就労支援って結局なにしてるの?

先日の記事で「NPOのよくある質問」について書かせていただきましたが、今回はその次によくいただく質問について。前回の記事はこちらより。

https://note.com/hyakusho_ikki/n/ncaf6c8915de9

「農業やったり、ケーキ屋さんやったり結局なにしてるの?笑」と質問を受けることがあります。確かに分かりにくいだろうなと感じるところもあるので、この機会にまとめたいと思います。

Q1.そもそも、どんな事業やってるの?

A1.厚生労働省の認可事業である就労継続支援B型の運営をしています。一言でいうと「障がいをお持ちの方の就労の機会づくり」みたいなイメージです。制度のことなどは細かい内容になるので、気になる方はLITALICOさんのサイトをご覧くださいませ。

https://snabi.jp/article/15

Q2.なんでケーキ屋さんやってるの?

A2.今でも根強く「子どもの将来なりたい職業ランキング」上位にあるパティシエ。小さい頃に諦めていた夢を実現することで自信を取り戻したり、一歩踏み出すキッカケづくりができればと考えています。経緯については先日、神戸新聞さんに取材していただいたので、こちらも宜しければご覧ください。

https://www.kobe-np.co.jp/news/hanshin/202007/sp/0013495842.shtml

Q3.なんで農業やってるの?

A3.大きく3つ理由があります。

①心身ともに畑作業が好影響を及ぼすと、医学的に証明されているため(就労リズムの安定)。

②「百姓」という由縁もあり、企画・生産・管理・営業・流通といった様々な職種が経験できる(職業適性の見極め)。

③自分で食べるものを作れるという手応えが得られる(生きる力を育む)。

「パティシエになってほしい・農家になってほしい」という考えはそこまでなく、ケーキ屋や農作業を通じて自分の将来を考えるキッカケづくりがしたいと考えています。

少し余談になりますが「メモの魔力」というビジネス書で有名なSHOWROOM前田さんの考えが個人的にとても好きで「世の中の機会格差を無くしたい」と言われています。

私が福祉業界に関わって最も感じた事は「健常者と障がい者の間にある職業選択の機会の格差」です。選択肢が多いことが必ずしも良いとは限りませんが「この仕事しか知らないから…」といった声を聞くことは少なくありません。

機会がなければ、つくればいい。そんな簡単な話ではないのかもしれませんが、そう考えています。賛否両論あるかとは思いますが、少なくとも私自身はそうでした。社会人として働いたこともないのに何がしたいかと言われても、そんなものがあれば既にやっているわけで…

それに世の中の半分の仕事がなくなるかも知れないと言われる現代です。仕事に人を合わせるのではなく、人に仕事を合わせていく。それが実現できると今より多様な働き方が、できるのではないかと考えながら毎日一緒に汗を流していきます。





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