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あの頃と同じ夢を見てる

解散したバンドに思いを馳せる月、たくさんのバンドが曲名につけている月、そして年度末の期末テストの現実逃避にnoteを書きがちな月、それが2月。まだまだ寒さが続いてますが世の中の皆様はいかがお過ごしなのでしょうか。


去年はがっつりめにthe cabsの話をしたが(結構読まれてるらしく嬉しかった。みんなキャブス大好きね。わたしもです。)今年は個人的に好きな2月の曲をまとめておきたい。前々から本当に名曲が多いな…と常々感じていた。この機会に一緒に振り返ってみましょう。


①二月の中を / February |さよならポエジー

当時YouTubeのおすすめの新着動画で上がって聴いた時、すぐ好きになったのを覚えている。

「寂しそうに曇る2月の短さを埋めてはやれないが」

1年でいちばん短い月、その儚さと虚しさをさよポエはとても端的にそして美しく表現している。歌詞をしっかり読んで聴き込みたくなる曲ばかり、オサキアユのまるで文豪のような言葉選びは新曲を出す度に圧倒される。音源を手にして、歌詞カードを開いて深く心に留めてみてほしい。

「俺は10代で死ねなかった凡人さ」と歌っている生活についてが好きです。

②2月のセプテンバー|GOOD ON THE REEL


毎度おなじみのGOOD ON THE REEL。かねてより大好きだ最愛だなどなど話しまくっている彼らの2月の曲ですが、個人的には好きすぎて年中通して聴いているので(2月になったなあ…)でこの曲がすっと出てこない。なにせ2021年はいちばん聴いた曲だ。改まって聴かずともいつも傍にいてくれる。ありがとう、愛してます。

曲名からあるように、冬と夏、聴く時期によって聴こえ方が若干変わってくる。季節が変わってもどこかに取り残されている自分、過去にあった辛いことから前に進められないけど、それでも時は残酷に流れて行って…。なかなかに抉ってくる。いま書きながら聴いてるんだけどやられてきた。でも大好きなんだなこれが。
それこそセプテンバーは9月だけど、9月とつけられてる曲も素晴らしいもの多くないですか。あんな疎ましかった夏の暑さが落ち着いたときの焦燥感は、もう春は目の前なのに寒さがピークの2月にも通ずるものがあるんだと思います。どっちも死にたくなるもんね。

③ニガツノナミダ|クリープハイプ


3年前のソフトバンクのCMを覚えていますか。
広瀬すずちゃんがチョコをあげられなくて泣きながら歩くあのCM、わたしは数え切れないくらい見た。

去年発売のアルバムにニガツノナミダが収録される事が決まった時からものすごく嬉しくて、2分にも満たないのに他のバレンタインの定番曲とは比べ物にならないくらいどきどきと緊張が一気に襲ってきてあの時の気持ちが蘇ってくる。そしてよくよく聴くとたくさんの意味を持ち合わせてるように思えるのがさすがクリープハイプの曲。1度で2度美味しいとかの話じゃない。
ミルクリスピーと伏せて楽しむともっといいです。

④GATE|cinema staff


ブッチャーズの『2月/february』をカバーしているのもたまらなくいいので是非…という感じなのだけど、やっぱりGATE。「2月を過ぎた東京にいる」から始まり、別れの切なさを痛いくらいに歌っている。

以前、國光さんが配信で "いまの高校生くらいの子がシネマのライブ見たら人生狂うと思う" とお話されていたのが印象的だった。わたしはまだライブを見れていないけれど絶対そうだ。事実自分が出会ったのがこのライブ映像が投稿された頃。もう4年前か。早いよ。


一瞬で心を奪われた。シネマスタッフしか描けないであろう唯一無二の歌詞、歌声の透明感と演奏のかっこよさ含め、びっくりするくらいにロックバンドのライブのかっこ良さが全て詰まっている。雨でさえこの日を彩らせるための演出に見えてくるほど。何度見てもギターの辻さんの笑顔が素敵。楽しさが伝わる。

現に今、いろんなアーティストがYouTubeにライブ映像を載せているおかげでものすごく手軽に見れると思うのだが、わたしは正直いちばん好きだったりします。

そしてリリースが2011年なのも信じられない。前衛的すぎる。初期から追っかけて一緒に年を取ってみたかった。

⑤二月の兵隊|the cabs


入り乱れる変拍子、柔らかい歌声とは裏腹に特徴的な日本語シャウト、幻想的な歌詞、そして瞬きをするかのように移り変わる映像。ひとつの芸術作品に思えてくる。
最近気付いたけれどMVがわたしのiPhoneXRで見るとすこし画質が粗く感じてきた。時間が経っていることに悲しく感じてしまうけど、それでも音楽はずっと美しいままで。

こんな曲を残しておいて、2月に解散したときたらやっぱり戻ってくるほかない。もはやここ数年は二月の兵隊を聴くために2月がある気がする。

余談だけれど、前述の國光さんの言葉を聞いた時に(いやいやあなたの作った音楽もなかなか人生狂わせるよ…)と思った。少なからず自分がそうだ。笑っちゃうくらいには全部影響されてしまっているし。出会ったのが運の尽き、去年だってあんなnoteを書いていたけれど1年経っても何も変わってない。これから先もずっと聴いていきます。



ほんとうに素晴らしい曲揃いでなかなかに感動している。音楽さいこう。

あなたのお気に入りが見つかったらうれしいです。

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