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読書メーター〜2024年4月に読んだ本〜

4月は、ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」や、ベン・ホロウィッツ「HARD THINGS」をゆっくりと読んでいて、ここではそういった、小説以外はカウントしない自己ルールを設けているので、4月は1冊だけ、ということになりました。

木挽町のあだ討ち | 永井 紗耶子

時代小説はなんか苦手で、読み始めは、あーどうしよう・・・と言う気持ちになったのですが、こちらはさて、時代小説というカテゴリに属したものになるんでしょうか、勉強不足でちょっとわかりません・・・。

前に読んだことある時代小説は、たぶん「竜馬がゆく」くらいで、上海でお世話になってるイタリアンのオーナーシェフに勧められたのがきっかけ。いろんな古本屋巡って、できるだけ綺麗で安いのを探し回った思い出、こだまで大阪から東京、そして帰りの車内でもずっと読み続けてたので全く時間を持て余さなかった思い出が蘇ります。

それはさておき、「木挽町・・・」について。

ある出来事、とあるあだ討ちの顛末を、実際に現場で見た人たち5人が振り返って語り、さらに各々の「来し方」、つまり生い立ちを、章ごとに語っていく小説。

ダウン・タウン・ブギウギ・バンドの「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」みたいだなあ、と読んでて感じました。まあ人探しってわけではないんだけど。

最後、なんとなく「もしかして、実はこうなん?」みたいなことに気づき始めたけど、きたーどんでん返し、してやられた!って感じで、あんまり書くとネタバレしまうので、詳細は伏せますが、登場人物がお芝居に関わる人々なだけあって、みなさん役者やなあ。

自分は何をすべきか、どんなお仕事やってる人たちも、いろいろ抱えながら、生きているんだよ!ってことに気付かされた、良い1冊でした。

「時には誰かを信じて頼るという勇気も要るということだ。」

心に刺さった言葉です(プラス、お三津のセリフも)。

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