# 270 ツナガリから見よ:イギリスの孤独担当大臣
孤独問題担当国務大臣Minister for Loneliness
ロンリネスですよ。
2018年1月テリーザ・メイ内閣でトレーシー・クラウチが任命されました。
イギリス政府は「孤独」とは「人付き合いの不足という主観的な負の感情」「社会的関係の質と量が、現実と理想で乖離している」と定義しています。
孤独によって医療や経済が立ち行かなくなる危険性が調査からわかったからです。
その対策のために28億7000万円の予算を計上しました。
2018年はEUを離脱で大騒ぎの最中。それでも創設されたのは一人の議員の体験からでした。
労働党の下院議員となるジョー・コックスは選挙活動中の戸別訪問を通じて、多くの人が孤独を抱えているということに気が付きます。自身も孤独に苦しんだそうです。
彼は孤独対策を掲げて2015年に当選し、超党派の委員会設立という構想を打ち出します。しかしコックスさんは翌年、テロリストの凶弾に斃(たお)れてしまいました。
彼の遺志を継いで「ジョー・コックス孤独問題委員会」が超党派で結成されました。
日本でも2021年2月「孤独・孤立対策担当大臣」が設置され、坂本哲志少子化担当大臣が任命されました。
世界で2番目
でも政治家はこの重要性を本当にわかっているのかな?
こども庁 ⇒ こども家庭 に名称変更した人たちだからな