見出し画像

30-2.生活習慣病ってコワイ

前回は、健康寿命やヒートショックについてお話ししました。

今回は『生活習慣病』についてです。

住宅事情だけが全ての原因ではなく、生活習慣が要因で病気を発症する人も大勢います。

40〜50代の若年層でも罹患する人が増えていますので、若いからといって悠長に構えていてはいけません。

■生活習慣病について

タバコ・飲酒はあらゆる病気のリスク要因ですので、適量にする。
特にタバコはやめられるのであればやめて欲しいものですが、こういった嗜好品を断つのはなかなか難しいですね・・・

あとは食習慣に運動習慣。
世の中には美味しいものが溢れています。
特に日本なんて食べ物に困らない、幸せな国です。
なのに運動はせず・・・溜まる一方です。

その分、病気のリスクは潜んでおり、糖尿病、高血圧、ガンなど病気のデパートです。

まずは、毎年健診に行きましょう。
もし、健診で高血圧糖尿病と指摘されたら、大丈夫だろうなんて高を括って放っておかず、必ず病院に行ってください。
高血圧予備軍、糖尿病予備軍も要注意です。

私の兄は近年、高血圧予備軍のような血圧で経過中なのでちょっと心配…

食生活に気をつけるよう言っていたんですが、健診でバリウムを飲もうとしたら血圧が高くて検査できなかった・・・と言っていました。
血圧が高いとそういう弊害もあるものです。

今は降圧薬を飲んで、まずまずの値のようです。

なかなか習慣っていうのは意識しないと改善するのが難しいですが、病気になってからでは遅いですからね。

■血圧って大事です

血圧って病気の前兆の大切な指標となっています。

それに加えて、血管が硬くなる動脈硬化も引き起こしている可能性があり、そのような状態は心筋梗塞、脳梗塞、脳出血のリスクが非常に高くなります。

ですから血圧コントロールはとても大切です。

高血圧を健診等で指摘されていたのに放っておいて、脳や心臓の病気で病院に運ばれてきた人を何人もみています。

病気になってから後悔しても遅いのです。
自分だけでなく、家族の日常をも奪うことになります。

もちろん血圧だけではなく、運動も含めて生活習慣全般の見直しが必要ですが。

■高齢者の入院リスク

そして高齢の方がひとたび入院すると思いのほか、入院前の状態と変わってしまう方も多くいらっしゃいます。

入院
 ↓
体力・筋力低下
せん妄(環境の変化に脳が対応できず、一時的に認知症のような症状が出現すること)
認知症の悪化
合併症の発症
病気の後遺症
 ↓
元の生活に戻れない(自宅で過ごすことが困難)
 ↓
リハビリ病院、療養病院に転院
場合によってはそのまま施設入所
 ↓
場合によっては入退院を繰り返すようになる

というのが私が現場でよく見かけるパターン。

体力のある高齢者は元気に退院される方もいますが、少数派かもしれません。
最終的に自宅に戻れる人も少ないのではないでしょうか・・・

■介護生活

もし自宅に戻れたとしても、後遺症などがあれば、介護認定を受けての自宅介護。

介護サービスを受けながらとはいえ、家族への経済的・肉体的・精神的負担は増大し、家庭によっては老老介護になったり、働き盛りの子ども世代はおろか、場合によってはそこをすっ飛ばして孫世代が介護を担わなければならないこともあります。

実際にそういったご家庭もみてきました。
なぜ私が・・・と、一人でいっぱいいっぱいになっておられたり。

施設や病院に行ったとしても、自宅に帰ったとしても、結局付きまとうのは経済的負担・・・

個人的負担はもちろんですが、私たちが税金として納めている公費の医療費も莫大です。それが無駄だと言っているわけではなく、限りある財源をいかに上手に使うか。

■一人ひとりの意識改革

風邪を引いたからとすぐ病院に行くのではなく市販薬を購入する、ジェネリック薬を選択する、など一人ひとりが意識して少しずつでも取り組めば、社会全体が変わっていきます。

これから先、ますます少子高齢化に拍車がかかります。
高齢世代は戦後の日本を支え発展させてくれた功労者、若い世代はこれからの日本を支える立役者。

どちらにも支援が行き届いて、国民が豊かな暮らしができるような社会を作っていかなくてはいかないのに、今の政治家といったら・・・裏金だの何だのと私利私欲のことしか考えていません。
そんな政治家を選んできた私たち国民に、今になってツケが回ってきたのかもしれませんね・・・

話が逸れました・・・

私たちが健康で長生きする健康寿命を延ばすためにどうすればいいかを、個々人が考えなくてはいけない時期にきています。

自分の健康は自分で守る。
他人がいくらアドバイスしたところで、自分自身が変わらなければ何も変わりません。

家づくりにおいても健康に住まうために、これからの時代は高性能で省エネの住宅が必須です。

それを手に入れるにはどうすればいいのか。

住宅会社の言いなりになるのではなく、自分自身できちんと調べ、納得した上で選択するべきです。

以上、看護師視点からのお話でした(*´∀`*)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?