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【短編小話】物事の始まりは良い事から 

YouTubeでよく見かけるゲーム広告あるある


困ってる人を助けたら、その人が大金持ちで、車もらい、仕事で大成功し、大金持ちになり、沢山の美人の女性が自分を取り囲み、汚い笑いをする、そんな人の欲望をありったけに詰め込んだ広告だ。


くだらねえな、と思っていた。
社会はこんなに単純じゃないぞと。
1つ良い事をしたからといって、世の中変わらないんだと。
そんなお金を渡したら、商品が無時間で渡すような合理的な世界じゃないんだと。


コンビニの駐車場にゴミが落ちていた。



・・・



ふと思い出していた。
始まりは良いことをした瞬間からだった、と。
大金持ちでモテモテになったのは、始まりは良い事をしてからだった。
俺も・・・なれるかな・・・?
俺も、お前みたいにモテモテで大金持ちになりたいんだ・・・



気付いたら手にゴミを拾っていた。
べ、べ、別に関係ないけどねっ、、み、見返りなんか求めてないしっ
と心の中で言い訳をしていた。
バレンタインで無関心を装う男子中学生みたいな心境だった。


こいっ!ミラクル!!奇跡よ!!!







当然何もなかった。
収穫はちょっと手が汚れたくらいだ。
億万長者が僕を見ていないかと、キョロキョロする憐れな男がそこにいた。

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