は少し変わった勉強のできる子であったし、友達もいた。もちろん、そういった性格を嫌う人も一定数いた。でも、友達がいじめにあうことは私の見ている限りなかった。

友達が大学に入ると、まず、授業に出なくなった。高校とは違い大学は自主性を求められる。遅刻、欠席をしても怒られることはなく、ただ、単位が来ない。大学で友人もうまく作れなかったらしい。授業に来ないことを注意してくれる人もいなかったらしい。そして、テストの勉強の仕方がわからなかった。医学部は多いときには週に1回程度テストがあり、テストに向けて、自主的に勉強をする。高校までとは違い、テスト期間があるわけではなく、授業もテストのための授業というわけでない。重要となってくるのは過去問であり、部活の先輩だったり、友達から過去問を入手することが必要である。しかし友達は、部活にも入っておらず、友人もいない。テスト勉強の仕方がわからないという。単位は取れず、留年をした。

友達曰く、親は結構厳しかった。そもそも一人っ子で厳しく育てられやすいのもあるり、友達の性格上、親が厳しくなりがちだったと思う。なんでも、ああしなさい。こうしなさい。と言ってきたという。そんな親が嫌で、大学のそばに一人暮らしをした友達だが、一人暮らしがまともにできなかった。

家賃を払うために、バイトをし、勉強がさらにおろそかになった。朝起こしてくれる親もいないために、大学へはより行けなくったそうだ。より、付き合いにくい人になっていた。当時あったときに、私は、友達がいままで高校に通えてたのは、口うるさい親と、口うるさい規則にまみれた高校だったからなのではないかと思い始めた。

また、留年を重ねた友達に、この前会ったときに、「親が毒親で、親がいつもああしなさい。こうしなさい。というからやりたいこともできなかった。」といった。毒親という言葉を最近よく聞くが、子供がその親を毒親だと思った時点で、親は毒親になるらしい。客観的に見て、その友達の親がその友達の行動を本人が言うように、きつく制限をしていたという事実はないように思えるが、本人が毒親と思っているなら、毒親になるのだろう。

勝手に人を判断してはいけないと思うが、私の友達は、なにかしらの発達障害の傾向があると思う。本人はもちろん言わない。発達障害の子供を持つ親が、なにかと子供に助言などをすることは不思議ではない。親から見たら、育てにくい子だと思うし、しつけというか制限することも増えるだろう。しかしながら、当の子供は、そんな親を毒親だと感じてしまっている。この問題の解決策はあるのだろうか。

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