#84 気になる菅さんの「口ぐせ」を集めてみた
なくて七癖
プレゼンやスピーチで口ぐせが出る人がいます。気を付けたいところ。
政治家はコトバが命なのですが、菅さんといったら・・・
私は彼の口ぐせがすごい気になってしまっている。
政治家の場合、言質を取られるのを警戒して、具体的、数値、期限などは言いません。それで、
(1)時間稼ぎの副詞をはめ込む
「極めて」「徹底的に」「全力で」「大胆に」「丁寧に」「しっかり」
自民党の女性議員に多い「しっかり」さん。稲田、橋本聖子は100%使う。
これらはやる気と力強さを強調しているのですが、具体的、定量的なことは何もありません。後でやったやらないには決してなり得ない。無意味。それ自体あってもなくても同じ。空白を埋めるだけの自民党用語。ロックの「ベイビー」ソウルの「アハ」みたいなもん。
「えーと」「う~ん」「well」「anyway」「Hmm」「you know」とか間つなぎ、時間かせぎの語はあります。英語ではfiller (満たすもの)と言います。これは菅さんは少ない。
(2)そうした
何を指しているかわからない指示語。え?どこどこ?迷い子になっているうちに話は進む。
(3)人当たりのよいコトバでくるんでやさしさを含める
「未来を担う」「寄り添う」
(4)これがあれば反対する人はいない
「安心安全」
(5)~と思います。
最近やけに多くなった。河野辺りの閣僚に蔓延し始めています。
もちろん断定せずに「単なる私の意見にすぎません」「主観的に心の中で思うだけなので自由でしょ。だから責任も一切ないはず」「証拠もデータもないので勘弁してね」「後で何か言われても・・・思っただけです。ハイ」「これ自体は正誤の外でいいでしょう。」ということが言いたいのでしょう。
(6)~じゃないでしょうか
あなた考えてください。私?自信はないけど、私はこんな感じかなあ。へへへ突っ込めないでしょ。
(7)~は事実であります
やたら連発している。よくわからないけど、エビデンスやデータがあって統計的有意であることを言っているのか?何か格上のジャーナルに載った論文の結果を命題として採用しているのか?低レベルではあるが一般紙の論調を是としているのか、単なる自分の思い込みや周辺の人からの受け売りなのか不明。さらにこれを起点として何か論理的な展開があると思いきや、結局この後も関係ない話に行ってしまう。
(8)ですから
この前に原因や根拠があると思いきや何もない。このコトバから始めることが多いのですが、何か聞き逃したのかと一瞬自分を疑う。何と接続しているの?
ぶっきらぼうに反論するときも使います。こういう場合は「さっきから何度も言ってるだろうが!しつこいぞ!この話題から逃げたいです」の意のようです。
(9)いずれにいたしましても、いずれにしても
このコトバを聞くと、それまで延々としゃべっていたことは全部放り投げて別のところに行ってしまう。だったら今までの話はどうでもいい事だったのか?と虚しい気持ちにさせる強烈な一手。必ず1回は言う。
付けたし:口ぐせではありませんが菅さんの最も強烈なやつ
「仮定の話には答えられません」
すごい!!!もう解説する気にもならない
これらは原稿を読むスピーチではなく、質疑応答やぶら下がりのときに注意して聞いてみてください。
気になるこれら口ぐせを周りの人に話したところ「聞いて以来、気になって仕方がない」という苦情をもらいました。
みなさんも気を付けましょうね。
予習しておけば次の会見が楽しみになるかもよ。みんなで新しいの探してみよう!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?