詰む前に～楽しいを大切に～

大それたことを言うつもりはないのですが、ある程度経験を積んでいくと、楽しいだけでいいのかとか思い始めるんですよ。

これは、カメラマンだけでなく、モデルさんも同じなんでしょうけど。

よい写真をみると、コンセプト、テーマがしっかりしているんですよね、ほんと。この「よい写真」がすでに曲者で。

ここでリアルに、真剣に、突き詰めると写真が撮れなくなってしまうんですよね。やがて、どう撮るべきかも、何を撮ればいいかも見失ってしまう。

いわゆる「詰み」ですね。身動きできない状況です。人によっては、時間を置いたり、映画や他のことで刺激を受けて戻ってくる場合もありますが、一方で距離を置くだけでなく、撮影自体嫌になってしまう場合もあるんですよね。

ここで初期衝動に戻ってみましょう。

なぜカメラを手にしたのか。人や街や風景を撮り始めたのか。

楽しかったからじゃないですか？

趣味でやるなら、楽しさを大切にしないとです。

プロや写真作家になろうという人は、そうは言ってられないでしょうけど、楽しさを感じなければ、続けられないと思うんですよね。

でも、趣味でもステップアップはしていきたいという方もいるでしょう。

そんなときは、「楽しく撮る」+「作品撮り」と並行してやるといいと思います。

作品撮りは、テーマ、コンセプト、何をどんなふうに表現するかを練ったうえで撮影に臨むので、準備・構想に時間を結構使います。当然、モデルさんんとすり合わせをしたり、チームで撮影する場合は、全員のイメージを共有する必要があったりします。

なので、「楽しく撮る」と「作品撮り」の比率は、ちょうどよい、無理のないところでバランスさせるとよいです。

かくいう時分も構想段階で放置しているものがいくつかあり…（笑）

だったら、並行でいいじゃん！

どのみち構想・準備は時間がかかるんだから。